小諸市議会 > 2008-03-05 >
03月05日-02号

  • "不登校"(/)
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  1. 小諸市議会 2008-03-05
    03月05日-02号


    取得元: 小諸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-28
    平成20年  3月 定例会(第2回)       平成20年第2回3月小諸市議会定例会会議録                第2日議事日程(第2号)                       平成20年3月5日(水曜日)日程第1 会議録署名議員の補充について日程第2 議案質疑について     議案第4号 平成20年度小諸市一般会計予算     (21番 高橋要三議員)日程第3 議案・請願等の付託について     平成20年第2回3月小諸市定例会における付託案件一覧表(その2)による日程第4 一般質問(通告順)について[1]  5番 山浦武喜議員  1.自然災害について   (1) 台風9号により、その対策が発表されたが     ①各業者との協定が結ばれたが     ②豪雨等で小河川、排水溝等の不整備により、床下浸水、道路の決壊等に及ぶ事例が多く報告されるが、その対策は  2.いじめ、不登校について   (1) 19年4月から20年3月までの間にいじめ、不登校等の発生はあったか     ①既に発生している件については矯正できたか[2] 16番 塩川重治議員  1.高齢者福祉について   (1) 高齢者福祉の取り組みについて     ①高齢者福祉に対する市長の基本姿勢をうかがいたい   (2) 高齢者虐待防止について     ①小諸市における高齢者虐待の実態はどうか     ②虐待発見等に係る連携、協力体制はどのようになっているか     ③虐待防止法の市民周知はどのように行っているか   (3) 高齢者の独居死防止について     ①高齢者の独居死をどのように受けとめているか     ②別居している子どもなど肉親との連携について助言等の体制はとれないか     ③地域住民による相互見守り制度をつくれないか   (4) 高齢者関連要綱の見直しについて     ①小諸市緊急通報体制等整備事業実施要綱について     ②小諸市ひとり暮らし高齢者等軽度援助事業運営要綱について   (5) 高齢者運転免許自主返納支援について     ①小諸市に即した補助事業を行ってはどうか   (6) 高齢者が利用しやすい公共交通網の整備充実について     ①小諸コミュニティバスの利用状況と問題点について  2.地球温暖化防止について   (1) 各区管理の防犯灯・街路灯を対象に     ①白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えに補助を[3] 18番 武田良男議員  1.南城公園運動施設のあり方について   (1) 市営プールが老朽化しているが改修する予定は  2.消防団へのポンプについて   (1) 小型ポンプ操法の大会で上位を目指すために、署で1台貸出用に手配できないか  3.AEDの更なる推進について   (1) 貸出用AEDを用意できないか  4.小諸の飲料水の素晴らしさについて   (1) 「弁天の泉」利用方法について  5.レジ袋削減とエコバッグの推進について   (1) 更なる啓発について[4] 15番 小山 達議員  1.一期4年を振り返り、市長としての総括について   (1) 財政運営について   (2) 各施策について(5Kを主に)   (3) 今後の課題について[5] 9番 別府福雄議員  1.1市2町のごみ問題について   (1) 1市2町共同で行うことの意義について     ①共通理念の構築と共有を     ②「環境に配慮したごみ焼却施設建設を」について  2.浅間南麓の広域医療について   (1) 中核医療機関としての厚生病院について     ①行政、医師会の参加と厚生病院との相互協力関係の構築について  3.懐古園(3年間努力し、様子を見ること)について   (1) 今後のあり方について     ①現状について  4.情報公開について   (1) 行政の情報公開について     ①民生委員の役割を果たすために  5.教育問題について   (1) 社会教育について     ①公民館活動について   (2) 南城公園プールについて[6]  4番 後藤邦夫議員  1.市民サービスについて   (1) コンビニ収納について     ①採用に至るまでの経緯について     ②今後の税収納向上について  2.市民の健康について   (1) 薬害C型肝炎について     ①市内における患者の数と現状について     ②カルテのない患者に対しては     ③今後の市の対応について   (2) 肺炎について     ①肺炎球菌ワクチンの公費助成を  3.循環型社会について   (1) 天ぷら油回収事業について     ①天ぷら油回収導入はどうか     ②市の循環型社会の取り組みは  4.農業について   (1) 鳥獣被害防止特措法について     ①市の策定内容は     ②特に力を入れる施策は何か[7]  2番 田中寿光議員  1.健康づくりについて   (1) 市民の健康意識向上について     ①市内の公共施設に体重計、血圧計などを設置できないか     ②40歳からの特定健診のために日曜・休日健康診断を実施できないか     ③市街地の空店舗利活用のために出張健康相談室を開設できないか   (2) 健康づくりの拠点について     ①市内のスポーツ健康施設に、あえて併設型の健康増進室を設置できないか     ②市内の民間健康増進団体との連携、支援はできないか[8] 12番 柳沢乃ぶ子議員  1.子ども達がおだやかに育つための環境づくりについて   (1) 食育と学校教育について     ①学校給食の食材の安心・安全性について     ②「早ね・早おき・朝ごはん」の実態はどうか     ③栄養教諭と給食調理員の配慮について     ④全国学力テストの結果から、学力向上について   (2) 安心・安全な居場所について     ①児童クラブの現状と今後の方向について  2.島崎藤村について   (1) 島崎藤村の二男鶏二氏の作品展示について       平成20年第2回3月小諸市議会定例会議案質疑通告書[議案第4号 平成20年度小諸市一般会計予算]                          [21番]高橋要三議員番号頁款項目節項目要旨11410111地方交付税①地方財政計画では前年比2,000億円の増となっているが前年並みの理由 ②地方再生対策費が見込まれていない理由と見通しは22821151臨時財政対策債①地方財政計画では前年比2,000億円の増となっているが、小諸市では2,000万円の減となっている、その理由は   平成20年第2回3月小諸市議会定例会における付託案件一覧表(その2)委員会議案 番号案件名総務文教委員会21職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例22小諸市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例23小諸市職員の自己啓発等休業に関する条例24小諸市特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例26小諸市市税条例の一部を改正する条例5平成20年度小諸市等公平委員会特別会計予算10平成20年度小諸市奨学資金特別会計予算48平成19年度小諸市一般会計補正予算(第9号) 予算書事項別明細書条文の部分P48-1 第1表 歳入中      所管事項に関する部分P48-2P48-7・ P48-10~P48-15第1表 歳出中   第1款 議会費P48-3P48-8~P48-9・ P48-16~P48-17 第2款 総務費 (項7 交通政策費、項8 国際交流推進費を除く)P48-3P48-8~P48-9・ P48-16~P48-19 第9款 消防費P48-3P48-8~P48-9・ P48-28~P48-29 第10款 教育費P48-4P48-8~P48-9・ P48-28~P48-31 第12款 公債費P48-4P48-8~P48-9・ P48-32~P48-33 第14款 予備費P48-4P48-8~P48-9・ P48-32~P48-33第2表 繰越明許費 (款2 総務費、款10 教育費の部分)P48-5 第4表 地方債補正P48-6 4平成20年度小諸市一般会計予算 予算書事項別明細書条文の部分P1 第1表 歳入中      所管事項に関する部分P2~P4P9・P12~P29第1表 歳出中   第1款 議会費P6P10~P11・P30~P31 第2款 総務費 (項3 戸籍住民基本台帳費、項7 交通政策費、項8 国際交流推進費を除く)P6P10~P11・P30~P61 第9款 消防費P7P10~P11・P148~P151 第10款 教育費P7P10~P11・P152~P193 第12款 公債費P7P10~P11・P192~P193 第13款 諸支出金 (項3 貸付金を除く)P7P10~P11・P192~P193 第14款 予備費P7P10~P11・P194~P195第3表 地方債P8 委員会議案番号案件名福祉環境委員会25小諸市国民健康保険事業特別会計条例の一部を改正する等の条例27小諸市手数料徴収条例の一部を改正する条例28小諸市医療費特別給付金条例の一部を改正する条例30小諸市高峯聖地公園条例の一部を改正する条例31小諸市国民健康保険条例の一部を改正する条例32小諸市後期高齢者医療に関する条例39長野県後期高齢者医療広域連合規約の変更について42財産の譲渡について49平成19年度小諸市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)50平成19年度小諸市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)6平成20年度小諸市国民健康保険事業特別会計予算7平成20年度小諸市後期高齢者医療特別会計予算8平成20年度小諸市老人保健特別会計予算9平成20年度小諸市介護保険事業特別会計予算48平成19年度小諸市一般会計補正予算(第9号) 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P48-2P48-7・ P48-10~P48-15第1表 歳出中   第2款 総務費 (項7 交通政策費、項8 国際交流推進費の部分)P48-3P48-8~P48-9・ P48-18~P48-19 第3款 民生費P48-3P48-8~P48-9・ P48-18~P48-23 第4款 衛生費P48-3P48-8~P48-9・ P48-22~P48-23第2表 繰越明許費 (款4 衛生費の部分)P48-5 4平成20年度小諸市一般会計予算 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P2P9・P14~P27第1表 歳出中   第2款 総務費
    (項3 戸籍住民基本台帳費、項7 交通政策費、項8 国際交流推進費の部分)P6P10~P11・P52~P55, P60~P63 第3款 民生費P6P10~P11・P64~P91 第4款 衛生費P6P10~P11・P92~P109 第13款 諸支出金 (項3 貸付金の部分)P7P10~P11・ P192~P193委員会議案 番号案件名経済建設委員会29小諸市し尿浄化槽維持管理等に関する条例を廃止する条例33小諸市浄化槽清掃業の許可に関する条例34小諸市農産物加工施設条例の一部を改正する条例35小諸市北国街道ほんまち町屋館条例の一部を改正する条例36小諸市北国街道荒町館条例の一部を改正する条例37小諸市北国街道与良館条例38小諸市企業職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例40小諸市農村資源活用交流施設指定管理者の指定について41小諸市北国街道与良館の指定管理者の指定について43土地の取得について44市道路線の認定について45市道路線の変更について46市道路線の廃止について47小諸市区域内を経過する佐久市道路線の廃止の承諾について51平成19年度小諸市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)52平成19年度小諸市公共下水道事業特別会計補正予算(第4号)53平成19年度小諸市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)54平成19年度古牧財産区特別会計補正予算(第1号)11平成20年度小諸市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算12平成20年度小諸市公共下水道事業特別会計予算13平成20年度小諸市農業集落排水事業特別会計予算14平成20年度小諸公園事業特別会計予算15平成20年度高峰財産区特別会計予算16平成20年度御牧ヶ原財産区特別会計予算17平成20年度古牧財産区特別会計予算18平成20年度小諸市滋野財産区特別会計予算19平成20年度乗瀬地区市有地管理事業特別会計予算20平成20年度小諸市水道事業会計予算48平成19年度小諸市一般会計補正予算(第9号) 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P48-2P48-7・ P48-10~P48-15第1表 歳出中   第5款 労働費P48-3P48-8~P48-9・ P48-24~P48-25 第6款  農林水産業費P48-3P48-8~P48-9・ P48-24~P48-27 第7款 商工費P48-3P48-8~P48-9・ P48-26~P48-27 第8款 土木費P48-3P48-8~P48-9・ P48-26~P48-29 第11款 災害復旧費P48-4P48-8~P48-9・ P48-30~P48-31第2表 繰越明許費 (款6 農林水産業費、款8 土木費、款11 災害復旧費の部分)P48-5 第3表 債務負担行為補正P48-6 4平成20年度小諸市一般会計予算 予算書事項別明細書第1表 歳入中      所管事項に関する部分P2P9・P16~P19, P22~P29第1表 歳出中   第5款 労働費P6P10~P11・ P108~P109 第6款 農林水産業費P6P10~P11・ P108~P127 第7款 商工費P6P10~P11・ P126~P133 第8款 土木費P6~P7P10~P11・ P132~P149 第11款 災害復旧費P7P10~P11・ P192~P193第2表 債務負担行為P8    平成20年第2回3月小諸市議会定例会に提出された陳情書等受理表受理 番号受理年月日種別件名陳情者住所・氏名付託 送付先20- 119.11.28陳情平成20年度税制改正に関する要望について佐久市中込2976-4 社団法人 佐久法人会  会長 中沢道保  小諸支部長 小山盛夫総務文教委員会20- 219.11.28陳情法人市町村民税における標準税率採用に関する陳情について佐久市中込2976-4 社団法人 佐久法人会  会長 中沢道保  小諸支部長 小山盛夫総務文教委員会20- 320.2.19陳情「鳥獣被害防止特措法」関連予算を、鳥獣捕殺ではなく自然林復元と被害防除に使うこと等を求める意見書提出に関する陳情兵庫県西宮市分銅町1-4 日本熊森協会  会長 森山まり子経済建設委員会20- 420.2.19陳情「中小企業底上げ対策の一層強化を求める意見書」提出に関する陳情書小諸市加増818-30 明日の小諸を考える会  代表 内山二三雄経済建設委員会20- 520.2.22陳情老人医療費給付事業の継続を求める陳情書長野市鶴賀629-1 長野県医療団体連絡懇談会 県難病患者連絡協議会  会長 田中嘉典 外3名福祉環境委員会20- 620.2.22陳情保険業法から共済制度の適用除外を求める陳情書茅野市湖東笹原1142 長野県保険医協会  会長 鈴木信光 外3名総務文教委員会本日の会議に付した事件 日程第1から日程第4「一般質問[1]~[8]」---------------------------------------出席議員(20名)     1番  小林重太郎議員    2番  田中寿光議員     4番  後藤邦夫議員     5番  山浦武喜議員     6番  中村嘉男議員     7番  柏木博美議員     8番  相原久男議員     9番  別府福雄議員    10番  疇地 稔議員    11番  林  稔議員    12番  柳沢乃ぶ子議員   13番  町田照美議員    14番  小林より子議員   15番  小山 達議員    16番  塩川重治議員    17番  長谷川正昭議員    18番  武田良男議員    19番  清水清利議員    20番  池田勝衛議員    21番  高橋要三議員欠席議員(1名)     3番  高橋信男議員説明のために出席した者の職氏名 市長        芹澤 勤     副市長       柳澤 修 教育長       小山紀夫     総務部長      高橋照美 市民生活部長    山浦利夫     保健福祉部長    土屋雅廣 経済部長      原 良夫     建設部長      佐藤郁夫 上下水道部長    甘利健二     教育次長      小山文登                    教育委員会委員長 会計管理者     柏木正直               矢島泰子                    選挙管理委員会委員長 監査委員      依田茂美               山浦善吾                    選挙管理委員会・監査委員事務局長 農業委員会会長   小林次雄               有賀和久 企画課長      土屋政紀     財政課長      清水哲也 総務課長      清水茂夫---------------------------------------事務局出席職員氏名 事務局長     柏木信之      次長心得・議事係長 平井義人 庶務調査係長   高橋たけ子 △開議 午前9時00分 △開議の宣告 ○議長(長谷川正昭議員)  おはようございます。 定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。 ここで議長より申し上げます。3月2日に発覚した議員の酒気帯び運転については、決してあってはならないことであり、小諸市議会として市民の皆様並びに関係当局に多大なご迷惑をおかけしたことに対しまして、深くおわびを申し上げます。議員の酒気帯び運転については、残念ながら今回が再度の発生となってしまいました。 前回、平成13年の発生以後、再発を防止するためには、政治倫理の確立が重要であるとの認識に立ち、市民の皆さんのご意見もいただきながら、議員提案による政治倫理条例を制定し、鋭意学習会等を開催しながら、議員としての職務の重大さと責任を深く自覚し、市民の皆さんの信頼に応えられる議会を目指すべく、活動をしてまいりましたが、今回再発をしてしまったことは、大変遺憾であります。 今後、当該議員に対しては、議長として議会への出席停止を求めるとともに、辞職勧告決議も視野に入れながら、自らの行為が関係法令並びに政治倫理に反すること。また、市民の皆様の信頼を著しく裏切ってしまったことを真摯に受けとめ、自らを厳しく処するよう強く求めてまいりたいと考えております。今回の事件に対しまして、再度市民の皆様におわびを申し上げるとともに、議会としての信頼を回復するため、公人としての人格、識見と倫理の向上に努め、一層の議会改革を進めてまいる所存でありますので、ご理解をお願いを申し上げます。 誠にすみませんでした。 ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  暫時休憩いたします。 △休憩 午前9時04分 △再開 午前9時05分 ○議長(長谷川正昭議員)  再開をさせていただきます。--------------------------------------- △会議録署名議員の補充について ○議長(長谷川正昭議員)  日程第1に入ります。 日程第1、会議録署名議員の補充についてはございません。--------------------------------------- △議案質疑について ○議長(長谷川正昭議員)  次に、日程第2、議案質疑については、議案第4号に係わる質疑通告であります。よって、他の議案に対する議案質疑はこれを省略いたします。 それでは、質疑通告のありました議案第4号 平成20年度小諸市一般会計予算に対する質疑を許します。 21番、高橋要三議員。 ◆21番(高橋要三議員)  おはようございます。 それでは、議長の許可を得ましたので、議案第4号 平成20年度小諸市一般会計予算について質疑を行います。 まず、番号1、14ページ、款10項1目1の地方交付税についてでありますが、1つは国の地方財政計画では、前年度比2,000億円増となっていると思いますが、小諸市では前年度並みの35億円となっています。その理由をお願いをいたします。 2つ目には、地方財政計画では、地方税偏在是正による財源を活用して、地方と都市の共生の考え方のもとに、地方が自主的、主体的に行う活性化施策に必要な経費を基準財政需要額に包括的に算定し、都道府県に1,500億円で長野県には45億2,200万円と試算されています。また、市町村に対しましても2,500億円程度で、長野県全体では90億6,700万円と試算されています。この額は、北海道に次いで2番目に多い額となっていると思います。この額を算定基準に基づいて配分することになっておりますが、小諸市の場合、予算の提案説明では、都道府県に手厚く交付されること等から、伸びを見込まないとされておりますが、その詳しい理由と今後の見通しについてお願いをいたします。 2番目でありますけれども、28ページ、款21項1目5の臨時財政対策債、普通交付税の減額振替措置についてでありますが、国の地方財政計画では、前年度比2,000億円増となっていると思います。小諸市の予算案では、前年度比2,000万円の減となっております。その理由をお願いをいたします。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質疑に対し、答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(高橋照美君)  議案第4号 平成20年度小諸市一般会計予算の、21番、高橋要三議員の議案質疑にお答えをいたします。 番号1、ページ14、款10項1目1節1、項目、地方交付税の①地方財政計画では、前年度比2,000億円の増となっているが、前年度並みの理由。②地方再生対策費が見込まれていない理由と見通しはについてでございますけれども、関連がございますので、一括してお答えをさせていただきます。 まず、②の地方再生対策費が見込まれていない理由と見通しはでございますけれども、試算結果で1億4,100万円を見込んでございます。 ①の地方財政計画では、前年度比2,000億円の増となっているが、前年度並みの理由でございますが、地方再生対策費1億4,100万円の増は、他の個別算定経費と包括算定経費の減、基準財政収入額の伸びで増加要素が薄れることから、19年度同額としたものでございます。 次に、番号2、ページ28、款21項1目5節1、項目、臨時財政対策債、①地方財政計画では、前年度比2,000億円の増となっているが、小諸市では2,000万円減となっている。その理由はでございますけれども、都道府県に対して地方再生対策費分として新たに3,700億円が措置されたことにより、都道府県分が大幅に伸びたことによるものでございます。 一方、市町村分については、逆に1兆2,316億円、率にして6.3%減少しております。このようなことから、本市では2,000万円、率で5%減としたものでございます。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  高橋要三議員、再質疑はよろしいですか。 高橋要三議員。 ◆21番(高橋要三議員)  ちょっと先ほど、前段のほうの質疑の中で、1億4,100万円は、今回の予算の中に、地方再生対策費が見込まれているというふうにお聞きしたが、予算の提案説明では、それは伸びを見込まないというふうに書いてあるとの解釈はどういうふうにすればいいのか。もう一度ちょっとお願いをしたいというふうに思います。 それから、今回骨格予算ということになっていますので、提案説明の中でも、その後は補正予算等で対応していくと、こういう説明がされていると思います。そうすると、いわゆる重複財源というようなものも、ある程度予算を組む、骨格予算を組む段階では想定しているかというふうに思いますけれども、そこら辺のところをどう考えているのか。いわゆる補正に応じるための留保財源等について、どのような考え方を持っているのか。私は今お聞きした、その3つの項目の中で、多少余裕を見て算定をして、補正予算の中で対応をしていくというような考え方が含まれているんではないかというふうに、ちょっと想像をしたものですから、そこら辺のところを、ちょっと2点お聞きしておきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの再質疑に対し、答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(高橋照美君)  1点目でございますけれども、そのことにつきましては、いわゆる交付税の推計が、先ほど申し上げましたように、個別算定経費ではマイナスになる。包括算定経費でもマイナスになるというような状況。それから、そこへ加えまして、地方再生対策費は1億4,100万円は見込んだと。若干のプラスであるというような状況。それから、臨時財政対策債はマイナスであるというような、そういった状況を踏まえたということでございます。 それから、留保財源の関係でございますけれども、そのことについては、状況を見ながらまた補正で上げるような状況になれば、それを上げさせていただきたいということで、よろしくお願いをいたします。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  高橋要三議員、再々質疑はよろしいですか。 高橋要三議員。 ◆21番(高橋要三議員)  それでは、今の段階で、留保財源として見込まれるようなことは、特別想定していないというふうに理解してよろしいでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの再々質疑に対し、答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(高橋照美君)  先ほど申し上げた試算の中では、若干はあるということでご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で21番、高橋要三議員の質疑を終わります。 以上をもって議案に対する質疑を終結いたします。--------------------------------------- △議案・請願等の付託について ○議長(長谷川正昭議員)  日程第3、議案・請願等の付託については、お手元に配付してあります付託案件一覧表のとおり、それぞれ所管委員会へ付託をいたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、日程第4、一般質問に入ります。 通告順により、順次質問を願います。--------------------------------------- △山浦武喜議員 ○議長(長谷川正昭議員)  はじめに、5番、山浦武喜議員の質問を許します。 5番、山浦武喜議員。     〔5番 山浦武喜議員 登壇〕 ◆5番(山浦武喜議員)  おはようございます。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、壇上から質問をさせていただきます。 昨年の12月議会の中でも、自然災害につきまして、種々質問させていただきました。その中でも、台風9号の発生により、様々な災害が発生していたわけですけれども、その対策として、水道水源のポンプの電源に係わる問題を中心としまして質問させていただき、答弁をいただいておりますけれども、その後、市と業者との協定が結ばれたということで、市長よりそのような報告もありましたけれども、内容につきましては、まだ隅々まで把握していないということがございますので、本日の答弁にてお願いしたいと思います。 (1)としまして、台風9号により、その対策が発表されたが、質問事項①各業者との協定が結ばれたがということで、お答えをいただきたいと思います。 質問②といたしまして、豪雨等で小河川、排水溝等の不整備により、床下浸水、道路の決壊等に及ぶ事例が多く報告されています。その対策についてお伺いしたいと思います。 次に、件名2といたしまして、3月に入りまして卒業、また4月に入りまして入学式というような時期になってきておりますけれども、私、昨年の春の、市内のある中学校の入学式において、非常に残念な、私個人としまして残念な光景を目にしております。そんなこともありまして、その後1年間経過した中で、件名2といたしまして、いじめ、不登校等について質問させていただき、要旨(1)としまして、昨年の19年4月から、今年20年3月までの間に、いじめまたは不登校、それに係わるような事例が発生したかどうかということですけれども、質問の中で、①既に発生している件については、その状態が矯正できたか、または新たなものが発生したかについて、お伺いしたいと思います。 以上、壇上からの質問を終わらせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  山浦武喜議員のご質問にお答えいたします。 自然災害についての中で、台風9号により、その対策が発表され、各業者との協定が結ばれたが、その内容はどうかについて、まずお答えいたします。 台風9号の影響による停電によりまして、上水道施設の機器等が機能しなくなったことから、その停電の対応策として、昨年の12月に上水道施設災害発生時等緊急時の発電機等のレンタル機材の貸借と機材接続について、レンタル機材業者3社と接続業者3社と協定書の締結を行い、緊急時に備えることといたしました。 レンタル機材の貸借に関する協定書の主な内容といたしましては、小諸市は上水道施設の16か所について、上水道施設の受電系統に被害が生ずるおそれがある場合に、小諸市が保有機材の貸借を要請すると、協定業者3社は保有機材を優先的に小諸市に貸借し、小諸市が指定する場所に運搬する。小諸市の要請に的確に対応するため、保有機材の供給可能な体制を保持する。小諸市は貸借及びその運搬等に係わる費用を支払いすることなどとなっております。 接続に関する協定書は、搬入された機材が発電できる接続作業を行うことであり、また各施設の接続機能につきましては今年度、構内架設工事を実施し、接続機能を完備いたしました。今後は緊急時には迅速な対応を行うために、協定締結業者の皆さんと緊急時を想定した訓練を実施するなどして、緊急時に備えてまいりたいと考えております。 今回の措置は完璧とは考えておりません。災害の状況、規模によっては、搬入道路が寸断されるなど、レンタル機材の搬入が不可能な状況、あるいは災害が広域的で、機材調達が他市町と競合するなど、機材の調達がスムーズにいかないことなどが想定され、主要施設には常設発電機の設置などの考え方もありますが、当分の間は、民間業者の支援を受けていく体制を維持していくことといたしておるところでございます。また、長時間にわたる停電は、停電地域の住民生活に大きな影響を与えることから、昨年の10月に佐久地方事務所が中心となりまして、停電被害を受けた2市2町と中部電力などの関係機関が集まり、風倒木等による停電被害に係わる対策会議を重ねまして、今後の課題と対策などについて検討、会議を通じまして対策案の骨子が固まり、具体的な対策要領や新たな協議会を設置すべく、さらに対策会議が開催されることとなっております。 続きまして、台風9号によりその対策が発表されたが、豪雨等で小河川、あるいは排水溝等の不整備により床下浸水、道路の決壊などに及ぶ事例も多く報告されるが、その対策はどうかについてお答えいたします。 小河川、排水溝等の整備につきましては、道路の延長と同様に、数百キロに及ぶ中で、十分な整備と維持管理ができないのが現状でありますが、各区の区長さんとの協議、また道路河川パトロールなどを実施する中で、緊急性、優先度などを考慮いたしまして、順次整備を進めているところであります。 昨年から始めました地域協働道ぶしんクリーン事業などによりまして、草刈り、側溝清掃などの活動が市民の皆様のご協力により各地域で広がり、地区内の維持管理に関する苦情も減少してきておりますので、地域でできることは、可能な限り地域で対応していただくようお願いしてまいりたいと考えております。 なお、集中豪雨等による災害につきましても、近年は整備が進み、大分減少してきているのではないかと思っております。道路関係の維持管理費の推移を見てみますと、平成16年度は8,300万円、平成19年度、今年度では1億9,900万円と、厳しい財政状況の中で集中的な投資をしてきたところであります。今後も緊急性、優先度を十分考慮する中で、限られた予算の中でありますが、引き続き維持管理等、計画的な整備を進めてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 なお、いじめ、不登校の問題につきましては、教育長より答弁いたすことといたしますので、ご理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。     〔教育長 小山紀夫君 登壇〕 ◎教育長(小山紀夫君)  5番、山浦武喜議員のご質問にお答えさせていただきます。 件名2のいじめ、不登校について。そのうち要旨1、19年4月から20年3月までの間にいじめ、不登校等の発生はあったか。質問事項で、既に発生している件については矯正できたかについてお答えいたします。 いじめ、不登校ともに発生しているのが、残念ながら現状でございます。いじめにつきましては、今年度は隔月でいじめ調査を実施しており、いじめ件数は、増減を繰り返しながら、今年1月の調査においては、小学校、中学校とも大きく減少いたしました。このいじめ調査では、いじめの捉えに細かい条件を加えないで、児童・生徒の立場に立ったものとしております。発生してしまったいじめに対しては、当事者の児童・生徒が有意義な学校生活を送れるように、担任をはじめすべての学校でいじめ対策委員会を設置し、学校を挙げてその解決に向けて取り組んでおり、いじめの早期解決に努力しているところでございます。 また、実施しておりますいじめ調査は、実態を把握する目的だけでなく、繰り返して実施することで、いじめはしてはいけないことだという校風を作ることも目的としており、いじめを起こさない予防的取り組みも同時に進め、いじめのない学校づくりに向けて取り組んでおります。 次に、不登校につきましては、各年の子どもの様子もあり、単純に年度ごとの比較は適切でないと考えておりますが、平成19年度途中経過といたしまして、小学校では減少傾向、中学校では増加傾向にあります。 不登校となってしまう原因は複雑でありまして、家庭環境も要因のひとつに考えることも多く見受けられますので、解決に向けては、児童・生徒に寄り添いながら、継続して取り組む必要があります。また、不登校とは別に、クラスへ入ることが困難な児童・生徒の対応も、不登校にさせないための予防、早期支援の観点から、大変大事であると考えております。 全体的な対応としては、不登校となる個々の要因が多様であることから、その支援も個々の児童・生徒に即した多様な対応が必要であるという認識のもと、学校でも複数の教職員の対応や、家庭と連絡を密にとる等、不登校解消に向けて取り組んでおります。 教育委員会といたしましても、1つとして、不登校が心配される児童・生徒に対して、不登校児童生徒支援員を各学校に配置して、一人一人の児童・生徒に適切な支援ができるような支援体制を整えてきております。2つとして、チャレンジルームや教育支援センターを設置し、支援事業の充実を図っておるところでございます。 これらの取り組みによりまして、不登校が改善されたり、不登校あるいは引きこもりになることなく、学校生活が送れている児童・生徒も多くおりますので、今後も重要な課題であると考えて、取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  5番、山浦武喜議員、再質問はよろしいですか。 5番、山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  先ほど市長から答弁をいただいているわけですが、災害につきましては非常に今、教訓といたしまして、色々な対策がとられたということについては、非常によかったかなというふうに受けとめました。その中で、一番私心配しているのも、先ほど答弁の中にありましたけれども、他の業者というか団体等が競合したときに、例えば小諸市で災害において発電機を中心とした機材等の発注が遅れた場合、その業者、レンタル業者だと思うんですが、その業者が他の団体または行政体にそういったものを提供しちゃった場合、さあどうなるのということを、一番心配しているんですけれども、先ほど答弁にもありましたけれども、その協定の中でやっていくんだというふうな答弁なんですが、業者としまして、私、小諸市から要請が来るのを待っているのかどうかというのが、非常に不安といいますか、その辺のところが小諸市だけのために、先ほど市長、答弁の中で、1市2町とかという話がありましたけれども、そういう状態ができるのかどうかということを心配しているんですけれども、その辺のところの市長、お考えはどうでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  基本的にはできるという前提で、業者と理解をして、この協定を結んだわけでございます。ただ、議員心配されるように、万一というような場合もないわけではないかと思いますが、やはりまず、このこういう措置をとるのが前段というか、とりあえずの措置ではないか。そういう中で、今後さらにこの業者等を増やす可能性があるのか、またそういうときに備えて、少し拡大する必要があるのか、これはまた検討課題だというふうに受けとめていますが、当面これで足りるという理解をしておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  ぜひとも私、小諸市に住んでいる者としまして、今、市長の答弁のように、優先的にそういった機材の配備をしていただけるというふうに期待はしているわけですけれども、若干の不安は持っております。ぜひともそういう市民の生活の安全のために、そういった機材の手配等がいち早くひとつ手配していただきたいというふうに思うわけですけれども、また、その色々な災害発生したときに、その危機管理というのが各町村にももちろんあると思いますし、小諸市にもあると思いますけれども、12月の質問の際に、中部電力の持っている危機管理システムはどうなのかなという質問をさせてもらいましたけれども、その辺のところの何か危機管理マニュアル等は、市として入手されたんでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  マニュアル等については特に入手はしていませんが、先ほど申し上げました2市2町と、それから地方事務所を交え、また中電などを交えた会議の中で、これからより良い方向を見つけていくのがベターではないかというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  そういうことで、ぜひともそのマニュアルというのは、やはり初動出動というか、初動対策というか、非常に大事なものだと思いますし、ぜひともそういった危機管理システムというものをきちんと把握した上での災害対策、災害が発生した時点での対策をとっていただいたほうが、私はよりスムーズな対策がとれるんじゃないかというふうに思いますので、ひとつその辺もよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、②の豪雨等で小河川、道路、排水溝等の整備という件なんですが、御存じのように、近年、大変危険な気象条件が重なり合って、予期しない災害が発生するということが、小諸市でも、台風9号でもそうでしたが、全国的にもそういったニュースが非常に伝えられるわけなんですが、それはそれで、大型の災害ということでつながっていくと思うんですが、一般家庭の生活道路、生活排水溝等の中で、非常に昨年の6月の大雨、それから9月の台風の時点において、私自身のところに、色々な要請が参りまして、何とかしてほしい、何とかこういうことは解決できないかというようなことでもって、安全な生活をするために何とかしてほしいということなんですが、これが先ほど来の私質問の中にもあるんですけれども、側溝のごみが詰まったとか、それから普段の側溝の大きさが小さいから、ここでいつも水があふれるだとか、そういう小さい--小さいという言い方はおかしいんですが、そういう災害が、雨のたびに発生するんだということで、そういったことについての対応は自分なりにしてきたつもりなんですが、先ほどの答弁にもありましたけれども、市民もお年寄りとか、それから病弱者の方、それから普段は家庭の中で生活しているんですが、そういう大雨のときに、自分で対応できないお年寄りという方が非常に多いわけなんですけれども、その辺のところにつきまして、もう一度お考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  先ほどの答弁と重複するかと思うんですが、道ぶしん事業などによって、地域でまずかなり自分の身の回りの道路、側溝、草刈り等含めて整備をし出したということと、この維持管理等に対しましては、私が就任するときが、先ほど申し上げましたように、7,900万円程度だったのが、ちなみに18年度で1億6,800万円、19年度は先ほど申し上げましたように1億9,900万円と、大幅に道路維持につきましては、当市として建設改良等を行ったつもりでございまして、そういう点では、かなり改善してきたいんではないかというふうに理解しております。十分とは言えませんが、今後もそういう部分で、生活道路、身近な道路、お年寄りのいるような、そういう部分についての負担が少なくなるような道路整備に努めてまいりたい、このように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  ぜひとも大雨があった場合にでも、そういった、安心して生活できる政策といいますか、方法でもって、さらにこれを今後とも進めてほしいというふうに思いますが、その点もひとつお願い申し上げます。 続きまして、件名2のいじめ、不登校につきましてですが、昨年私、市内の中学校の入学式に参列しました。その時点で非常にかわいそうだなという生徒が3名見受けたんですけれども、その3名の状態というのは、要するに入学式の式場に入れないというか、入らないというか、まあ入れないというふうに私は理解したんですが、そういった生徒に先生が、確か生徒が3名いて、先生がそこに2名、ちょっと言い方おかしいんですが、張りついていたという、子どもの面倒を見ていたという状態を見ているんですけれども、非常に先生も困惑した表情でしたし、子どもたちは他の生徒と違った容姿といいますか、服装の中で、ちょっとこの子たちは教室に、またはこういう式場に参列できるのかなという不安も持ちながら、その入学式を終えて帰路についたんですけれども、その帰路の途中で、また同じ生徒だと思うんですが、近くのコンビニでもって食物を買って、それを3人で道路の歩道の縁石に腰かけて食べていたという姿も目撃しまして、ああ、こういう状態の子たちがやはりいるんだなというふうに思いながら、この子たちは最終的にどういうふうになっていくのかなというふうに感じて帰ったわけなんですけれども、そういった子どもたちが、1年たった今現在で、教室に入れる、学校に入れるというような状態にまで、矯正されたという言い方はおかしいんですけれども、そういった他の生徒と一緒になって勉強ができる状態になったかどうか、お伺いしたいと思うんですけれども。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  山浦議員ご指摘の市内の1中学校の生徒の状況でございますが、ご覧になられた入学式の状況でございますが、この生徒3名、この辺については、日ごろから学校でも注意深く、またきめ細かに指導、支援をしている生徒でございます。確かに当日、式場に一部入ったり、しかし整列はできない。それから外にいる。それから下校の途上の買い食いというか、そういう状況はあったことは承知しております。この生徒につきましては、ずっと入学当初から、現在3年生でございますが、先ほど申し上げたように、きめ細かに指導しております。なかなか教室へ入れない。しかし、時には気が向くと教室へ入ったり、それから保健室で勉強したり、そういう状況を繰り返しているのが現状でございます。しかし、これらの子どもに対しては、そのことが他の多くの生徒に影響を与えて、その影響力は非常にあるというような状況ではありませんし、今のところ、その子なりにそこが居場所という感じで、今学校で支え指導しているということであります。家庭の状況もありますし、本人の考えもありまして、早急に良い方向というのは見出せない。学校でも苦慮しているところでありますが、あとわずかでありますが、根気づよく見守り、そして進路も考えているというのが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  教育長の答弁で、非常に学校としても苦慮しているということのようですが、私自身、個人的に色々考えている中で、一たん学校に来てしまえば、学校の指導が中心になると思うんですけれども、やはり個々の生徒を見たときには、家庭の状況が非常にその子どもたちにとって、しっかりとしたその年代の家族の指導ができているかどうかということにも、個人的に色々と考えているんですけれども。学校といいますか、担任の先生方と、それからその子どもたちの親御さん、家庭の皆さんと、色々なコミュニケーションがとれて、子どもたちの姿を家族の皆さんが見ていらっしゃるのかなというふうに、学校での生活といいますか、そういったことを含めたことの中で見ているのかなというのが、疑問といいますか、心配なんですけれども、その辺はいかがでしょう。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  おっしゃるように、家庭との協働した、連携した指導ということが欠かせないわけでありますが、この生徒に、あるいはほかに課題を持つ子どもさんに限って、一般的に言えるのは、なかなか、学校も努力するわけですが、コミュニケーションがとりにくいというのが現実であります。したがいまして、十分コミュニケーションがとれて、信頼関係が築けている家庭においては、子どもは健やかに育つわけですが、そこの逆の場合のいわゆる向上させていく方策というのは、非常に家庭のそれぞれの事情もございまして、またどこまで私生活も含めて、家庭教育の中に学校が入り込んでいけるか。その辺のところが非常に難しい。それだけに問題が長引いてしまう。解決が難しい。こういうのが現状でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  確かに学校の立場として、各個々の子どもたちの家庭に踏み込むというのは、非常に色々な面で制約があったりすることと思いますけれども、私個人としましては、こういう状態自体が発生するということは、非常に家庭での普段の生活がすごく大事じゃないかなというふうに思っています。そのことについて、学校から親御さんにどうだこうだということは、なかなか今、教育長答弁のようにできないと思うんですけれども、その色々なPTAの活動の中においても、そういった啓蒙の活動といいますか、啓蒙をしていかなければ、子どもさんは今こういう生活を、学校で生活していますよというようなことを含めた中で、啓蒙をされて、親御さんにそういう意識を強く持ってもらって、子どもさんが健全な--健全なといいますか、他の生徒さんと同じような生活、または学校生活ができるような方法が望ましいというふうに思っています。理想的な言い方になっちゃうかもしれませんが、しつけ自体はあくまでも家庭の責任で、親の責任でやっていかなければいけないんだなというふうに、私自身考えていますので、そういう事態といいますか、状態の子どもさんたちに、やはり積極的に係わっていただいて、しかも子どもだけじゃなくて、親御さんも学校へ来ていただいたり、またそういう生徒を指導する立場の先生方もいらっしゃると思いますが、先生方にも家庭にも出向いていただいて、一日でも早くそういう状態をなくしてほしいというに願っているわけですけれども、その辺の家庭と、先ほどのコミュニケーションのお話ししましたけれども、一歩踏み込んだような状況がとれるかどうかという難しさの答弁もありましたけれども、その辺も含めて、教育長、もう一度ひとつお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  より一層、現状でも頑張って努力しているわけですが、学校としても、これでいいということはありませんので、根気よく粘り強く、工夫しながら進めていく、こういうことであります。 なお、児童・生徒は学校の子であると同時に、家庭の子、おっしゃるように家庭の子、地域の子、社会全体で育っていくという意味で、広く、学校も努力すると同時に、そういった家庭、地域、社会全部で、子育てについて総合的に考えていくというようなことが、今後ますます大事になってくるかなと、そのように思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  山浦武喜議員。 ◆5番(山浦武喜議員)  そういうことで、教育長のお答えでぜひ、私どもも期待していますし、また、私もかつてPTAに係わったという経験の中で、そういった児童・生徒の姿が非常に目につく場合が多いんですけれども、地域の一員としまして、色々な形で係わっていきたいように、私自身も考えています。そんなことで、より多くの子どもさんたちが、みんなと一緒に歩み、成長できるような方策をとってほしいということを願って、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で5番、山浦武喜議員の質問を終わります。--------------------------------------- △塩川重治議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、16番、塩川重治議員の質問を許します。 16番、塩川重治議員。     〔16番 塩川重治議員 登壇〕 ◆16番(塩川重治議員)  議席番号16番の塩川重治でございます。 議長のお許しを得ましたので、最初に件名1、高齢者福祉について質問をいたします。 市長もご案内のように、現在高齢者と呼ばれている年代の人は、戦前、戦後の混乱期を、言葉には言いあらわすことのできない苦難に耐えながら、日本復興の原動力となり、現在の経済大国を築いた人たちです。 しかし、戦後の長い年月を経る中で、人々の価値観も大きく変わり、家族構成が核化するとともに、少子化など進んでいることから、自治体はその対応に重きを置く結果になり、ややもすると、高齢者への配慮が欠けるのではないかと憂慮をするところです。幸いにして小諸市では、最近も高齢者見守り事業所制度や、高齢者「こもろ元気」事業など、新規事業を進めており、芹澤市長の高齢者福祉に対するお考えを察することはできますけれども、本日、高齢者支援等について何点かお聞きをするに先立って、一番最初に要旨(1)高齢者福祉の取り組みについて。質問事項としまして、①高齢者福祉に対する市長の基本姿勢についてお伺いをいたします。 次に、要旨(2)高齢者虐待防止法について申し上げます。 市長もご案内のとおり、高齢者虐待防止、高齢者の保護に対する支援等に関する法律、通称高齢者虐待防止法が平成18年4月1日に施行されましたが、残念なことに、その年の1年間に高齢者が家庭内で家族などから虐待を受けていた件数が、全国で1万2,000件を超えたことを、厚生労働省が発表をしております。 ちなみに、高齢者虐待防止法では、高齢者とは65歳以上の者をいい、養護者または養護施設従事者等が高齢者に対し暴行を加えること。養護を著しく怠ること、心理的な外傷を与える言動を行うこと、わいせつな行為をすること、高齢者から不当の財産上の利益を得ること、このいずれかに該当する行為を行うことが虐待と定義をされています。 そこで、質問事項①としまして、小諸市における高齢者虐待の実態はどのようになっているか、お尋ねをいたします。 次に、高齢者虐待防止法では、養護者の虐待を発見したときは市に通報することと決められていますが、プライバシー等が絡み、家庭内虐待は発見しにくいものと言われています。 質問事項②としまして、虐待発見等に係わる連携協力態勢はどのようになっているか、お伺いをいたします。 また、高齢者虐待防止法には、国民の責務として、養護者に対する支援等の重要性に理解を深め、市等が行う虐待防止や養護者に対する支援等の施策に協力するよう努めなければならないとうたわれていますが、市としてはこのことを市民に周知させる必要が私はあると思いますが、そこで、質問事項③として、高齢者虐待防止法の市民周知はどのように行っているか、お聞かせをいただきたいと思います。 次に、要旨(3)高齢者の独居死防止について伺います。 市長も御存じのとおり、過日の新聞に、兵庫県内の阪神大震災の被害者用公営住宅で、ひとり暮らしの入居者が、誰にも見取られることなく亡くなる、いわゆる孤独死をした人が、平成19年1年間に60人以上に上ったことが報じられました。そしてまた、この記事を読んだ多くの方が、心に痛みを覚えたのではないかと思います。 そのような中、最近、私たちの身辺でも、ひとり暮らしの高齢者が人知れず亡くなったことを耳にするようになりました。神戸の仮設住宅で診療所を開設していた額田勲医師の著書を読ませていただきましたが、阪神地区での孤独死は、低所得で、そしてまた慢性疾患があり、震災により身寄りを全くなくした人が多いようでございます。しかし、私たちの近くでひっそり亡くなっている人の多くは、急を知らされて駆けつける子やきょうだい、親戚などのある方でありますので、阪神地区との生活環境や境遇に違いがありますことから、私は額田医師の言葉をおかりしまして、「孤独死」といわずに「独居死」と申し上げているところでもあります。 小諸市では、ひとり暮らしの高齢者の安否は、民生委員さんによる友愛訪問や、緊急通報装置などにより確認をしていますが、私はますますの高齢化に備え、行政の一層の努力が必要ではないかと思うところでございます。 そこで、質問事項①としまして、市長は高齢者の独居死をどのように受けとめているか、お伺いをしたいと思います。 先ほど申し上げましたように、現在は、日本固有の数世代が同居する伝統的な家族観や、親と子の人間関係が薄れてきています。質問事項②として、別居している子どもなど肉親への連携について、助言等の体制はとれないか、お伺いをいたします。 また、申し上げてきました被災地と違い、市内には住民の連帯感や良い習慣もあります。質問事項③としまして、地域住民による相互見守り制度を作れないか、お聞きをいたします。 要旨(4)高齢者関連要綱の見直しについて申し上げます。 質問事項①小諸市緊急通報体制等整備事業実施要綱の見直しについて、内容等を申し上げます。この要綱は、ひとり暮らしの虚弱高齢者及び重度の身体障がい者等の皆さんが、急病、災害等の緊急時に緊急及び救助活動を円滑に進めるために、消防署につながる緊急通報装置を貸与するものですが、虚弱高齢者の貸与条件に、市県民税非課税世帯との条件がついています。課税世帯であっても使用できるように見直すべきであるというふうに思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。 質問事項②小諸市ひとり暮らし高齢者等軽度援助事業運営要綱の見直しについても申し上げます。 この要綱は、平たくいえば、在宅の虚弱なひとり暮らしの高齢者に対し、降雪や自然災害の際に、市が一部を負担し、お金の一部ですけれども、雪かきなどの軽易な援助を行うものですが、この要綱にも、合計所得金額が80万円以下の者とされています。多少所得のある方であっても、虚弱であれば同じような状況にあると私は思いますので、このことにつきましても、見直す必要があると思いますので、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、要旨の(5)の高齢者運転免許自主返納支援について申し上げます。 日本のモータリゼーションとともに歩み、スクーターやオート三輪から普通車や大型車に乗り換えたときの感激を、昨日のように覚えている。そしてまた、免許証に強い愛着を持っている人たちが、高齢期を迎えています。そして、体力の衰えには勝てず、高齢者の起こす事故は年々増加するとともに、加害者として交通事故に係わることも増えてきています。 最近の新聞は、長野県タクシー協会が昨年6月に運転免許を自主返納した高齢者を対象に、運賃1割引きを始めたところ、長野、松本両市の都市部の人の運転免許の自主返納が急激に増加したことを報じています。また、全国の自治体の中には、免許自主返納者に対し支援を行い、自主返納を促し、高齢ドライバーの安全確保に努めるところもあります。 1例といたしまして、インターネットで検索しました富山市の支援についてちょっと拾い読みをしてみますと、こんなことが書かれています。 富山市は、運転免許証を自主的に返納する高齢者が急増している。返納者にバス代や電車代約2万円を補助するという、市が始めた太っ腹な支援制度がその理由で、支援申請には4月だけで、昨年のことでございますけれども、既に37件に上った。前年の1年間で47件だったことを考えると、効果は歴然であり、市はうれしい悲鳴を上げている、このように書いています。 また、運転免許証を身分証明書代わりに使う人も多いことから、代わりの証明書として、運転免許経歴証明書の取得費も支援していることも分かってきます。小諸市においても、体力低下を自覚しつつも、生活の足が確保できないため、運転免許の自主返納に躊躇している人が少なからずおります。 そこで、質問事項①として、小諸市に即した補助事業を行ってはどうか。市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 要旨の(6)高齢者が利用しやすい公共交通網の整備充実について伺います。 小諸コミュニティバスは、市民生活にとって重要な足で、特に高齢者にとって大切なものです。また、市内交通網を充実させることは、さきに申し上げました高齢者の免許自主返納にもつながります。市は昨年10月に、コミュニティバスの試験運行を始めたとき、半年後に見直しをし、1年経過の今年10月に最終的に検討をして、本運行に移ると言っております。利用者の声として、私どもに聞こえてくることは、運行日の増加や運行コースの新設などによって、以前よりよくなったとの声もありますが、その反面、停留所が遠い、手を挙げたらとまってくれないかな。また、時刻の変更希望などが寄せられております。 そこで、質問事項①小諸コミュニティバスの利用状況と問題点について、今後の対処方等、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 件名2に入ります。地球温暖化防止について。 要旨(1)各区管理の防犯灯、街路灯を対象に、質問事項といたしましては、①といたしまして、白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えに補助をしてほしい。このことについて申し上げます。 当小諸市では、昨年の12月議会において、脱地球温暖化まちづくり宣言を議決し、市民の皆さんと、脱地球温暖化に対し、共通認識を持って防止策に取り組むことを表明したところであります。 そのような中、先日の新聞は、政府筋の話として、温暖化対策の一環として、現在一般的に使われている白熱電球が、消費電力の効率が悪いため、国内での製造販売を数年以内に中止する見通しであると報じています。また、国内全世帯が電球型蛍光灯に切り替えた場合の削減効果は、家庭排出量の1.3%に当たる約200万トンと、大きな効果があることも報じています。政府の施策は数年後と言われていますが、脱地球温暖化まちづくり宣言をした市として、白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えに補助を行い、地球温暖化防止に積極的に取り組む姿勢を示してはいかがでしょうか。お考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上申し上げまして、壇上での質問を終わります。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕
    ◎市長(芹澤勤君)  塩川重治議員のご質問にお答えいたします。 まず、高齢者福祉についての中の、高齢者福祉に対する市長の基本姿勢はどうかについてお答えいたします。 団塊世代の皆様が65歳を迎えられ、小諸市におきましても、1月1日現在、高齢化率が23.58%となりました。65歳以上の人口は、1万660人に達しており、人口4万4,383人を分母といたしまして、その23.5%となっている状況にございまして、本格的な高齢化社会に入ったと認識しております。 このような社会情勢の中、高齢者福祉を推進するに当たりまして、限られた財源の中、効果的な高齢者福祉政策が重要であると考えております。 高齢者は、加齢とともに心身が衰えていくことは避けられませんが、できるだけ介護にならないような予防事業が重要であり、このための施策を推進してまいりたいと考えております。また、万が一介護が必要な状態になっても、残された機能を活用し、住みなれた地域で生き生きと生活できるよう支援していくことも、また大事なことであると考えております。 なお、これらの施策を推進するためには、行政と住民の皆様がお互いの役割分担を持ちながら、協働して一緒になって取り組んでいくことが重要だと考えているところでございます。 超高齢化社会におきましても、高齢者が生きがいや役割を担い、地域で生き生きと生活できるよう、引き続き支援してまいりたいと考えおるところでございます。 続きまして、高齢者虐待防止についてお答えいたします。 まず第一に、小諸市における高齢者虐待の実態はどうかについてお答えいたします。 平成18年度中に虐待として相談のありました件数は25件ございました。そのうち虐待であると確認できたのは22件でございます。主な虐待の内容といたしましては、重複するケースを含めますと、身体的虐待が13件、介護等の放棄が4件、心理的虐待が5件、経済的虐待が9件でございます。これらの虐待に対しましての支援でございますが、包括支援センターや、あるいは市が直接介入したケースが15件、ヘルパー等の派遣により経過観察をしているケースが9件ございます。 なお、19年度、今年度につきましては、12月未現在、相談件数は7件ございまして、虐待と確認できた件数は6件でございました。虐待の内容といたしましては、やはり重複するケースを含めますと、身体的虐待が3件、介護等の放棄が2件、心理的虐待が3件、経済的虐待が1件となっておるところでございました。 続きまして、その高齢者虐待防止についてのうち、虐待発見等に係わる連携、協力体制はどのようになっているかについてお答えいたします。 高齢者の虐待の発見は、地域の人たちの見守りや気づきがかぎを握っておると考えます。自分の周りにちょっと変だなと、虐待が感じられたら、大したことはないだろうと自己判断せず、早期に社会福祉協議会に設置してあります地域包括支援センター、あるいはまた市の高齢福祉課に連絡いただくことが重要であると考えております。このため、包括支援センターにおきましては、24時間体制で各種相談に応じておるところでございます。 また、具体的な相談があった場合には、地域包括支援センター、あるいは市の高齢福祉課、ケースワーカーなどが虐待のケースであるかどうかを確認いたしまして、虐待をする側とされる側双方に対しまして、どのような家族への支援が有効であるか協議の上、速やかに対応しているところでございます。また、個人的な対応とならないよう、関係者で協議を持ちながら、必要に応じまして、医師あるいは警察などと連携しながら対応しておりますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、虐待防止法の市民周知はどのように行っているかについてお答えいたします。 平成18年4月1日に施行されました高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律、通称高齢者虐待防止法と言われておるものですが、その趣旨等に沿いまして、平成18年5月には、介護保険法の改正内容等とあわせまして、全世帯に相談窓口等をお知らせする冊子を配布いたしました。また、高齢者の虐待の多くが、そのうちの8割が認知症に起因していることから、認知症に対する介護者や地域住民の理解を深める目的で、後援会を計画いたしまして、広報「こもろ」を通じ、参加を呼びかけております。 また、介護者に対する支援といたしましては、社会福祉協議会への委託事業といたしまして、在宅介護者リフレッシュ事業を計画し、実施しているところでございます。小諸市におきましては、昨年と比較し、相談件数が大幅に減少してはおりますが、引き続き高齢者の虐待防止のため、広報、研修会、介護者の交流会などを通じまして、市民の皆様に周知してまいりたいと考えておるところでございます。 続きまして、独居死防止についての中の、独居死をどのように受けとめているかについてお答えいたします。 核家族化が進むなかで、ひとり暮らしの高齢者が増加することによって起こる問題のひとつが、高齢者の独居死、一般的には孤独死とも言われておるわけですが、この独居死であると考えております。また、高齢者が誰にも気づかれることなく、人生の最期を孤独のまま亡くなってしまうことは、大変悲しむべき出来事であり、悲惨な問題であるというふうに受けとめております。 続きまして、別居している子どもなど、肉親との連携について、助言などの体制はとれないかについてお答えいたします。 市におきましては、地元の民生児童委員さんの協力をいただく中、独居の高齢者、老老世帯の高齢者に関する台帳を整備いたしまして、日常から高齢者への友愛訪問等を通じ、高齢者の相談に対応しておるところでございます。この台帳には、ご本人の主な持病や主治医、家族や親戚への連絡先などが記入されております。本人の心身の機能低下が進み、ひとり暮らしが心配になってきた場合など、民生委員さんなどからの通報によりまして、高齢福祉課や地域支援包括支援センターの職員が、家族や肉親へ、ご本人の心身の状況について報告するという段取りになっておるところでございます。また今後、どのような支援が本人に必要であるか、また本人や家族、肉親に相談した上、必要な支援を行う体制などをとっておるのが現況でございます。 続きまして、独居死防止についての中の、地域住民による相互見守り制度を作れないかについてお答えいたします。 高齢者の独居死を少なくするためには、地域住民による相互の見守りや日常的な声かけなどが何よりも重要であると考えております。市では、災害時の住民支え合いマップづくりを通じて、災害時だけでなく、日常的に地域住民が相互に見守り、支え合う、そういうことができるよう、全区での取り組みをお願いしておるところでございます。 また、各区での取り組みに対しまして、社会福祉協議会と市の厚生課と高齢福祉課でプロジェクトを作りまして支援する体制をとっております。現在までの取り組み状況でございますが、菱野区で完成しております。今年度19年度に3区完成。それで20年度で、来年度ですが、31区が取り組む予定となっております。平成23年度までには、市内68区全区で完成できるよう推進してまいりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 続きまして、高齢者関連要綱の見直しについてのうち、小諸市緊急通報体制など整備事業実施要綱について、どのようなことかということについてお答えいたします。 当事業により、現在143名の方に利用いただいておりますが、要綱では、無償貸与できる対象者を規定した内容となっております。塩川議員ご指摘のように、緊急通報システムが必要な方は、ほかにもおいでになることから、この要綱に該当しない方には、民間の警備会社が実施しております緊急通報システムなどをご紹介申し上げ、理解をいただいておるところでございます。 しかしながら、きめの細かい高齢者福祉の推進や、緊急時の安心を確保する観点から、所得階層別の個人負担割合等を勘案した要綱の改正、この要綱の改正に向け、検討してまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、小諸市ひとり暮らし高齢者等軽度援助事業運営要綱についての質問にお答えいたします。 この事業は、地域住民の支援が得られない高齢者への除雪等について、低所得者を対象といたしまして利用をいただいておるものでございます。また、所得制限により対象外となった方につきましては、シルバー人材センターを紹介しております。地域住民の相互扶助を原則に、足りない部分を補足していくための支援でありますが、高齢化率が50%を超えた地区も出現し、地域での相互扶助が成り立ちにくくなる、成り立たなくなることも想定されますので、他の事業を見直す中で考えてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、高齢者運転免許自主返納支援についてお答えいたします。 まず、小諸市に即した補助事業を行ってはどうかについてお答えいたします。 近年、高齢ドライバーの交通事故は増加傾向にあり、家族の勧めあるいは身体機能の低下の自覚から、運転免許証を自主返納する高齢者が増加してきております。高齢者が交通事故の加害者あるいは被害者とならないための自主返納を促進するため、運転経歴証明書の発行費用に対する安全協会の助成やバス運賃の割引、タクシー料の助成、買い物割引制度など、県外では幾つかの市町村で独自の取り組みを行っておることは承知しております。また、長野県タクシー協会では、自主返納者に対するタクシー料金の1割引きを実施しており、自主返納者が大幅に増加したと聞いております。今後、他の市町村の取り組みを参考にいたしまして、小諸市といたしましても、限られた財源の中でございますが、どのような支援が考えられるか、研究し改善してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、高齢者が利用しやすい公共交通網の整備充実についての中の、小諸コミュニティバスの利用状況の問題点についての質問にお答えいたします。 コミュニティバス「小諸すみれ号」は、昨年10月にスタートし、現在5か月が経過したところでございます。これまでの利用状況を見ますと、10月は7,259人、11月は7,805人で、循環バス廃止路線代替バスを運行していた以前のときの年平均7,199人を上回ってはおりましたが、12月は6,937人、1月は6,526人となっており、若干下回っている状況でございます。特に1月は、これまでの循環バスの実績でも、厳寒期ということもありまして、利用者は年間で最少月となっておりましたので、これから暖かくなって、どの程度利用者が増えるか、期待しているところでございます。 また、昨年12月には、6台のバスに市の職員が乗り込みまして、始発から最終まで聞き取りによるアンケート調査も実施いたしました。その結果は、利用者は60歳以上の方が51%で約半数を占め、利用者の80%が女性の皆さんでございました。満足度では、「非常に満足」の25%、「まあまあの満足」40%、合わせて65%の方が比較的満足感を抱いていただいている結果とはなっておりました。また、「以前と比べ、現在の利用日数に変化はありますか」との問いには、「すみれ号で乗り始めた」4%、「以前より増えた」32%で合わせて、以前より利用が増えた方が36%を占める結果となっておりました。これらの結果から、おおむね市民の皆さんには好意的な受けとめ方をしていただいているとは考えておりますが、まだまだ改善の余地がありますので、さらなる改善に向け、取り組んでいく必要があると考えております。 問題点といたしましては、増便、あるいはルートの変更、あるいはバス停の新設など、様々な要望をいただいておりますが、多くの要望を受け入れるには、これまでの6台のバスでは対応できないということでございますので、新年度、20年度では、マイクロバスを新たに1台購入いたしまして、これらの要望すべてとはまいりませんが、できるだけ多くの要望に応えてまいりたいと思っているところでございます。 続きまして、各区管理の防犯灯、街路灯を対象にの中の、白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えに補助を出したらどうかというご質問にお答えいたします。 現在、市が各区からの申請に基づきまして設置しております防犯灯は、平成19年度からは原則として、今年度からは、20ワットの蛍光灯といたしましたが、平成18年度までは40ワットの白熱電球でした。区によってはこの白熱電球が切れて取り替える際に、順次ご質問の電球型蛍光灯に切り替えているところも多いようでございます。電球型蛍光灯は、電子式点灯回路と小型蛍光灯を一体化し、白熱電球のソケットに直接取りつけられるようにした蛍光灯で、塩川議員ご指摘のとおり、白熱電球に比べまして寿命が長く、消費電力が少ないという利点があります。この電球型蛍光灯は、一般には白熱電球の約20%から25%の消費電力で同等の明るさが得られると言われており、中には20%を切るようなものもあるようでございます。このため、地球温暖化防止対策の一環といたしまして、白熱電球から電球型蛍光灯への切り替えを、メーカー及び消費者に促す動きが国際的にも広がっていると聞いており、脱地球温暖化まちづくり宣言をいたしました小諸市といたしましては、このことに注目すべき動向というふうに捉えておる現況でございます。現在、防犯灯の維持管理は、各区の責任において行っていただいておりますが、一定の支援をするため、各区などが独自に設置した街路灯を含めて、電気料に対する補助制度を設けております。 この電気料に対する補助につきましては、、防犯灯と街路灯の補助単価に大きな差があるとの課題があることから、早急に見直しをしたいと考えておりますので、電球交換等の維持管理費用につきましても、脱地球温暖化の観点から何らかの補助ができないか、あわせて検討させていただきたいと思っております。 以上でございますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  16番、塩川重治議員、再質問はよろしいですか。 16番、塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  一通り回答いただきましたので、順を追って再質問をしてまいりたいというふうに思っております。 最初の高齢者福祉についての質問①でございますけれども、高齢者福祉に対する市長の基本姿勢。 高齢者福祉について、市長の基本姿勢をお伺いしましたところ、1月1日現在で小諸市も23.58%という大変高齢化率が高くなってきている。そういう中で、高齢者福祉が重要であって、そのことについては十分認識をしていると。特に、高齢者につきましては総介護に至らないように、色々な意味でそういう施策を行っているんだと。それについては、市民のお力もお借りしながら、協働で進めていきたい。そしてまた、高齢者が地域で生き生きと生活できるような支援をしてまいりたいというような回答でございました。 お話のありましたように、高齢化は、どこもそうですけれども、小諸においても、特に猛スピードで進んでおります。高齢者対策が、このスピードに追いつかない、乗り遅れるというようなことのないように、ぜひ取り組んでいっていただきたいというふうに考えております。 そこで、先ほど回答はいただいておりますけれども、市長にもう一度、乗り遅れない、そういったところにも配慮しながら進んでいくんだと。このことの決意といいますか、お気持ちをもう一度お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ご質問のとおり、先ほど答弁させていただきましたが、改めてやはり4分の1、さらには、これからもっとどんどん増えてくる高齢者対策につきましては、より充実した施策ができるよう、財政状況厳しい中ですが、他の市以上のことができるような努力、これは十分してまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  それでは、次の②のほうへ進ませていただきます。 この②の小諸市における高齢者虐待の実態はどうかにつきましては、色々とお話をちょうだいいたしました。時間等の都合もありますので、内容等につきましては、19年度の相談件数あるいは確認件数だとか、色々と具体的にお聞きしましたので、質問としまして、2点ほどお願いをしたいというふうに思います。 平成18年虐待の相談件数が25件で、確認できたのが22件。それに対して19年度は、昨年の12月末現在で、相談件数が7件で、確認できたものが6件だというふうに、減っているということでございますので、大変喜ばしい現象であるというふうに思いますが、担当のほうで、そういったことについて、どうしてこのように減ったのか。あるいは、前年に1回目を通してあるので、それが原因で減ってきたのか。あるいはもっとほかのところに原因があると見ているのか。もしそういった検討等が行われていたら、お話をお聞きしたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(土屋雅廣君)  お答えをいたします。 まず件数が、19年度どうして減ったのかということでございますが、詳しい理由は、ちょっとつかんではおりません。ただ、私ども事業者の連絡会等を通じまして、ケアマネージャーさんとか、そういう方から、色々な情報を取り寄せているところでございますので、それらの虐待のケースを見逃すことのないような、そういう連絡体制はとっておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  それでは、2点目の質問をさせていただきます。 1月末の新聞でございましたけれども、松本に住んでいる30代の男性の方が、介護していたお母さんが大声を出すというような格好の中で、殴ったといいますか、そういう暴行を加えまして、そしてまた119番を、そういう結果になったので、そしてそれがもとで逮捕されたというようなことが出ておりました。私も寝たきりの介護で10年ほどの経験はあるわけですけれども、このことについては大変な心労がありますし、ストレスがたまってまいります。 そういう中で、小諸市は介護、重度要介護者に対する慰労金を5万円ということで、6か月以上、年間介護した場合は--という制度を行っております。ずっと昔私も、民生委員をやったころ調べたときには、小諸市は余りいいほうではなかったというふうに思っております。南信の市町村では、20万円とか、月に2万円とか、色々なものがあったように思っております。現在、どのような位置関係といいますか、他市と比べてなっているか。その辺のところが分かりましたら、ちょっと教えていただきたいというふうに思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  介護慰労金につきましては、上田市では10万円、それから佐久市では廃止したというふうに聞いております。また東御市は、小諸と同じように5万円でございます。須坂市は8,000円と、こういう実情でございますので。 なお長野、松本は、やはり大都市というようなことから、松本では10万円、長野では、介護度によりますが、一応6万円というような、こういう数字で出ておるのを承知しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  小諸市は、私が見た範囲内では、例えば千曲市は8万円というようなこともあります。決して多いほうではないというふうに思っておりますので、また配慮をしていただきたい。 ただ、色々お話がありますように、これに絡むものとしまして、紙おむつだとか、あるいは先ほど出てきましたけれども、介護者のリフレッシュ事業だとか、色々なものを総合的に判断をしなければいけないということは、私も承知をしておりますが、この家庭内介護のご苦労というのは、大変なものであるというふうに思っておりますので、その辺をご認識をいただきまして、色々な意味で進めていただきたいということを申し上げておきたいと思います。 次へ進ませていただきまして、質問事項の②の虐待発見時における協力体制はどのようになっているかでございますが、先ほどのお話によりますと、虐待の発見は地域の見守りやすい気遣いに期待しながら、相談のあったときはよく確認をしながら、虐待する側、受ける側、双方にどんな支援が必要か、そんなことを十分話し合い、そしてまた具体的に支援をしているというような回答であったと思います。 私がここで申し上げておきたいことは、他の市町村の中に、多くはありませんけれども、この虐待防止法ができた後、条例だとか、要綱だとか、そういったことを整備する中で、発見方法から支援まで、ある程度明確にしているところがあるやに聞いております。そうなりますと、ただ自己判断だとかではなくて、誰が考えても同じような進め方で、そういうこともやっていかれるんではないか。こんなことを考えまして、そういうところがあると思いますので、今後少し検討していただければということで、この問題については、そちらへ投げかけておくという程度にとどめておきます。 質問事項の③に移らせていただきますが、虐待防止法の市民周知はどのように行っているかということですが、高齢者虐待防止法ができたときの18年5月に、ちょうど介護法が変わったりしたものですから、それに対して、一緒にパンフレットを配ったということで、そしてまた、色々とやっていきますと、その虐待を受ける人の中に認知症の方が多いと、そういうことで、認知症の介護の対策等を進めているんだというようなお話でございましたけれども、それはそれといたしまして、私は、やはりそれだけにとどまらずに、1回そのときに出したからいいというだけではなくして、もう少し積極的に取り組んで、虐待防止法というのはこういうものであって、市民にもこういう責任があるんだとか、そういうことをもう少し積極的にやっていただきたい。 私もずっと、18年からの広報等に目を通してみましたけれども、やはり余り出てきていないというのが実態であります。コミュニティテレビだとか、色々周知する方法はあるので、その辺をもう少し積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ご指摘のとおりかというような思っておりますが、講演会は19年で3回ほど行いました。また、広報「こもろ」でも、取り扱ってはおりますが、さらに十分徹底するように、これからも回数など増やして、周知徹底には努力していきたいと、このように考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  それでは次に、回答の中で、虐待を受けた方の中に認知症が多いと。今も話が出ましたように、そういうふうにありました。私も報道等を見ておりますと、家庭内虐待の約40%が、介護の必要な認知症の人だというふうに言われております。18年度の小諸市の中の22件の方のうち、認知症の方は何人か。また、市内に認知症の方がどのくらいいるか。そのことについての調査等がありましたら、お知らせいただきたいというふうに思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ただいまの18年度の22件の虐待中の認知症の件数は、20件でございました。 なお、市内に認知症がどの程度あるかについての調査は、保健福祉部長のほうで答弁いたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(土屋雅廣君)  市内に認知症と思われる方がどのくらいかということなんですが、実は平成17年7月に、小諸市の介護を受けるに至った要因を調べまして、その要因の中で、介護適用になるその部分で、主にその介護に至った原因が何かということで、大きく分けた中の分類でございますが、1,869名を調査した中で380名ほどが主に認知症が主な原因としての介護認定になるというようなデータはございます。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  それでは、3番目の質問としまして、今の認知症に絡んで、小諸市では昨年の4月から小諸市徘回高齢者位置情報サービス事業補助金というような制度を実施しておりますけれども、約1年たつ現在、どのくらいの利用者があったのか、その辺を教えていただきたい。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ただいまの件数でございますが、2件ということで理解しております。2件の方が利用していただいているということでございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  このことにつきましても、お金は8,000円というような補助でございますので、それほど大きな問題ではないかもしれませんけれども、やはり利用できること、そしてまた幾らかでも介護者の苦労が減るわけですから、積極的にやはりPRをしていっていただきたいというふうに思います。 次の高齢者の独居死防止についての中の、質問事項①高齢者の独居死をどのように受けとめているかというところへ移らせていただきます。 核家族化が進む中で、ひとり暮らしの高齢者が増えることになっているので、このようなことが起きるのは、やむを得ないと言うとおかしいんですけれども、そういう関係と受けとめているというふうな回答でございました。私も、それはそのとおりだというふうに思います。 しかし、阪神地区での孤独死では、64人中、死後1日以内の発見が39人で、長い人は20日も知らないでいたと。放っておかれたというと変な言い方ですけれども、そういうことであったというふうに色々と出ております。 私が言いたいことは、ちょっとうまく表現できませんけれども、私は今後、自治体は個人の尊厳に配慮したサービス、そういったことも提供するよう努める義務があるのではないかというふうに考えておるところです。もっと言えば、具体的に言えば、現在は行っていないと思いますけれども、独居死等の方がお見えになったというような場合は、情報等をやっぱり集める中で、そしてどうしてそういうふうになったのか。先ほどお話を聞いていると、連絡もするというようなことでございますけれども、それがこれから出てくる話でもありますが、そういうことを、これからは少し違った観点から、行政としても取り組んでいく必要があるのではないだろうか。恐らくお聞きしても、独居死は小諸市にどのくらいいたかといっても、回答はないと思いますので、これからそういうようなことも考えながら進むべきだというふうに申し上げて、お願いをしておきたいというふうに思います。 次に進みまして、質問事項の②。子どもさんとの、肉親との連携について申し上げますが、回答としますと、民生委員さんの友愛訪問を通し、そしてまた相談や身体機能の低下の分かったときは、肉親に連絡をしているという回答でございましたけれども、私は知る限り、やはりそこまでは行っていないんじゃないか。ということは、そういうこと、独居死等があったときに、やはり多くの地域の人たちが、そういえば最近急に弱ってきたなとか、このところ顔も見せなかったなという前兆があったにもかかわらず、そのような状況になっている。必ずしもご回答のとおりではないというふうに私は思っております。したがいまして、現状に満足せず、取り組みを強化してほしいと思いますので、その辺もお願いをしておきたいというふうに思います。 それから、質問としまして、私は独居死防止について、色々と申し上げてきておりますけれども、原因はやっぱり、これを根本的に直すには日本古来の家族関係だとか、親子の関係、あるいは敬老の精神、そういったものをやはり、子どもさん、あるいはみんながしっかりと持っていくことが、そういうことにならないもとではないだろうか、解決の根本的原因ではないだろうかと、こんなふうに思うわけでございます。そこで、教育長にお尋ねをしますけれども、親と子の関係だとか、あるいは敬老に対する精神だとか、そういったことは、学校教育の中では、どんな格好で取り扱われているのか。ちょっと教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  高齢者社会が進む中で、今子どもたち生きているわけで、また将来もますますそういう中で生活していかなければならない。そういった将来に生きる子どもたちに、高齢者問題について考えたり、あるいは実際の行動をとるという、こういう教育は非常に大事だなと、そのように思っております。 学校教育では、確かに核家族化が進んで、そして実際は、三世代で同居の家庭が減ってきている。こういう中で、子どもたちの意識の中に、高齢者に対する違いですね。同居している方と、身近に高齢者がいる方と、全く触れない方、こういう差が非常に大きいというふうに私は思っております。 そこで、学校では各教科、例えば社会科、家庭科などでも、高齢者の問題を学年に応じて扱いますし、また特に道徳において、例えば小学校におきましては、内容としましては父母、祖父母の敬愛というようなことを指導するようになっております。また中学校では、高齢者に感謝と尊敬の念を持つというような心、心情を育てる、このあたりに力を今後、ずっと入れていかなきゃいけない。 それから、もうひとつは総合的学習等で、高齢者福祉を通して身近に高齢者と接する項目が少ないので、例えば施設の訪問だとか、交流だとか、あるいは私ども、今年特に地域で青少年フォーラムというようなことをお願いしているわけですが、つまり地域で高齢者の方と小・中学生が一緒になって、何か楽しみ会とか地域の行事をやる。こういう機会を増やして、そういう触れ合う体験を増やしていくということが、特に三世代、核家族の子どもさんには必要ではないかな、そんなように思っております。今後ともますます、このことについては学校教育の中で大事にしていきたい。議員さんおっしゃるようなそういう方向で進めたいと、そのように思っております。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  ありがとうございました。よろしくお願いをいたします。 それでは、前へ進ませていただきまして、質問事項③地域住民による相互見守りの制度を作れないかの中でございますけれども、この問題に対する回答、現在やっている住民支え合いマップ、これを早く作って、そしてそれを生かしていくんだと、こういうことでございますが、小諸には、市長もご案内のように、遠くの親戚よりも近くの他人だと言われるような言葉も、まだまだ生きております。したがいまして、区長さん等の協力を得る中で、一時も早く進めていただきたいというふうに思っております。 ご参考までに、東京の世田谷区では、区民を成年後見人に仕立てて、そうすることによって、何といいますか、報酬のほうもそう大きくなくてやっていかれるということの中で、後見人を市民の中から仕立てて、そしてその人たちが訪れることによって防止をしている。防止につながっているというようなこともありますので、自治体が真剣に考えていけば、色々な方法があるのではないかというふうに、私は提起をさせていただいておきます。 そして、続きまして高齢者関連の要綱の見直しでございますけれども、2つ申し上げました。それぞれ私が申し上げるまでもなく、少し不合理の部分があるというふうに分かっておりまして、そちらについては、2件ともそれなりに検討するということでございますので、私が申し上げたいのは、その何というか、資金の問題等で、確かにその問題はありますけれども、例えば、市町村民税を納めている人も、あるいは納めない人も、高齢者で虚弱者だということは、同じ状況なんですよね。それがそちらのほうにだけポイントが行ってしまっているというところを、やはりこれから色々施策をする中で、そういうことをなくして、先ほどお話があるように、例えば所得のある方は100%取る。少しの人は50%取る。そうでない人は、先ほどの雪かきではないが1割だというような段階をとっていけばいい。1割の人だけをやって、あとの人は自分で頼めというような施策ではあってはならないというふうに私は思いますので、その辺のところを申し上げておきたいと思います。 それから、免許証につきましても色々とお話がございました。取り組んでいくということに私は理解をいたしましたので、方法はたくさんあると思います。ぜひひとつお取り組みをいただいて、高齢者が笑って過ごせる社会を作っていただきたいというふうに申し上げておきます。 あと、高齢者が利用しやすい交通網の問題ですけれども、このことにつきましては、私も街を歩けば、コミュニティバス動いておりまして、大変うまくいっているということで、交通対策委員会の方に大変敬意を表するところでございます。ただ、色々ある中で、2点ほどお聞きしたいと思いますが、1点は東御市がやっていますね、デマンド。これについて、色々と検討されたと思いますから、そのことについてと、それから今後も大いに検討しながらやっていただきたいと、こんなふうに思っておりますので、そのことにつきましてお願いをしておきたいと思います。その辺の回答をいただければ、大変ありがたいと思いますけれども。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  東御市のデマンドバスにつきましても、十分検討いたしました。色々なメリット、デメリット勘案する中で、やはり当面、停留所の問題とか、あるいは電話をかけなきゃいけないとか、色々なデメリットもあるようでございます。そういう中で、今回やはり市営のコミュニティバスのほうが、より良いのではないかと。そして出発させていただきました。議員ご指摘のように十分ではない部分もございますが、さらにより良いものにして、10月から本格施行でございますが、それでもう決まったのではなく、その後も逐次改善し、必要あれば、さらにまた1台増やすとか、そういう努力をして、本当にコミュニティバスが地域の高齢者を中心とする皆様にとって、使いやすい、そういう努力を、これからこの辺には十分お金をかけていきたい、こんなふうに思っていますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  塩川重治議員。 ◆16番(塩川重治議員)  それで、残っているのは地球温暖化の問題。これも、取り組んでくださるというふうに私は理解をしましたので、もう最後になりますけれども、今日私が今議会で色々とお話をしてきましたけれども、今議会に提案されている20年度の予算案が骨格予算でありますように、市長をはじめ理事者の皆さんは、この質問についても微妙な立場にあるんではないかというふうに思います。最後ですが、問題の投げかけは終わってしまった感がありますけれども、ぜひひとつ、今回の私の質問を真摯に受けとめて、今後ともご検討くださいますようによろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で16番、塩川重治議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  ご異議なしと認めます。 よって、この際暫時休憩いたします。 再開時刻は午前11時5分といたします。 △休憩 午前10時50分 △再開 午前11時05分 ○議長(長谷川正昭議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △武田良男議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、18番、武田良男議員の質問を許します。 18番、武田良男議員。     〔18番 武田良男議員 登壇〕 ◆18番(武田良男議員)  18番、武田良男です。 通告に従い、質問させていただきます。 はじめに、南城公園運動施設のあり方についてお伺いをいたします。 南城公園にある市営プールは、昭和61年に作られ、23年が経過しており、現在ウオーターボブスレー、流水プール、インターロッキングも補修しなければならなくなり、また機械、ポンプ類も老朽化しており、50メートルプールもFRPがはげ落ちて、漏水もしているのが現状であります。年間約50日ぐらいしか開場しないプールに、毎年2,000万円余の経費がかかっています。維持補修に相当な経費がかかる上に、改修を考えた場合には、莫大な資金がかかると思います。市の財政状況を考えた場合、引き続きプールを整備するのかを含めて、施設を見直す時期に来ているのではないでしょうか。 そこで、市の野球場が分散しており、BCリーグ、高校野球、早起き野球、生涯野球、リトルリーグ、シニアリーグ、ソフトボールほかの大会等を考えたとき、駐車場が必要となり、集約されていたほうが運営もしやすく、利便性も向上することから、社会体育の振興につながり、街が潤うのではないかと思いますが、プールの場所に南城野球場の第2グランドの建設はいかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。 次に、消防団へのポンプについてお伺いいたします。 小諸市の消防団は以前、小型ポンプ操法の県大会で優勝をしたことがあります。消防団員の熱意と努力の賜物と思います。その優勝した選手たちから聞いたところによりますと、北佐久の大会、特に県大会で上位を目指すには、それなりの道具が必要で、特にポンプは高額であるため、当時の部長が寄附をしてくれたので、優勝もできたとお聞きをしました。そこで、小諸市が今後もポンプ操法大会で上位を目指すため、また消防技術の向上を図るためにも、県大会等で通用するポンプを消防署で1台購入し、市の大会で優勝した分団には、大会用として使用できるようにはできないものでしょうか、お伺いをいたします。 次に、AED、さらなる推進についてをお伺いいたします。 議会も過日の1月15日、救命講習会を佐久広域連合消防職員の方を講師にお迎えをし、3時間にわたる講習会が行われました。私も体協の関係で何度も受講をしておりますが、平成18年6月より心肺蘇生法が新しく救命処置に変更になり、良い勉強になりました。これまでの救命処置と比べて、胸骨圧迫、いわゆる心臓マッサージが強調され、胸骨圧迫と人工呼吸の比率を、15対2から30対2に変更されました。AEDによる電気ショックも3回から1回になって、胸骨圧迫を行うことが重要視され、総合しますと救急隊員が来るまで、心肺蘇生の胸骨圧迫の心臓マッサージが重要となり、一人でも多くの人の講習の受講が必要不可欠ではないかと思います。そこでお伺いします。 小諸市内の公共施設等で、AEDは現在どのぐらい導入されておりますか。また、AEDの操作方法の講習会等の受講者数は何人ぐらいに上りましたでしょうか。そして、使用されるような事態がないに越したことはありませんが、AEDのさらなる充実という意味で、区の行事ですが、例えばゲートボール、マレットゴルフ、運動会や子どもたちのスポーツ大会等の貸出用として用意できれば、いざというときに安心だと思います。あわせて、区の役員さんやスポーツチームの代表の方などに対して、講習を進めてはいかがでしょうか。保険と同じで、備えあれば憂いなしと申します。今後も市民の生命を守るという観点で、さらなるAEDの設備の充実と、貸出用と講習会の推進をお願いしますが、市長のお考えをお伺いいたします。 次に、小諸の飲料水のすばらしさについてお伺いいたします。 ご案内のとおり、小諸市の水道水は、浅間山麓からの地下水であり、全国に誇れるものと自負しております。特に弁天の泉は、私も一日置きにペットボルトを持ってくみにいっておりますが、本当にお茶、コーヒーと利用しておりますが、大変おいしく、愛用しております。弁天の清水は、1日3,000トンもわき出しており、お水をくみにくる市内外の車で、時間帯によっては混雑もし、本当に地元の皆さんのご協力によってスムーズにいっておりますので、この場をおかりしまして、感謝と御礼を申し上げます。 そこでお伺いをいたしますが、塩素消毒をしていない清水のお水ですが、成分はどのようになっているのか、教えてください。また、水質検査の回数とか数値はどのようになっているのか、教えていただければありがたい。 最後になりますが、5番目、レジ袋の削減とエコバッグの推進についてお伺いをいたします。 小諸市は、ロハスのまちづくりへの取り組みで、学校への太陽光発電の設置や、坂の街を利用したミニ水力発電などの研究に取り組んでおり、最近では脱地球温暖化まちづくり宣言をしたところでもあります。先進的な取り組みであると思うが、今後温暖化防止のために、二酸化炭素を削減するには、市民一人一人の取り組みが重要と考えます。誰でもできる取り組みとして、ごみの減量化や、特にレジ袋の削減が考えられますが、これらの取り組みの進捗状況はいかがかお伺いし、以上で壇上での質問を終わらせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  武田良男議員の質問にお答えいたします。 まず、南城公園運動施設のあり方についての中の、市営プールが老朽化しているが、その改修する予定はどうかについてお答えいたします。 市営プールは、供用開始より23年が経過しております。改修につきましては、流水プール、競泳プールの塗装面の劣化、あるいは機械、給排水設備の改修等が必要になっておりまして、総額で3億5,000万円余の多額な工事費が見込まれておる現況にあります。プールのあり方、必要性につきましては、今後スポーツ振興審議会などにおきまして、市民の皆様のニーズの調査、あるいは施設整備の方針検討を行ってまいる予定でございます。あわせまして、ご指摘の第二グランドの構想を含めて体育施設全般につきましても、整備方針、方向性を検討し、国庫補助事業の導入を視野に入れながら、総合計画、実施計画に盛り込み、施設整備を進めてまいりたいと考えております。 市営プールは、現時点では大規模改修には至りませんが、適時必要な修繕と維持管理で対応いたしまして、施設の安全対策を講じてまいります。また新年度では、ウオーターボブスレーに代わり、お子様に楽しく利用していただくため、子ども用滑り台を予算計上いたしたところでございます。 続きまして、消防団へのポンプにつきまして、小型ポンプ操法の大会で上位を目指すために、署で1台、貸出用に手配できないかについてお答えいたします。 ポンプ操法大会は、消防団員の常時の訓練成果を発表するとともに、消防技術の向上、発展と消防団員の士気高揚に資することを目的として開催されておるところでございます。小諸市消防団は、長野県消防ポンプ操法大会におきまして、小型動力ポンプの部では、平成10年に準優勝、平成14年には優勝という輝かしい記録があります。小諸市消防団には、第一配備として、各分団に37台の小型動力ポンプが配備され、毎年2台ずつ更新されてきており、現在の小型動力ポンプの性能は、どのメーカーもほとんど変わりがないというふうに理解しております。小諸市消防ポンプ操法大会には、各部に配備されている小型動力ポンプで出場することと分団長会議で決められております。北佐久、長野県の大会に出場する場合も、使いなれた配備をされている小型動力ポンプでの出場が良いと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、AEDのさらなる推進につき、貸出用のAEDを用意できないかについてお答えいたします。 市民の皆様へのAED普及を図るために、平成20年度で、貸出用AEDを2台購入する予定で予算計上してございます。各種イベント等での貸し出しを計画しているところでございます。AEDは心肺蘇生法の一部であり、救命のためには、適正な使用をする必要があります。既に貸し出しを行っている他の自治体等を参考にいたしまして、貸出対象、貸出要件、保管場所等について検討を進めてまいりたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 なお、平成18年度、19年度と、市内の公共施設に設置いたしましたAEDの設置施設20か所と、遭対協、浅間連峰地区山岳遭難防止対策協議会、この遭対協により設置されました2か所につきましては、「広報こもろ」4月号で市民にお知らせしてまいりたいと思っておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 続きまして、小諸の飲料水のすばらしさということで、弁天の泉利用方法についてどうかについてお答えいたします。 小諸市の上水道水の源は、浅間山麓の豊かな自然環境に恵まれ、複数の湧水から取水をし、特に諸の弁天水源は、古くから大切に扱われ、水質、湧水量が安定しておりますので、上水道水と諸区民の生活農業用水等に利用され、また遠方からも水取りに来て、多くの人々に利用されている状況にあります。 なお、水質等につきましては、上水道水では年1回の原水39項目の調査をしておりますが、その調査結果は、水道水質基準値を満たしておりますし、上水道水は塩素減菌を行い、さらに水質検査を定期的に実施いたしまして、水道水として適合した水を配水区域に供給しておりますが、弁天水源の現地での湧出水は消毒されていないため、消毒されていない旨の看板が設置され、それを利用するという形で行っている現況にございます。 今年度、環境省では、地域の生活に溶け込んでいる清澄な水及び水環境にあるものについて、新たな名水、新名水百選、仮称でございますが、この新名水百選として選定することといたしました。この新名水百選に諸の弁天水源が、弁天の清水として審査選定を受けるために、県に推せんを依頼したところでございます。 利用方法につきましては、上水道水以外は、諸区の維持管理のもとで、持続的な水環境の保全がなされ、引き続き多くの人々に利用されるものと思います。また、過去に飲料水として水販売計画に取り組んだところでございますが、製造用量、あるいは採算性などから、製造業者と販路の確保ができない状況から断念した経過がございます。水販売は難しいと現在考えております。 続きまして、レジ袋削減とエコバッグの推進についてでございますが、そのさらなる啓発についてはどうかについてお答えいたします。 小諸市ではこれまで分別の徹底などにより、ごみの削減、リサイクル化に努めてまいりましたが、ごみの中にはまだ多くのレジ袋が含まれており、レジ袋の削減は小諸市としても大きな課題と理解しております。2年ほど前までは、国としてレジ袋有料化の方向でございましたが、結局容器包装リサイクル法で小売業にレジ袋などの減量を義務づけたもの、国レベルでの有料化等の対策まで至らず、スーパー、百貨店等、企業としての取り組みや、企業と自治体等との自主協定にとどまっている現況にございます。しかしながら、温暖化による環境問題の顕在化などによりまして、最近では少しずつですが、消費者の意識も高まり、マイバッグの持参率も高まりつつあります。小諸市でもこれまで広報などを通じまして、レジ袋削減に向けマイバッグ運動の啓発を進めてまいりましたが、昨年からは、廃棄物減量再資源化等市民会議でも、大型スーパーの担当者などと意見を交わらせながら、この問題を議論してまいりました。これらの検討を経て、来年度からいよいよ市民会議を中心に、ノーレジ袋デーの実施、あるいは推進キャンペーンなどに取り組むこととしております。ぜひとも多くの市民の皆様に協力いただきたいと思っておるところでございます。 なお、新しいごみ資源収集カレンダーにも、折り込みチラシでマイバッグ運動について入れてありますので、ご覧いただければと思います。 以上でございますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  18番、武田良男議員、再質問はよろしいですか。 18番、武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  ご答弁ありがとうございました。 はじめに、南城公園の関係ですけれども、プールのあり方については、大体分かりました。ありがとうございました。ただいまのご答弁の中、本当に体育施設全般について整備方針、方向性を検討して、国庫補助事業の導入を視野に入れながら、総合計画、実施計画に盛り込んで、施設整備をなされるということで了解です。ありがとうございます。 そこで市長、南城公園の野球場、BCリーグだとか高野連、この試合には欠かせない電光掲示板、どうしても必要なもので、今のその施設整備とあわせるのか、なるべく早目に用意できれば、非常にありがたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  電光掲示板につきましては、経費等を見ながら、できるだけ早く取り組んでまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  ありがとうございました。結構です。 次行きます。 消防団のポンプについてでございます。 今、ご答弁にありました新しいポンプ。性能がよくなっておるということで、了解です。 消防団員の確保が今本当に困難になっている現状ですね。熱意あるこの消防団員、応援して。先日、議長も一般質問をやってくれた活動服、本当にありがとうございました。昨年1,000万円余のお金をかけていただいて、850余作っていただいて、本当にありがとうございました。団員の皆さんの評判がよく、私もお礼言われて、市長さん会ったら言っておきますと言っております。ありがとうございました。 そこで、最近、西原の車屋さんも火事があったりということですけれども、川辺のほう。今度はまた、今年、雪が降る日が多かった。また、予防消防に活動服なんか着ている人も見られますが、各自まちまちのジャンパーを着たりしております。昨年用意したばかりの活動服で、ちょっと言いにくいんですけれども、防寒のおそろいのジャンパーなんか、これから用意していっていただければありがたいと思いますが、お考えを。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  せっかく制服新しくしたばかりでございますので、もうしばらく我慢していただければというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  分かりました。進みます。 AEDの関係。さらなる推進等講習会ということで、ここで教育長にちょっとお伺いをいたします。各小学校、中学校、AEDは設置されていると思います。例えばグランド、体育館でもいいんですが、そこで万が一のことがありました。先生が呼吸を確認して、気道を確保して、心臓マッサージに入るわけですけれども、生徒に119番連絡してくださいよと。それと、AEDを持ってきてくださいよと言われると思います。そのとき生徒、児童が、AEDの場所へ飛んでいけるか。どこにあるか。また、届かないようなところにあっても困る。どこにあるか、その表示。そういう教育、指導はどのようになっているか、ちょっと教えていただければ。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  AEDにつきましては、8校全部に今年度まで設置されておりますし、児童・生徒にもあり場所ですね、設置場所は知らせてございます。 なお、中学校においては正面玄関、入ったところにすぐありますので、そこに表示もございます。それから小学校においては主に保健室に置き、それから廊下側、保健室、あるいは保健室の前において表示もしてございます。なお、中学生にはこれが使えると、中学生自身は万一のときには使えるということを前提にして、救急法で中2で指導しております。それから、小学生についてはありかとともに、その機能について避難訓練とかそういうときに紹介したり、知らせているという現状でございます。以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  教育次長にもちょっとお伺いをいたします。 早起き野球連盟でも、朝、唐松市営球場と南城のグランドをお借りして、朝5時半から7時まで、楽しく野球をさせていただいております。そんなようなときに、今、南城にもAEDは管理室にあるのは承知しております。私らというか、皆さんゲームをやっているのは5時半から7時で、管理人さんは8時とか8時半じゃないと来れない。もしもそのときに何かあったときに、管理人室が閉まっております。そういうようなときのAED、もうちょっと私らがかぎをおかりして、中へは入れることはできますけれども、そのAEDのあるところも、そのかぎで何かすっと、もし万が一のときに行けるようなふうに考えていただく、何か方策があったら教えていただければ。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育次長。 ◎教育次長(小山文登君)  お答えいたします。南城球場のAEDの設置の状況につきましては、議員ご指摘のとおりでございます。このため今後、屋外用の専用ケースなどに入れるなどいたしまして、見やすく使いやすい場所への設置を考えていきたいというように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  ありがとうございました。 市長にお伺いします。今講習会の練習には、マネキンシートというのをやっているんですが、あれはちょっとサランラップみたいになっていて安いですから、それを使っておりますけれども、あと普通に何かあったときの蘇生用のマウスピースなんですが、こういう格好してあるんですけれども、これは380円もするんですよ。ちょっと高くて大変なもので、AEDのある場所に5つぐらい設置するとか、講習会が終わった人にはこれをあげて、常に常備してるようなふうにするとか、そういうのちょっとお金も大したことはありませんけれども、かかるんですが、市長はどういうふうにお考えでしょうか。ぜひ協力いただきたいと思いますが。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  お金がかかることですから、すぐにというわけにはいきませんが、それはまた講習会のときに使える分については、十分備えておき、個々のものは、やはりそれぞれのところでというふうには考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  はい、分かりました。次に行きます。小諸の飲料水の関係。 確認ですが、ひとつ、あそこへ出ている水、皆さんはくんでいっているけれども、それは検査はしていないということですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  検査は定期的にはやっておりますせんが、どういう状況かという検査ぐらいはしております。ただ、時々皆さんが飲んでいるのには、大腸菌が入っておりますので、それは減菌、要するに滅菌しないと飲料水として使えない、だから有料で持っていくことを前提にしていませんので、個々の人が持っていくという感じですから、皆さんがコーヒー用等につかっているものについては、定期的な検査などは行っていません。ただ、全体的な時々の検査は行っているという状況でございます。ただ、売るためには減菌しなきゃいけませんから、あれはただでございますので、減菌の必要を認めておりません。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  冬場、私は沸かしてコーヒーとか飲んでいるんですけれども、あそこでくんでいく人は、夏なんかは、冷たいのがおいしい。それを飲んだときに大腸菌入っているって、看板には書いてあるかもしれないけれども、看板に書いているから、それでおなか壊したとか何か、小諸市内だったら今の放送設備で、すぐ飲まないでくださいよとやればいいけれども、県外とかちょっと行ったときに、それじゃ済まない。中国のギョーザじゃないけれども、またもう大変だなというふうにならないように、ある程度大腸菌が多くて飲めないようなときには、ちょっと何か、だめですよというようなただ看板だけじゃなくて、できれば親切かなと思ってあれなんですが、どうでしょう。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  無料でございますので、お金を取るとすれば安全、安心でということで、十分滅菌、あるいは定期的な検査しなきゃいけませんが、無料でございますので、特に時々は調査したりしていますが、今も言いましたように、大きな被害は生じるよう物質は入っておりませんが、大腸菌等は時々検出されますので、その辺は注意を喚起しているという状況ですので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  はい、分かりました。 私も弁天の清水をよく知っていて、結構混雑しているんですよ。あそこで地元の人とちょっと立ち話したときに、あの水を使ってワサビを作っているなどというのを聞いたんですが、市長それ御存じですか、知りませんですか、知りません--ああ、いいです、いいです。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田議員、上下水道部長より補足答弁をさせます。 ◆18番(武田良男議員)  いいですか、はい。じゃ、お願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  上下水道部長。 ◎上下水道部長(甘利健二君)  諸水源の関係では、うちのほうで、上水道として使っている水源なんですが、実はその水源の一部を利用させていただいて、うちのほうは上水道として使っています。その水源の定期検査というのは、原水ということで、1年に1回実施しております。それで、実際に皆さんが、市民の皆さん等が取水している場所は、今の上水道で取水している場所から一段下がった場所で行っています。その管理につきましては、諸区のほうで行っている状況でございます。ですから、立て看板等も諸区のほうで立てているということでございます。ですから、市のほうは水源の一部を借りてやっているということでございます。 先ほどうちのほうで、あとは上水道使用する場合には塩素滅菌を行っています。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  分かりました、ありがとうございます。 それではまた、先ほどの弁天の清水の話に戻りますけれども、お水の関係、あそこ行くたびに思っているんですが、本当にあれだけの、1日3,000トンも出して、400トン、向こうに持ってきて、市のほうで上水道使っているのはあれなんですが、ただ見ていると、あのすばらしい水、途中洗いものもしていますけれども、ただ花川へ行って、千曲川へ行っちゃうんですよね。それでもったいないなんて思っているところに、今、ワサビを作っている人が、2軒ぐらいですかね、いるなんて思いましたんで、下流のほうには遊休農地もあるので、ぜひあそこへ小諸の特産、諸にはマンズワインもあります。小諸のそばで売っているんですから、小諸のワサビ、地産地消で。ぜひそういうようなあいた遊休農地を、お水をちょっとあれしながら、何軒かワサビを作っていただければ、すばらしいんじゃないかなんて言って提案するんですが、市長、そのようなお考え、どうでしょう。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そういう話は聞いてはいますし、またこの今のせっかく3,000トンほど出ているわけですから、もったいないということで、色々過去にも、売れないかとか、あるいは今のマンズワイン等で使えないかという、色々試みたわけですが、それぞれ障害があって、実現できなかったということもございます。したがいまして、ワサビ等についての問題は、そういう方が来れば、それはそれでご利用いただくというのは、良いことではないかと思っています。いずれにしましても、いい水でありますので、現在名水百選というような形で推せんする中で、より良い活用方法を今後考えていきたい。ワサビに限らず、今後良い方法を考えていきたいと、このように思っております。 ただ、先ほど言いましたように、過去にも有料でとか、あるいはマンズワインで使うとかというような、色々な試みはしたようですが、例えばタンクを消毒する必要が出てくる等、色々な障害がございまして、実現できなかったという経過がありますので、ご承知おきいただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  はい、分かりました。ありがとうございます。次行きます。 最後、レジ袋の関係です。 教育長さんにお伺いをいたします。このレジ袋の関係、小さなことでも、市民の一人一人が積み重ねますと、大きな成果になると、こういう取り組みは、答えがすぐ出てきません。今後も粘り強く市民に呼びかけて、取り組んでいってほしいと思います。 私も乗用車とか軽トラックには、マイバッグを積んで走っておるようにしております。ところが、お店へ入って、かごをとっていったら、「ああ、そうだ、そうだ。忘れちゃった」ということで、袋で買い物して帰ってしまうのが現状です。こういった個人のモラルに係わること、私、子どものころからしっかりと身につけておかなきゃいけない、こんなふうに思っております。大人になって、行動に結びつかなければ、何もなりません。だから学校の教育の場でも、環境教育をしているということですが、どのような環境教育、ご指導なさっておられるか、ちょっとお聞かせいただければありがたい。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  学校の環境教育でありますが、やっぱり将来子どもたちが、持続可能な社会を作っていく。そういう責任を負っているわけでありまして、そういう意味で、環境についての意識を高める。簡単にいいますと、意識を高めることと、それと実践力をつけると、こういうことで、現在進めております。 エコバッグについては、先ほど答弁にもありましたように、市民運動というか、市民会議の運動の中でやっていっていただけることがいいんじゃないかというふうに思います。それから、子どもに期待することは色々あっていいわけですが、色々子どもたちにも期待されることが多くて、一方ではちょっと学校現場、大変なこともあるんですが、このエコバッグについては、具体的には小学校の5年生で布を使った製作というのがありまして、そこで小物袋なんかを作るようになっています。それがエコバッグとして使えればいいなというふうに思うんですが、現状は、修学旅行へ行くときのナップザックというようなものを作っているほうが多いようでありますが。 それから、御存じの学校版ISOということに、今取り組んでおります。それで各学校では、取り組みのメニューを決めているんですが、例えば節水、節電とかあるんですが、その中にエコバッグを使うというようなのは、入れることは可能かと思います。今までそういうものが入っておりませんので、その辺は校長会を通して、ちょっと学校へ呼びかけてみたいと思いますが、どの学校も必ずやるとか、そういうふうにはいかないと思いますが、意識は高めていきたいと、そのように思っています。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  武田良男議員。 ◆18番(武田良男議員)  ありがとうございます。先ほどお話ししましたように、すぐ結果は出ませんので、引き続きまたご指導、よろしくお願いをいたします。 いずれにしろこの問題は、環境先進都市として誇れるよう、行政全体で一丸となって取り組んでいってもらいたい。そういうことをお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で18番、武田良男議員の質問を終わります。--------------------------------------- △小山達議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、15番、小山達議員の質問を許します。 15番、小山達議員。     〔15番 小山 達議員 登壇〕 ◆15番(小山達議員)  議席番号15番の小山達でございます。 通告に従いまして質問をさせていただきます。 件名1としての、1期4年を振り返り、市長としての総括についてをお尋ねしたいと思います。 市長におかれましては、間もなく4年の任期をまっとうしようとしておられるわけでございますが、またその中で、既に来期に向けての出馬表明をしておるわけです。出馬を決断するに当たっては、当然4年間、過去を検証しながら、課題を探り、また小諸再生のため、市政運営の先頭に立つ決意を固めたものとお察し申し上げます。 そのことを踏まえまして、具体的には1として財政運営について、また2番目としまして各施策について、3として今後の課題についてをお聞かせ願えればありがたいと思います。 そんなお答えを聞きながら、壇上での質問を終わり、質問席において再質問をさせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  小山達議員のご質問にお答えいたします。 1期4年を振り返って、市長としての総括。まず第1に、その財政運営についてどうかにお答えいたします。 4年前、公約の柱のひとつに、行政改革を掲げ、市長選に立候補いたしました。地方分権が叫ばれて久しく、それをなすための三位一体の構造改革が地方に与えた影響は、国庫補助金や交付税の削減等、財政的困難さを伴うものでございました。当然、あれを作りますとか、これを作りますといったような箱物行政とは決別いたしまして、足腰、いわゆる財政状況を強くしなければ、すべては始まらないといった判断から、行政改革に取り組んでまいったものでございます。市民の皆様の側にのみ行政改革の痛みを押しつける結果とならないように、まず行政、市のほうが自ら痛みを覚える。絶えずそれを意識しながら、行政改革に取り組んでまいりました。 この間、全く解決の糸口が見えず、債務のみが拡大し続けていたゴルフ場問題、あるいは保有する資産の簿価と時価とが大きな相違を抱えながら、対策がなされていなかった土地開発公社、それらの見直しもまたされずに、赤字拡大路線を突き進んできました公共下水道計画、あるいは県下最悪の経営状況であった国民健康保険など、多くの話題を提供しつつも、解決に取り組んでまいったというふうに考えております。 これらの課題に取り組みつつ、職員数の削減、あるいは施設の休廃止、あるいは補助金の見直し、地方債の繰上償還など、思いつく限りの改革を実施した結果、財政状況は大きく改善いたしました。就任当時の平成15年度決算と18年度決算を比較いたしますと、公債費比率が14.3%から10.5%へ、基金残高が62億5,400万円から76億700万円など、財政指標は県下19市の中でも良い方向にある、良い位置にあるという状況となったというふうに考えております。この良好な財政指標が、市民1人当たりの投資的経費もトップという中でなし得たことは、公約である行政改革の一応の成果を上げたと考えております。 しかし、一方では課題も残しております。以前にも申し上げましたが、このことが歳出面からのアプローチに偏重してなし得たことであり、歳入面、収入の面からのアプローチにつきましては、まだまだ不足を感じております。「広報こもろ」や封筒への広告の掲載、あるいは住民参加型市場公募債への取り組みなど、他市に先駆けた部分もございますが、これとて歳入構造を大幅に改善するには遠く及ばず、小手先とのそしりは免れないと、自ら考えております。 今後は、定住人口を増やすための施策、具体的には企業誘致、良質で低廉な住宅地の提供、子育て環境の充実など、目的を明確にした誘導的な歳出が、歳入構造の改革に結びつくものと判断し、全精力を傾けてまいりたいと考えております。日ごろ私が心がけておりますことは、良好な財政状況、財政指標は目的ではなく、あるべき姿だということを申し述べさせていただきたいと思います。 続きまして、1期4年を振り返る中で、各施設について個別の具体策、これまで進めたものはどうかということについて、お答えいたします。 私の着任初年度、平成16年度は元気な小諸、誇りの持てる小諸を掲げまして、市民の皆様方の英知と力、小諸のまちづくりへの情熱を結集いたしまして、独立自尊の気概を持って、小諸市の底力を発揮するべく、市政運営に当たってまいりました。この年は、小諸市、御代田町、軽井沢町の共同事業検討会を発足させ、3市町の連携により、効率的な行政運営に努めたところでございます。また、オレンジ色の燃やすごみ袋をなくし、燃やすごみは赤い色のごみ袋に統合、利便性の向上とごみの減量、再資源化に取り組んでまいりました。公聴事業をスタートさせたのもこの年でございました。また、追手門の保存修理にも着手いたしたところでございます。 翌年の平成17年度は、限られた財源の中にございましたが、市民満足度を高めていくための、市民ができることは市民でといった、市民の皆様が主体的に発揮される社会を作ることが重要であり、その上で、市民の皆様と行政が役割と責任を明確にした協働、ともに働く、力を合わせて働く協働の推進を掲げたところでございます。 この年、17年度は市役所南庭の開放、プレミアム商品券の発行、マイクロ水力発電の実証実験に着手、小・中学校への太陽光発電装置の設置などを実施したところでございます。また、危機管理の上で、小・中学校耐震補修整備、防災行政無線整備にも力を注ぎました。 翌年、平成18年度は3K、すなわち子育て、教育、環境、プラス2K、健康づくり、危機管理の5つのKを重点項目といたしまして市政を運営してきました。また、健康に気を配り、環境に優しい生活をする、いわゆるロハス政策の推進を掲げたところでございます。 この18年度は、また明治学院大学との連携事業のスタート、ブックスタート事業、あるいは小学校での英語学習の開始、子どもセンターの建設、農産物加工施設の建設などを行ってまいりました。 平成19年度は、任期の最終となる仕上げの年として、引き続き市民の皆様とともに築き、ともに働く協働の理念のもとに、市政運営の基本につきまして、前年度掲げました5Kの施策をさらなる充実に努めてまいったつもりであります。この年は、健康づくり事業の開始、学校版ISOの実施、教育支援センターの整備、地域協働道ぶしん事業の開始、総合グランドの芝張り、生活道路の重点補修整備等を行ってまいりました。 以上、この4年間の政策の一端を述べさせていただきましたが、特に5つのKとして力を入れてきた施策につきましては、一応の成果を上げることができたのではないかと思っております。これもひとえに議員の皆様、市民の皆様の格別なるご理解とご協力の賜物でございまして、この場をおかりいたしまして、厚く御礼申し上げたいと思っております。 また、これは、私ひとりで到底できるものではなく、常に職員の努力に支えられ進めてきたことを、改めて申し添えさせていただきたいと思います。私といたしましては、行財政改革を進める中で数々の事業を、スピード感を持って実施してきたつもりでございますが、行政施策は一朝一夕に成果が上がるというものではなく、今後も根気よく、地道に取り組んでいく必要があると考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 続きまして、今後の課題について申し上げたいと思います。 市民の皆様と暮らしやすいまちを作ることが、行政の基本的な役割であるという観点から、基本政策の課題として、大きく3つの点を挙げたいと思っております。 まず、子育てと教育。次世代を担う子どもたちは、無限の可能性を持った小諸の宝でございます。少子高齢化、人口減少時代の中、子どもたちをたくましく健全に育成すること、またそのための支援を充実していくことが必要となっていると考えております。 次に、2つ目として、健康と環境です。一人一人が幸せに暮らすには、心身の健康が何よりでございます。また、暮らしの舞台となる社会が持続可能であるためには、地球規模の自然環境が健全でなくてはなりません。環境を大切にし、みんなが健康で長生きするための施策の推進が、ますます重要になっていると思っております。 3つ目でございますが、市民の皆様との協働が必要となってくると考えております。すべての公共サービスを行政が担うということは、財政力、あるいは職員体制など行政の有する資源には限界がございますから、不可能であると考えておりまして、公共の分野を行政が独占する時代は終わり、民間企業も公共サービスを担い、新たな公共の担い手といたしまして、NPOやボランティアも活躍していただく。これらの民間の主体と行政が対等の立場で協働して、民と官がともに担う新しい公共を作ることが、事業を充実していく面からも求められているというふうに考えます。 以上、基本政策としての課題でありますが、このほか現在直面しております緊急課題といたしまして、具体的な中ではごみ処理施設の建設、小諸厚生総合病院の存続、市町村合併、市役所庁舎の耐震対策、行財政改革のさらなる推進を挙げることができるのではないかと思っております。 私は就任以来、小諸再生のため全力で市政に取り組んでまいりましたが、まだまだ十分というふうには理解しておりません。一応兆しは見えたものの、道半ばではないかというふうに感じておりまして、山積された様々な課題の解決を目指し、今後も議会の皆様のご理解とご協力をいただきながら、全職員一丸となって、市民の皆様の負託に応えられるよう、市民の皆様のご協力をいただけるよう、全力を尽くす所存でございますので、なお一層のご支援とご協力をお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  15番、小山達議員、再質問はよろしいですか。 15番、小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  今、市長のほうから、ほぼ施政方針の中に盛り込まれているような内容とともに、色々るる述べられました。件名の1のほうから段々進めていきますけれども、特に財政運営については、市長自ら今述べられたように、私自身もそうだし、大勢の皆さんそうだと思いますが、地方分権が進む中、責任とともに財源まで求められるというような形の中で、行財政改革を打ち出され、その中で財政運営については、特に色々な財政指数の好転だとか、基金残高の件だとか、そういったものには、私はかなり評価をしてもいいんじゃないかというような気持ちでおります。ただ、市長自ら先ほどお述べになりましたように、これはやっぱりあくまでも歳出を抑えてということなんで、これからはこれ、2番の各施策のことだとか、今後の課題に通じてくることなんですけれども、歳入のことをやっぱり盛り込んでやっていただかなきゃいけないと思うんですね。それは市長の口からお話を聞いていますので、そんなことを心して。 それとあと、国のほうの施策に乗じた色々な交付金の問題だとか、色々な先の見えない部分のことがありますので、その辺は早く、市長のフットワークのよさで、政府の政策メニューだとか、色々なものを有利なものを取り入れながら、そういったことを有利に展開していくということをしていただきたいとは思いますが。そのことと、突然であれですが、例の今の特定財源の件がございますが、例えばこのことで分かる限り、市長はこの問題についての基本的なお考え、例えばあれがなくなった場合には、小諸市今まで来ていたお金が、現実にはどのぐらいの分がどういう形になるかということ。分かる範囲でお答え願えればと思いますけれども。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。
    ◎市長(芹澤勤君)  暫定税率の問題かと思いますが、暫定税率の廃止によって、ガソリンが25円安くなるという部分はありますが、現段階では、この暫定税率の廃止によりまして、国全体では1兆6,000億円ほどの減収になる。ちなみに、これが小諸市には、2億数千万円、最大で8,000万円近くなりますが、2億数千万円の減収になる。そうしますと、現在この20年度予算は、暫定税率が成立するというもとで作ってございますので、暫定税率が廃止ということになれば、今後補正等の組み替え、減収等に対応していかなければいけないというふうに思っておりまして、当面、やはりこれまで十数年行われてきたわけですが、長期ということでなくて、単年度、少なくとも20年度については、暫定税率が成立することを望んでいきたいと、このように考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  我々議員もそうですが、特に首長さんの場合は、市民感情も含めて色々な立場の中で半分は違う、もしかしたらお考えの方がおる。そんな中に置いている立場の中で、やっぱりそういったことを、現状を見ながらご発言なり、またその気持ちをあらわしていただくということ、これ非常になかなか大変なことですが、そういった強い決意のもとで、ひとつ先ほど言ったように、歳入の面のことの今度は施策を、ひとつの課題に盛り込んでやっていただく。私どももそうですが、例えば市民感情的な部分で直結している我々の立場でも、例えば25円燃料が安くなれば云々ということ、特に分かりますけれども、それがこうなったらどうなるんだということは、そういった諸問題の情報が得られ、また接している立場にある人間は、例えば耳ざわりの悪くても、やっぱりある程度、心を鬼にしたり、色々な形の中で言わなきゃいけない部分があると思うので、市長今までそういった姿勢で、かなり引っ張ってこられていますので、これからもそういう形の中で、これから財政厳しい中ですけれども、予算執行を踏まえて、歳入のことを気をつけてやっていただければと思いますが、よろしくお願いいたします。 それでは、2番目のほうへ入っていきますが、各施策ということで、就任されて16年度からここまでの、るる重要施策のことを述べられました。それも私ども一々分かっているわけですか、特に私どもは18年、19年度、5Kというひとつのことを、これがかなり今の小諸の現状をとらえ、それに対しての施策だったかなと、私は。それから、それがロハスというひとつの形で、要するに健康維持をすることが、これからの高齢化に進んでいくことで、予算のことにも影響してくるという、これはハードのことよりも、こういうソフト面だとか、生き様ということをお示しになったことは、私はこれは評価だと思うんです。ただ、これは住みやすい、暮らしやすいという意味合いであって、やっぱり皆さんが稼げる、お金を少し稼げた、少し裕福になったという前段の生き様としての施策だと思うんですね。これからは、今のこういったような各施策を検証した中で、少しお金が稼げるのかな。だからこれから、今後の課題ということで、市長もおっしゃって、私もそのことにまた触れますけれども、そんな施策をこれからは少し中心に、職員とともども、私どももちろんですが、提言をさせていただきながら、盛り込んでいっていただければいいかなと。 人間というのは暗闇の中であっても、かすか向こうにろうそくの明かりでも少し見えると、パニクらないで、あそこまで我慢していれば、明るさのところに行くのかなというような夢も持てると思うんですね。ですから、そんな施策も課題を目指す中で、やっていただければいいと思いますが、そんなことに対しての市長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  先ほど申し上げましたように、支出面での節約、削減で良好な財政状況を実現したわけですが、ご指摘のとおり、これからは収入の面を増加。そういう意味では、企業誘致には全力を挙げていきたいということで、企業誘致係を新たに作り、場合によりましたら、企業誘致の課の昇格等も考えております。現実には、1社ほど企業の誘致に成功はしていますが、これからも企業誘致に力を入れて、雇用の確保、人口増、これらにも努めていきたい。そしてまた、企業の研修施設等を含めた中で、交流人口の増加、このことによる消費の拡大等も望めるわけですので、そういう方面に重点を置いて、政策、5Kのほか、そういう歳入面の増加をも心して努めていかなければいけないというふうに理解しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  はい、分かりました。 それと市長、もう一つ、例えば農村という、農業に係わる地方の自治体として、大分ウエートがあるわけなんですけれども、例えば加工センターだとか、色々なことももちろん大事なことですが、実際、生産者の現状は市長なりに色々な形の中で把握はしておられると思うんですね。例えば地産地消ということの中で、学校給食だとか色々な形の中で、色々脈々と息づいているものが根づいていることも確かですね。ですけれども、例えば、もう一歩踏み込んでもらえるんだったら、今のこの時代の中で、例えば成功している、ここは産地じゃなかったけれども、成功している倉本さんのイチゴであった、苗で云々だ。例えば花はどうだとか、今までのこうじゃなかったらだめだというひとつの、例えば北大井だとか、御影もそうですが、当時は御影のほうは、ホウレンソウだとか、そういう産地として脈々とあったですね。私のほうもレタス、白菜、キャベツ3品目。でも、流通が変わり、ひとつ規制緩和が行われたことによって、本当にこの作物以外にもっと稼げるものはないのかなという、そんなことはもう少し真剣に。やっぱり既存で生きてきている農家の人たちは、高齢化も進んでいます。新しいことに一歩踏み出すということでは、そこまでお金かけたり、苦労してまでということもあると思うんですね。そんなことを行政として、例えばJAさんだとか、色々なことも、農業団体もあるわけですが、そんな形の中との連携で、もしかしたら違うことでも、農業として生きられるよというようなことを、少し庁内の中で検討をしながら、そのことも、少しはこれからはうたい込んでいただければありがたい。その辺のご見解はいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  特産物といたしまして、白いもとか菜種油の生産というような、そういう形で、それなりに各地域の皆さんに取り組んできていただいて、かなり良くなってきたのではないかというふうに思っております。それらを含めて、さらに何ができるか。そして、先ほど収入増を含めてですが、グリーンツーリズム等によって、小諸の環境、農業環境の良さなども訴える中で、農業生産額の増大に向かって、やはり関係市、あるいはJAさんなどとも連携とりながら、よりよい物を作っていく努力はしていかなければいけないというように理解しております。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  農業委員長さんもおられますし、経済部長さんもおるわけですが、今の市長のご答弁聞いているわけですので、ぜひともお三方の中での一つのこれからの進捗をしていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それから、今後の課題と、この各施策については、ちょっとリンクしますので、議長、前後した質問が1つ、2つあると思うんですが、お許し願えればと思います。よろしくお願いします。 ここで、今後の課題という形の中で、市長のほうでも、ここにうたい込んでありますが、例えばごみの問題だとか、これからの重点課題として、それから図書館の問題。これは市長が16年に出たときのほぼ公約というか、これに手をつけるという思い入れの中でやったことだと思うんですね。これは例えば共同事業だとか、色々な行政手法の変革だとか、変わり目の中から、説明責任を果たし、民の声を貫くとかいう形の中で、なかなか、例えば近隣の市町村との関係だとかの形の中で、それが思えばここまで流れてしまったということは、事実としてあるわけですね。これは私ども議会としての責任の一端も感じるわけですが、特にこのごみの問題と図書館の問題につけての思い入れというか、これからのことも含めて、ちょっとお話し願えればと思いますが。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ごみの問題につきましては、大変皆様方にご心配をおかけして、当初の公約が実現できなかったことを、まずもっておわび申し上げなきゃいけないというふうに思っております。そういう中で、現在、御代田で予定していたところがちょっと滞っておりますが、一応1市2町の枠組みの中で、それぞれの立場を尊重しながら、できるだけ早く、ごみ処理焼却場が建設できるよう、これを最重点課題として取り組んでまいりたいというように思っております。 また、図書館の建設につきましても、実はこれは当初、図書館を駅舎と一緒に作るという計画で、公約に掲げたわけでございますが、駅舎の改築には、バリアフリーでなきゃいけないという制約がございます。バリアフリーだけ、要するにエレベーター等を設置するわけですね。それだけで4億円以上のお金がかかります。図書館は最低でも6億円から7億円かかるという中で、大変多額な経費を要するということにあわせまして、急遽行った耐震診断、小・中学校の耐震診断の結果、小・中全校合わせると、大きな地震が来ても耐えられるような改修をするためには、8億8,000万円ほどのお金が必要になる。まず、子どもたちの安心、安全、特にまた市民の皆様の万一のときの避難所にもなる学校、体育館等を含めた学校での耐震補強、これに8億8,000万円、これを最優先に取り組む。その結果、先ほど言いましたように、財源、それからバリアフリーの問題を含めて、図書館が遅くなってしまったという、この辺もご理解いただければというふうに思っております。 ただ、やらないということではなくて、図書館もごみ焼却場と同じように、建設につきましては駅周辺でという考え、引き続き実現に向かって、駅周辺での図書館の建設に向かって努力してまいりたい、そのように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  重点施策に掲げられまして、またここまで来て、これからもという、この2点の問題に触れさせていただきまして、市長のご決意を今、語られました。例えばごみの問題も、相手のあることですので、色々なこと、難しいことは分かりますけれども、ただ市民だとか、我々議会的な部分からいくと、首長さんが代わるたびに、色々な形がやっぱり変わっちゃう。これは直接選挙で選ばれた首長さんの公約に書かれたことに、審判を受けてなったという重さがありますので、私たちも理解はできますけれども、その辺のことが、本当にここに来て、何となくむなしいなみたいな感じはあるんですがね。これはまた別な機会で、またお話、意見交換することがあると思いますので。 特に図書館の問題ですね。これは今のバリアフリーの問題、財源の問題、私たちも理解はできています。ただ、今、大手の杜の公園ですか。やって、これを、私先ほど言いましたように、この公園の計画のあり方だとか、色々な手法ですね。行政手法。これが本当にある面では、今の時代背景に合ったひとつのやり方だと私も分かっております。そのひとつの試金石で、これからもああいった計画をやっていくのに、例えば予算のことで、交付金等のあり方だとか、そういう形の中で、1回例えばやろうと思ったことが縮小しなきゃいけなかったとか、色々なことも私どもも把握はしているわけですけれども、民の意見の集約の中で、やっぱり時間がかかっちゃうと、ひとつの方向が出ると、やっぱり違った反対の意見だとか、色々な形ができるわけですね。そんなことを踏まえると、例えば今、私なんか、あくまでもしかしてくると、無責任かもしれませんけれども、私の考えです。例えばあの大手の杜の公園。今の形の中でいっていけば、例えば駐車場のほうが、なかなかまだ地権者さんのご理解が得られない部分があるとか、色々なことをお聞きしていますけれども、そうすると、例えば夜、樹木を植えて、色々環境が良くとなると、ムクドリの巣に夜集まってきて鳴いて、夜うるさくて寝れない。糞をされて、誰が片づけるんだいというような公園の位置づけで終わらせてほしくないということを、まず感じますね。そうすると、今、市長の思い入れの強い図書館というのは、何か一部の公園の中へ設置ができたら、電車で色々な形の中で、例えば小諸市民だけじゃなく、色々な便利さ、そのニーズに合った人たちがお集まりになるにも便利だし、何かそんなことが今からあって、案としてできて、それが認知されるかどうか、ちょっと私も勉強不足でいけないんですがね。ちなみに、前日の信毎の中で、富士見図書館がまた全国で1位の貸出数をしたと。私どもはあそこは視察にも行かせてもらいました。とにかくあそこ、職員がやっぱりいるんですが、聞いて私が一番感激したのは、とにかく、私はコンビニの店長のつもりでここにいますと。ある面でいくと、何か不遜なような発言にも聞こえるんですがね。例えばコンビニって何だ。例えばお客さんのニーズ、時間のニーズ、品物のニーズ。例えばプライスのことも含めて、そういったものにすべて応えるんだというひとつの気持ちで、私は図書館運営に当たっています。そんなことを私が言わなくても御存じだと思いますが、そんな形の中で、あの場所は非常に市民のひとつの形としてはいい場所じゃないかなと私は思っていますが、それが可能かどうか。ひとつの提案として聞いておいていただきたい。そんなことはいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そういう案についても、検討することを含めて、いずれにいたしましても、あの公園の中ということを含めて、駅周辺の中で図書館は考えていきたいと。そのことが、図書館はこれからはやはり夜10時近くまで開ける必要があるとか、駅との関係の中で、待ち時間との兼ね合い、そういうのを含めて、やはり駅周辺にという思いは変わっておりませんので、ご提言のを含めて検討してまいりたいと、このように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  検討するということを言っていただきましたが、ぜひ検討していただきたいと思います。 それから、重点施策の中で、浅間南麓を見据えた中で、合併を4年間の間にということを言っておられる。これは本当に、地方分権進む中で、第1期目の要するに合併論議の中、小諸はいみじくも、とにかく自立の道で、とりあえずやってみて、それからということで、あのときしなかったやに、相手のあることですから、市長も言っておられます。このことは、非常にこれからの財政運営だとか、道州制がどうこうは別として、これからの自治体のあり方という面で、避けては通れない一つの道だという位置づけで、市長も捉えておられると思いますけれども、そんな中で、例えばそこまで行く前の中で、例えば1市2町の共同事業だとか、ということは近隣の自治体。例えば市であろうと、村であろうと、自治体をひとつの行政団体としての、一つはやっぱり尊厳がある形の自治体同士ですから、大きさでどうのこうのという問題ではないと思いますけれどもね。これから合併の問題をやっていっても、近隣との1市2町の特に共同事業のことにつきましても、4万市民の長として、市長にはね、特にリーダーシップという意味合いの中で、必ずリーダーシップということは、確かにどこが先いったりどうのこうのというのはありますけれども、要するに色々な矛盾があるものを受ける体としてのリーダーということもあると思うんですね。そんなことも踏まえまして、ぜひ市長にはそういう気持ちで望んでいただきたい。そんな気がしますが、いかがなものでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  合併というのは、これからの地方自治体の中で、一応私自身は市という規模の中では、10万程度の人口があることが望ましいのではないかという考えを基本的に持っておりまして、そういう中で、近隣市町村との友好関係を結びながら、その方向に向かって努力をしてまいりたい。ただ、これは、今、いみじくも議員ご指摘のとおり、相手のあることでございますので、方向だけはそんな中で、その前段として、市町村間の友好提携、連携を深めていきたいと、このように考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  小山達議員。 ◆15番(小山達議員)  市長、この前の幾つかの場面で、井上靖先生の言葉を引用なされて、「努力する人は希望を語る」ということ。これまさにそのとおりだと思うんです。まさに市長に希望というか、それを語っていただいたやに私は受け取るんですけれども、これからも色々、緊急の課題、今直面している課題は、誰がやろうと何しようと処理していかなきゃいけない。これは日々の業務として当たり前だと思います。先ほど冒頭でも言いましたように、やっぱり今度収入の面で、少しはみんなが懐が豊かになれる、お金を稼げるよ。少し我慢しようぜ。あそこまで見えてきた。そういった施策を夢とともに希望を語っていただく施策をひとつ挙げていただくことをお願いしながら、その辺の見解をもう一度お聞きして、私の質問は終わりにしたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  大変難しい課題かとは思いますが、そういう方向で、これから努力してまいりたい、このように思っておりますので、議員の皆様をはじめ、多くの市民の方のご指導とご協力をいただきたい。あわせて、市職員一丸となって、その方向で努力してまいりたい、このように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で15番、小山達議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、昼食のため暫時休憩いたしたいと思います 再開時刻は午後1時30分といたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  ご異議なしと認めます。 よって、この際、昼食のため暫時休憩いたします。 再開時刻は午後1時30分といたします。 △休憩 午後零時16分 △再開 午後1時30分 ○議長(長谷川正昭議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △別府福雄議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、9番、別府福雄議員の質問を許します。 9番、別府福雄議員。     〔9番 別府福雄議員 登壇〕 ◆9番(別府福雄議員)  9番、別府福雄でございます。 通告に従いまして質問をいたします。 今議会が芹澤市長4年間の任期最後の議会であるということと、市長は来月の市長選にも出馬を表明されております。そのことも踏まえて質問をさせていただきます。 午前中の同僚議員の質問に対しまして、その中で、緊急の最も大事な課題として4点ほど挙げたんですが、その最も大事な課題であるという中に1市2町のごみの問題を述べられておりましたが、件名1といたしまして、その1市2町のごみ問題についてお尋ねをいたします。 去年3月に御代田町で茂木町長が誕生してからの動きで、今年の1月の理事者会で、1市2町の枠組みの堅持と3市町の枠割の中で、例えば小諸市で焼却場の建設をし、御代田町のほうで最終処分場のほうを受け持つということも考えられるのではないかというような、例えばの話という前提のもとでの話が持たれたという、そういうところにあると今理解をしております。 このようなときでありますので、あえて質問をさせていただきますが、1市2町共同で行うというそのことの意義について、質問事項①といたしまして、共通理念の構築と共有をということで質問をいたします。 今、白紙に戻りました新たな動きが始まろうとしているときに、私は、大事なことは、その意義を3市町がしっかりと認識し、そのことへの理念を共有していくということが大事ではないかと、このように考えました。市長はその点についてどのようにお考えになられておられるか、ご答弁をお願いいたします。 質問事項②といたしまして、環境に配慮したごみ焼却場の施設建設をということで質問をさせていただきます。 焼却場建設についての考え方ですが、この施設がどこの施設よりも環境に配慮したものであれば、3市町の環境への考え方、このことが他市町村あるいは全国に対してもでございますが、大きな発信になると思います。浅間の南麓の自然環境豊かなこの3市町の地域イメージにとっても大きなメリットであると考えます。浅間南麓の広域観光という面から見ましても、環境のことを大事に捉えて物事を進めているということの発信は大変に意義があるのではないかと、このように思うわけでございます。このことは、観光だけでなく、住みやすく、また住みたくなる地域づくりにますます必要であり、重要なことになってくると考えるわけですが、このような考え方を持って進んでいくということについて、この点について市長はどのようにお考えになりますか、お答えをいただきたいと思います。 次に、件名2といたしまして、浅間南麓の広域医療について。 この点につきましても、午前中の同僚議員の質問の緊急を要する課題のひとつとして、小諸厚生病院の存続ということを市長は述べられておりましたが、そういった中で、中核医療機関としての小諸厚生病院についてということの質問をさせていただきます。 質問事項①といたしまして、行政、医師会の参加と厚生病院との相互協力関係の構築についてということでお尋ねをいたします。 今、皆さん方ご案内のとおり、全国的に医師が不足しておると言われております。特にその中でも小児科、産婦人科の医師不足は深刻でありまして、県下においても、多くの地域がこの問題を抱えております。 実は、小諸においてもいつ起きるかもしれないこの問題でございますが、これについて今からしっかりとした対応策を考えていかなければならないと思いますが、市長のご所見はいかがでしょうか。 次に、件名3といたしまして、懐古園についての質問をさせていただきます。 市長は、以前に3年間努力して様子を見るということを述べておられたわけでございますけれども、その点についてお尋ねをいたします。 私は、度々この懐古園について質問をさせていただくわけですが、それは、小諸といえば懐古園というイメージがされるほど、小諸にとって大変大事な場所であるからでございまして、この懐古園につきまして市長は、先ほど申し上げましたように、「3年間色々と努力をしてみて、その結果を見て今後のあり方を含め考えていきたい」というご答弁が以前されておりますが、その点を踏まえて質問をいたします。 今後のあり方について。 その中で、現状についてお尋ねをいたします。 昨年度は、NHKの大河ドラマ「風林火山」の効果で入場者が例年より多少増えたということでございます。しかし、長期にわたる入場者の減少が続いているというこのような状況の中、市長の先ほど言われたような3年間ということもあるわけですけれども、その後、植栽の面で四季を通じて花が楽しめる努力等々、色々とされてきておりますが、今年3年目になるというふうに理解をするわけでございますけれども、そこで、今までの経過を見てこられた中、芹澤市長はどのような感想を持たれておられるかお聞かせをください。お願いいたします。 次に、件名4といたしまして、情報公開について。 要旨1、行政の情報公開についてということの中で、質問事項①、民生委員の役割という形の中からその情報公開についての質問をさせていただきますが、今年の1月に地元で私の市政懇談会を行った折に出された意見でございますが、民生委員さんが色々な役割を行う中で感じたことの意見でございました。その中で、あることの対象者となるお宅、あるいはその本人ですね、そういう形の中で確認をしたり、直接お話を聞いたりするという仕事上の場面があると。しかし、調べる本人のこともよく分からない。近所に聞いても分からない。あるいは場合によっては、こういう時代ですからなかなか話してもらえないと。このような場合、ほとんどが分からないんですというご意見でございました。判断に大変困ると。 このようなときに、そのような場面にということですが、市役所にお聞きになっても個人情報だからということで教えてもらえない。で、結局、よく分からない中判断をしなければならないということになるというお話でございました。これが現実の姿ですということも言っておられました。 果たしてこのようであるなら、判断の目安もなく判断された申請書なりが民生委員さんから教育委員会に上がってきて、それを基準に認めていくようなことがあるとしたならば問題があるなというようなことも感じるわけでございます。この点についてのご答弁をいただきたいと思います。 そして、行政が分かること、把握していることの情報は、事の内容によっては確認する立場にある民生委員さんにも知らせていただいていいのではないかなと、こんなふうにも思うんですが、この行政の情報公開ということについて市長のご所見をお聞かせください。 件名5、教育問題についてお尋ねをいたします。 社会教育という面でお尋ねをいたします。 質問事項①、公民館活動について。 昨年後半から公民館の職員配置に変更があり、人員も縮小されてきているという理解でおりますが、この点についてまずお聞きをいたします。 経費の節減、効率化を図るために行ったことであるというふうには理解をいたしますが、私は、今日の地方分権が言われ、よく市長もおっしゃっておりますが、市民との協働ということも言われている社会の中で、この職員の減というのは時代の流れと多少違うような感じもいたします。私は、これからの少子・高齢化、特に高齢化ということでございますが、ますます進む中、元気なお年寄りの皆さん、あるいはこれから大量に退職する団塊の世代の皆さんが積極的に社会参加されることが求められている今日、実際に社会参加する場でもあり、また社会参加を経験する場でもある公民館活動、あるいは公民館事業が今回の人員配置で縮小するということになれば、残念なことであるというふうに心配をするわけですが、この件について教育長のご所見をお聞かせください。 南城公園のプールについてお尋ねをいたします。 これは、先ほど同僚議員のほうから質問がありまして、市営プールが老朽化しておるというご答弁、そしてまた全体の改修といいますか、修理をした場合には3億5,000万円余りが見込まれるというご答弁もありました。スポーツ振興審議会ですか、そちらのほうへまた色々お尋ねしたい、諮問をしたいというような趣旨の話もありました。そして、体育施設全般を見直して、総合計画、実施計画に盛り込むつもりであるというようにご答弁されたと理解をしておりますが、この12月議会で総合計画と実施計画というのは、一応行政側の姿勢としましては、そこで定例会にかけて進んでいくという形のことを考えあわせますと、審議会に諮問する方向であるということ、あるいは国庫補助事業を見込んでいるというお言葉も確かあったというふうに思うわけですが、そうしますと、ある程度考えている面があるのかなという感じも、先ほどの答弁を伺う中であるわけですが、その点について、プールの問題の中ではございますけれども、お話しできる範囲をお答えいただければありがたいなと思います。 以上、壇上での質問を終わりまして、質問席から質問をさせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  別府福雄議員のご質問にお答えいたします。 まず、1市2町のごみ問題について、共同で行うことの意義、共通理念の構築と共有はどういうことかということについてお答えいたします。 ごみ問題、とりわけ焼却施設の建設につきましては、議員の皆様をはじめ市民の皆さんには大変ご心配をおかけし申しわけなく思っておるところでございます。 さて、ご質問の1市2町での共通理念の構築と共有でございますが、まさにこれから1市2町で事業を進めるに当たっては、議員の言われるように大変重要なことだというふうに考えております。特に御代田町とは、これまでもともに浅麓クリーンセンターを運営してまいりましたし、またセンター閉鎖後はごみ焼却の民間委託と全く置かれている状況は同じでございます。ぜひとも自前の施設を作りたいとの思いは共通するところでございます。 また、軽井沢町とも同じ浅間南麓という地理的なつながりを基本にいたしまして、し尿、生ごみ、下水道、汚泥処理等も共同で実施しており、今後もそれぞれの自治体が単独で処理施設を建設するよりも、共同で設置したほうがはるかにコスト削減を図れることなど、補助金の有効活用を図れることなどメリットが大変大きい。このようなことから、これまでどおり1市2町での枠組みを堅持しつつ、各々の市町にとってより効率的で安心できる施設の建設のため、首長会議や事務的会議を通じまして信頼関係を築きながら、共通認識を共有してまいりたいと思っております。 また、議会のお立場でも、これまで同様、お互いの連携を深めながら、バックアップしていただけるとありがたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 続きまして、環境に配慮したごみ焼却施設の建設をについてお答えいたします。 焼却施設を1市2町の枠組みで建設することは決まっておりますが、御代田町の苗畑跡地候補地が白紙となりまして、今後どこに建設するかはいまのところまだ決まっておりません。これから3市町のいずれかの場所で建設を目指すこととなりますが、どこで建設することになりましても、ダイオキシンの排出基準等、現在の技術の中で最大限環境に配慮した施設にしたいと考えております。 さらには、3市町に共通する浅間南麓の豊かな自然に最も調和した施設をも目指し、知恵を絞ってまいりたいと思っておりますので、議員の皆様にもご支援、ご協力をお願いしたいと思っております。 続きまして、中核医療機関としての厚生病院についての質問の中の行政、医師会の参加と厚生病院との相互協力関係の構築についてどうかということについてお答えいたします。 現在、全国的に医師不足が叫ばれておりまして、医療制度改革などによりまして医療を取り巻く環境は大きく様変わりしている状況にございます。多くの市民の皆様が市民病院としての意識を持っておりますこの小諸厚生総合病院へは、現在、外来患者さんの半分強、入院患者さんの約半分は市民の皆様方が患者であると聞いております。また、医療の質を上げるための工夫と急な重症患者さんを診たり、緊急手術への機能を果たすための努力、あるいは医師会の協力のもと、患者紹介などが円滑に推進するための基盤を作っていただいているというふうに理解しております。 一方、医師会におきましても、市民と最も身近な医療機関であるかかりつけ医としての機能を果たし、休日診療等での在宅当番医でも努力をしていただいているところでございます。地域医療の推進につきましては、相互協力関係が最も重要と考えておりますので、充実をしていくという部分では、行政も加わりまして積極的に支援してまいりたいと考えております。 また、市民の皆様も、普段からかかりつけ医を持つこと、休日の緊急医については在宅当番医の利用をするなどの意識改革が必要だと考えますので、行政といたしましても市民の皆様への周知をしてまいりたいと考えておるところでございます。 続きまして、懐古園についてのご質問にお答えいたします。 今後のあり方について、現状はどうかというところからお答えさせていただきます。 18年9月定例会におきまして、別府議員の質問に際し、誘客のための経営努力を今年から3年間続けてみて、それでも赤字が継続する場合につきましては抜本的対策を講じなければならないというふうに認識していると回答を申し上げたところでございます。 現状につきましては、まず歳出経費節約の部分でございますが、必要経費であっても極力節約するということで、動物園のえさにつきましても、市職員に呼びかけをし、家庭で栽培し、野菜の余剰分の提供をお願いしたり、直営でえさを栽培し、飼料費のえさ代の削減を行い、園内の修理修繕は職員による営繕により修繕委託料の削減などに努めてまいってきております。 次に、どのようにしたら多くの皆様方に来ていただけるかの対策につきましては、近年、大型バスを利用する団体旅行の減少が見られる中で、入園予約はもとより、立ち寄りバスの増加をねらって、添乗員やバスガイドあるいは運転手へのサービス強化を図るため、平成18年度から乗務員の休憩時間のときのサービス提供といたしまして、懐古園売店組合にお願いし、飲み物サービスの実施をしておるところでございます。また、平成19年9月より懐古園入園団体のバス料金につきましてサービスの実施もしてまいったところでございます。 NHK大河ドラマ「風林火山」につきましては、観光協会とタイアップし、勘助ウォークあるいは戦国サイクリング、新潟でのイベントなど全国に情報を発信してまいりました。テレビ放映につきましても積極的に協力を行い、昨年秋にはテレビ東京の「いい旅・夢気分」では、番組の冒頭で懐古園を紹介し、長野朝日放送では動物園職員の放映をしていただき、懐古園のPRに努めてまいったところでございます。 観光PRにつきましては、平成18年度から観光大使を県内外にお願いし、ラジオでの生PR、新聞の一面を使ったPRなども行う中、マスコミあるいは旅行会社への旅行企画の依頼などを積極的に行ったところでございます。また遊園地では、風船サービス、あるいはイベントの開催、動物園のふれあい体験などを実施し、誘客に努めてまいったところでございます。 近年、観光地が苦戦を強いられる中で、懐古園の来園者は、わずかではありますが減少を食い止めている状況ではないかというふうに受け止めております。懐古園の敷地の一部をお借りしている関係上、土地代金をお支払いしておりますが、昭和57年有料化当時と比べますと、現在の入場者数は大幅な減少をしており、入園料に占める土地代金の比重が大きくなっているのも事実でございますので、これらのことも含めて、一方においては今年度も経費の削減に努力していく中で、今後の土地代金等の支払いの増額などをどうするかを含めて考えていかなければいけない。今年の場合は一般会計からの繰り出しが多くなるのではないかということを懸念している状況にございます。 今後のあり方でございますが、歳出のさらなる節約の努力及び多くの皆さんに来ていただく誘客対策について、考えられることをすべてやってみたいと考えている現況にございます。そのため、議員の皆様をはじめ、市民の皆様などに誘客に結びつくご意見をいただければ幸いでございます。 以上の状況の中で全力を尽くす所存でありますが、20年度、大幅な一般会計からの繰出金が生ずる場合は、関係機関と協議する中で、さらなる対策を講じていかなければいけないという認識をしているところでございます。 続きまして、情報公開の中での民生委員の役割を果たすために、より積極的な情報公開をについてお答えさせていただきます。 民生委員の皆さんは、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱を受けて設置されておる委員でございます。「社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場に立って相談に応じ、及び必要な援助を行い、もって社会福祉の増進に努めるもの」と法律の中では規定されております。さらに、児童福祉法による児童委員を兼ねることにもなっておる状況でございます。 民生委員は、住民の生活状態を必要に応じ適切に把握し、援助を必要とする者が、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように生活に関する相談に応じ、福祉サービスを適切に利用するために必要な援助を行うこととされております。また、社会福祉を目的とする事業者等と密接に連携いたしまして、福祉事務所、その他の関係行政機関の業務に協力することとされております。 このように、地域住民の福祉の向上を図ることを目的に多様な役割を担っている民生委員の基本は、日ごろから地域の住民の生活に気を配り、地域の情報を収集し、何か変化に気づいたときは注意して観察し、自らできることを行う中、必要に応じて関係機関につなげていくことになっております。 近年は、住民のプライバシー意識の高まりから、「プライバシーに干渉されたくない」「民生委員が来ると近所のうわさになる」など、地域住民とのつながりをとるのが難しくなってきている現状でございます。個人情報保護法の制定以来、「行政から名簿等の情報提供がない」など「民生委員が活動する上で情報を提供してほしい」との声はお聞きしておりますが、個人情報を提供する場合は、本人の同意を得てあるとき、法令の定めがあるとき、または実施機関が審査会の意見を聞いた上で公益上、特に必要があると認めるときの規定に従った形での情報提供が可能となっておる現況にございます。また、個人の生命・身体・財産等を保護するための緊急かつやむを得ない理由があるときなどの災害緊急時における情報提供につきましては、本人の同意がなくても個人の情報を提供しても良いことになっております。 民生委員に対する情報の提供につきましては、これらの手続を踏まえながら民生委員の活動を支援してまいりたいと考えております。その際にも、情報の提供につきましては慎重に行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 教育問題につきましては、教育長より答弁することといたしますので、よろしくお願いいたします。 以上です。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。     〔教育長 小山紀夫君 登壇〕 ◎教育長(小山紀夫君)  9番、別府福雄議員の質問にお答えさせていただきます。 件名5、教育問題についてのうち要旨(1)の社会教育について、質問事項の①、公民館活動についてお答えいたします。 小諸市の公民館は、乙女湖公園内の公民館を中心に7主館、68分館で構成され、市民の教養の向上、健康の増進、生活・文化の振興、社会福祉の増進に寄与することなどを目的に、各種の事業を展開しております。今、行財政改革が進んでおりますが、公民館活動進展のために職員の英知を結集し、既定財源を有効に活用する中から、引き続き市民の皆様の生涯学習に対する要望にお答えしてまいる所存でありますので、よろしくお願い申し上げます。 今年度、公民館におきましては、暮らしの講座、女性学級、すくすく学級、高齢者教室、パソコン教室等、52講座、412回を行い、延べ1万人余の市民の皆様が学んでおりますが、公民館の基本は学ぶきっかけのお手伝いをすることでありますので、1講座の学習期間は3年ぐらいを目安にし、その後は受講者の皆様で自主的にサークル等を組織し、自ら学んでいただくことを念頭に事業を進めているところであります。 こうした中、今年度におきましては、公民館講座からパソコン、中国語、ヨーガの自主サークル、同好会が3つ誕生するとともに、さらにもう1グループも開設準備が進められており、市民の自主的学習意欲の向上をひしひしと感じております。 また、今年からいわゆる団塊の世代の退職が始まり、地域社会に還流してまいります。これらの皆さんが長年培ってまいりました知識、技能、経験等を地域社会に還元していただくための講座、大人文化活用事業も新規に開設したいと計画しておるところでございます。こうした学級、講座、自主サークル、主館、分館等の活動つきましては、月1回発行の「公民館報」をより充実させる中から広く情報発信をしてまいりたいと考えております。 今後も、公民館といたしましては、主館、分館事業の支援をはじめ、学ぶ市民の皆様の輪を広げる事業の推進を積極的に図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、要旨(2)の南城公園プールについてであります。 南城公園市営プールは、流水プールが昭和59年に、競泳プールが昭和61年に完成し、供用開始から23年が経過しております。ウォーターボブスレーは老朽化が進み、使用できるレーンのみ選定し利用してまいりましたが、安全面を最優先した結果、平成17年度をもって全面使用停止といたしました。改修につきましては、午前の市長答弁のとおり、流水プール、競泳プールの塗装面の劣化、機械、給排水設備の改修等が必要になっており、総額で3億5,000万円余の多額な工事費が見込まれております。プールのあり方、必要性については、今後、スポーツ振興審議会などにおいて市民ニーズの調査や施設整備の方針検討を行ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  9番、別府福雄議員、再質問はよろしいですか。 9番、別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  一通りのご答弁いただきまして、最初の1市2町のごみの件につきましての共通理念の構築と共有に対しまして市長のほうからも、その進めるに当たっては大変に重要なことであるという認識が示されたわけでございますが、先ほど市長のほうでも答えられておりましたが、首長会とか、そこら辺のところで、ちょうど新たなスタートという理解もできると思うんですが、その時点において、改めてそこの考え方の共有を図ってもらいたい。我が町、あるいは私の市ではというものもあるでしょうし、その中で、共通としてこういうことだから進むんだという考え方の理念をぜひ図っていただいて、それがあって進んでいかなくてはいけないなと私は思うわけです。そこのところがぶれて進んでいきますと、結局、進行していく中で、午前中の同僚議員の発言等もございましたが、例えば首長さんが代わったとかいう中で、大きくまた方向が変わってしまうと。場合によっては、何年かというものがまたロスしてしまうと。そうすると、市民にとりましては6年も10年もがロスしてしまうということになると思いますので、ぜひ、まずは首長会、理事者会ですね、そこのところで、市長、率先してその共通理念の構築という部分の共有を図っていってもらいたいと思いますが、再度ご答弁をお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  それは申すまでもなく、そういう形で今進めておりまして、そういう中で、少なくとも1市2町の枠組みは崩さない、この共通理念で今後も取り組んでいくことになるということでございまして、基本的な部分では一致しているというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員 ◆9番(別府福雄議員)  1月でしたかね、例えばの話ということで芹澤市長さんのほうからも話があったという中で、事務方のほうである程度のことの準備といいますか、そんなあれはやっていくんだという答弁があったんですが、その後、首長会といいますか、理事者会は持たれたんですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  特に持ってはおりませんが、事務レベルでの議論は進んでおります。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員 ◆9番(別府福雄議員)  そうしましたら、これからまた行われる理事者会等でも、しつこいようでも、そんなことをいつも踏まえて発言をしていただければありがたいなと、こんなふうに思います。 それから次に、質問事項②でございますが、環境に配慮したごみの焼却場施設建設についてですが、ダイオキシン等のお話もございました。最大限そういうところには気を使っていくということでございまして、加えて、豊かな自然環境というところに触れてもらいまして、大変結構だなと思いまして聞いていたわけでございますが、その理念という捉え方の中でいきますと、施設をそういう形のものを作るということの大きな共通理念になるんじゃないかと、特に浅間南麓、上信越国立公園のその位置の近くに作るという、どこへ作るにしろそういうことになるわけですが、そういう中で、私たちの作るものはこういうものであるということは、国際文化親善観光都市の軽井沢町にとっても、御代田町にとっても、小諸市にとっても非常に有効なことであると思うし、そうあるべきことではないかなと、これからは特に。 ですから、環境に配慮した-この環境というのは、いわゆる化学物質の指数とか、そういうことだけではなくて、くどいようですが、いわゆる自然環境とか、今、市長の言われた部分もそうですが、そういうことの配慮をされた施設を作っていくんだという共通理念を構築していくというのも大事なことではないかなと、こんなふうに思うんですが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  全くそのとおりだというふうに理解しております。そういう中で、これまで1市2町で曲がりなりにも、外の学識経験者、あるいは地域の人たちとを加えたその委員会の中で、一応30トン炉を2個でストーカー方式のものではどうかというところでまとまりつつある現況にあったと。それが現在も生きているというふうに私は理解しております。したがいまして、そういう方向で今後進めていくのが適正ではないかというふうに理解しております。それが文字どおり、浅間の自然を配慮した方式ではないかというふうに思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  そういうことでぜひ進んでもらいたいなと思います。 それで、言い方を変えるといいますか、見方を変えた場合、1市2町の置かれておるその環境等を考えると、違う面で言わせていただくと、逆にそういう施設であるということの中で、よそから人が、観光客であれ何であれ、特別な施設ができているんだよという形で人を呼べるような施設であれば、むしろさらにすばらしいなというふうに思うんですが、そこら辺もちょっと話し合いの中で念頭に置いていただいて、やはり浅間南麓の施設とか、その自然環境を大事にしているところの作る施設は違うんだなという感じを持たせるような、持ってもらえるような、そしてまた、じゃ軽井沢へ行ったときにそこも回っていこうかと、それから小諸の懐古園も回ろうかとか、いろんなコースも考えられると思うんですが、そういう施設を逆に活用していくような姿勢ももう一歩踏み込んであってもいいんじゃないかと思うんですが、市長、どうでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ごみの焼却施設で観光客を呼ぶとか、ほかのモデルになるというのは大変難しいことですから、その辺についてはできないというか、むしろより簡素なものでやっていくので、施設で人を呼ぶようなものということは大変難しいというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  そこら辺は見解が分かれるところだなというふうにも思いますけれども、周辺施設等の問題があるときには、若干でもそんなことを頭に置いていただければありがたいかなと、こんなふうに思います。 それでは、次に件名2といたしまして、浅間南麓の広域医療についてでございますが、その質問事項①の行政、医師会参加等の質問に対しての再質問でございますけれども、先ほど、制度改革によって非常に各地が苦慮しているということを、市長も同じその認識を示されたわけでございますが、厚生病院においては、外来であれ、入院であれ、半数あるいは半数以上が小諸市民であると。市民病院的な見方でいるということは再三市長もおっしゃっておりまして、ただいまもそういうご答弁だったわけでございますが、そういう中で支援をしていきたいという答弁でございましたですが、この問題を解決するというのは、1自治体といいますか、小諸市だけというわけにはいかないですし、また厚生病院だけという形でもないと思うんですよね。やはり市長、先ほど答弁がありましたように、三者が協力してそれぞれ進んでいかなくてはいけないかなということを感じますし、またそんなことが求められているのかなというふうに理解をいたしております。 そして、そのためには、いろんな面で、内容にもよるんでしょうが、経費というものも実際のところかかってくると思うんですが、そのようなときに支援をするということでありますが、行政としてはもう一歩踏み込んで積極的な支援というスタンスをとることもここでは大事じゃないかなと、こんなふうに思うわけです。小諸厚生総合病院に中核的医療機関としての中心的な役割を担っていただくということも含めますと、行政の側のさらにしっかりとした、相互協力関係と市長も申されておりましたですが、それを築いていくという形のリーダーシップもある程度求められてくるんじゃないかなと思いますので、そんなことを私自身も強く感じますが、市長、積極的な支援という、何がというものがない中で言うのもあれでしょうけれども、姿勢としてどうでしょうかね、積極的な支援をしていくんだという形のものは。ご答弁お願いしたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  この問題につきましては、当然、小諸市だけでなくて、隣接する浅間南麓の東御市、御代田町、軽井沢町と連携をとる中で、2市2町の中核医療機関というような位置づけで今後の小諸厚生総合病院のあり方をお願いしている現況にございます。そういう中で、当然、財政面を含めた支援というのは十分考えているということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  今、市長のほうから1市2町という言葉が出てまいりましたが、全く私もそういうふうに広域的な視点ということで感じております。ですから、小諸だけ、あるいは病院だけで当然できないということと同時に、広域的な視点に立った考えが、今市長言われたように必要になってくるというふうに私も理解しております。そして、その中核的な役割を担っていただくという形の中では、やはりなかなかどこの病院も、各開業医さんのほうの内容はよく分からないんですが、いわゆる総合病院とか、病院の経営というのはどこでも大変な状況の中にあると。国のほうの姿勢というのは、簡単に言えば、地方自治体と同じように集約化とか効率化とかいう流れであると思うんですよね。ですから、中途半端な病院はどんどんつぶれていってくださいよ、つぶれていっていいんですよという姿勢が、もう少したつと強力にアピールされてくるんじゃないかなと。 ですから、今、第5次の中にあるんですけれども、次のときにはもう少し違った形になり、さらにその5年後には、とてもやっていけない病院というのがばたばたとつぶれていくというような状況が生まれてくると思うんですね。そういうことを予見した場合には、今から小諸厚生病院というものを、市長言われるように市民病院という形で捉えているのであるならば、積極的にいろんな形で支援をしていってもらいたい。もちろん今でも、機器の購入等には援助をしたり、このごろも耐震の審査に対しても県と市で200万円ずつでしたか、つけるような形のあれもできてきておるようでございますけれども、欲を言えば、そういうときにおきましても、もう少し積極的にこれからは、そんなような場合には係わっていってもらって、我が町の病院であるという意識を行政側も積極的に示すことによって、市民の側も、行政もそこまであれなんだ、実は本当に大事な病院なんだということの意識づけにもなると思うんですよね。いつまでもいい形で厚生病院がああいうふうにあるんだと、赤ちゃんも我が町で平気であそこで産めるんだと、小諸はよかった、よかったという時代がいつまでも続くわけではないのでして、1人の先生がいなくなれば、2人いるから、1人いるからできるなんて話ではなくて、1人いなくなれば、多分やらなくなってしまいますよね。そのことはいつ起きてもおかしくないんです。そうすると、小諸の市長さんはあちこち飛び回って産婦人科医を探し回ったり、あるいは国のほうへお願いに行ったりとか、どこかの大学病院にお願いに行ったりとか、軽井沢みたいに3,000万円で雇用するとか、とんでもない形の努力をしなくてはいけない。今からできるところの財政援助であれ、ほかの援助であれ、積極的に係わっていってもらいたい、こんなふうに思うんです。再度、市長、答弁お願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  その考えは全く同じでございまして、そういう部分につきましては小諸厚生総合病院には、必要であれば援助する形での申し入れというか、話し合い、それは十分やっておりますし、今後も必要に応じてやっていかなければいけないというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員 ◆9番(別府福雄議員)  ぜひそういうことでお願いしたいと思います。 市民の中でも、市長さん言われるように、市民病院という見方とか捉え方は、多分に皆さん持っているんですけれども、言葉の選好みたいな形でして、じゃそれぞれの市民がどの程度厚生病院に対してどうかというと、どうもその辺は芒洋としていまして、具体的なものとなるとなかなか無いといいますか、あるといいますか、半分いっているから市民病院だという捉え方もできるんでしょうけれども、どうもそこら辺が弱いような気がするんですよね。ですから、今、市長さんも答えてくれたんですけれども、そういういろんなことが予見される時代ですし、地元の病院である小諸厚生病院にしましても、小児科とか、内科とか、外科とかあるわけですけれども、それぞれが充実した形でいかれるように努力をしていってもらいたい。 それから当然、今お話しのように協議ですか、話し合い等があると思うんですが、相手方の話しにくい点等もある場合もあると思いますので、そこら辺は積極的に聞いてもらうような姿勢で事に当たっていってもらいたい。行政の積極的な姿勢を示してもらいたいというふうに思うんですが、確認の意味でもう一言、強いご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  強い答弁になるかわかりませんが、いずれにしましても、やはり小諸厚生総合病院というものの位置づけは大変重要だというふうに認識しておりますので、そのように努力してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  ぜひそういうふうによろしくお願いいたします。 次に、件名3としまして、懐古園についての質問をさせていただきます。 現状についてるる説明いただきまして、18年当時からの努力の、植栽以外のお話もされてまいりました。そして、それぞれの分野で活動されてこられておると。そして内容としましては、一部を借り上げているので、その借地料の件があると。今年度、一般会計からの繰り入れが大きい場合にはまた色々と協議等も含めて対応も考えていかなくてはいけないというような答弁があったわけでございますけれども、市長は、はっきり申しまして、あれですか、懐古園を指定管理者に出すとか、そういう考えというのは、本当は本心のところあるんですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  懐古園は、土地所有権を市が持っているわけでございませんので、指定管理者制度というようなものは入る余地がないというふうに現段階では理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  物理的な面でそういうスタイルというのは無いという見解を今述べられたわけです。例えばAならAという違う団体がやりたいとか、受けたいとかという、あるかどうか分かりませんが、そんなような積極的なものがあった場合には、どうぞという形のものが生まれる可能性もあるというか、市長はそういう場合にはやってもらってもいいかなという、仮定の話には答えにくいでしょうけれども、特に選挙がこれからあるんで言いにくいでしょうが、市長は多分、私の何倍も懐古園のことは悩んでいると思うんですが、いろんな考えの中で、そんなようなことはお考えになっていられますか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そういう団体があるかどうかわかりませんが、仮にあったとした場合に、やはりそれが本当にちゃんとやっていけるかどうかという部分は、財政面を含めて経営分析した上でなければ判断できないというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  分かりました。いずれにしましても20年度が3年目ということになりますので、各関係部署の皆さんには今までもテレビ等でも動物園の部分も私も見させてもらいました。非常に少ない財源の中、努力をされておるわけですが、さらなる努力をという非常にまたここで厳しいものの言い方になってしまいますが、お願いする形で、この質問を終わられせていただきます。 次に、4番の情報公開でございますけれども、先月の17日でしたか、信毎でも今日の日本の中の情報公開の問題を取り上げておりまして、なかなか神経質な問題だなと。個人情報保護法が施行されて以来、非常にあちこちで不都合や不具合が生まれてきておると。直近の例で言いますと、各地区の敬老会の名簿を作るに当たっても、歩いて役員さんが、「あの家どうだい」なんて言っても教えてもらえないとか、ちょっと前では考えられないような状況で、また逆に、個人情報保護法といいますか、こういう情報の流れを活用してといいますか、そういうことの言葉の中で、いや、教えられないよというようなことがあったりとか、先ほどの民生委員さんの話もそうですけれども、なかなか難しいわけでございまして、市長におかれましても、今度、市長選に出馬表明されておりますが、昨年1月の私どもの市議選のときもそうでしたが、名簿の作成等では、また私どもと同様ご苦労をされるんじゃないかというふうに感じるわけでございますが、大きな視点から見て、所見という形で結構ですが、改めて個人情報保護の今日的な現状をどんなふうに捉えておりますか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  大変難しい課題だというふうに理解しております。やはり個人個人にとりましては、ある部分においては知られたくない情報は当然の問題でございますし、また民生委員さんという公的な立場に立てば、多くの情報をつかんで的確に対処するという部分、これは極めて大事であろうというふうに思います。したがいまして、その辺の兼ね合いはどこに置くかというのは、今までも苦労してまいりましたが、現段階では、やはりプライバシーの部分を尊重する中で適正な対処をしていくのが望ましいのではないか。しかしながら、これは小諸だけでなくて、ほかのところでも大きく問題になっておりますので、いずれ国の段階で個人情報保護と、それからそれを公にする、特に災害の場合にどうするかという部分は、いずれはちゃんとした見解が出るというふうに理解しておりまして、現段階では、やはり個人情報の保護を考えながら、今までのやり方でいくしかないというようなことで理解しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  多くの自治体の首長さんが、今の市長さんと同じような思いを持っておられると思うんですが、ちなみに県の市長会長さんの集まりとか、そういうことがあるわけですけれども、そういうところでも、これから場合によっては芹澤市長さん声を出していっていただいたり、あるいは地区の連携などもとって、県としてそんなようなものが上がっていったり、当然議会でもそういうものは議題になってくると思うんですけれども、議長会等でもね。ですから、そこら辺はやはり国が変えてくれるのを待っているというのでは、どうもこのままいったら変な世の中になってしまうかなという感じを、私だけではなく、大勢の人が持っているんですよね。そこら辺、市長会等においても努力していただきたいなということをお願いしたいわけですが、一言いただければと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  いずれ市長会でも話題になると理解しております。それは、議員も御存じのとおり、きのうの信濃毎日新聞の中で長野市が積極的な対応をしております。そういう中で、その辺が当然ほかの市にも影響して、議論のまな板にのると理解しておりますから、その中でやはり議論が生まれてくるというふうに思っております。ただ、1つの市という問題でなくて、やはりこれは全国的レベルで、いずれはちゃんとした見解が出てくるというふうに私は理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  ぜひそんな形でご努力をお願いしたいと思います。 それでは次に、件名5としまして、教育問題について、公民館活動でございますが、先ほど教育長答弁の中で、今回の人員配置の縮小という言葉が妥当かどうかちょっと分かりませんけれども、そういう中で、社会参加を経験したりする場である公民館活動であるとか、その事業が縮小するようなことであれば、残念なことであるなというふうに心配するわけでございますけれども、この件についての教育長のご所見はということもちょっと質問の中に入れたんですが、そんなところの所見をいただければありがたいんですが、縮小になってはまずいかなと思うんですけれども。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  議員おっしゃるように、この公民館というのは市の生涯学習、それから公民館学習の拠点だということですね。それで、今、市でも生涯学習の振興とか、あるいは様々なそういった施策をとっておりますので、人員は確か昨年の秋ですか、2名減になっておりますが、先ほど答弁しましたとおり、現有勢力の中で鋭意努力していて、その人員削減が即活動の縮小、あるいはサービスの低下、こういうふうにはなっていないと、そういう認識でおります。 なお、その際、公民館活動あるいは生涯学習の範疇というのは際限がないわけですね。ですから、広げれば広げていきっ放しになるわけですが、答弁で申し上げましたとおり、講座から発展して市民の皆さんが自主的にサークルを作っていくという、そういうような形も今後発展させていく必要があります。したがって、スクラップ・アンド・ビルド、そういう考え方で、本当に必要なものに力を入れて事業をしたり、サービスをしていくと、そういう形を考えていくことが大事だなと、そんなような思いを持っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  そういう形の、昨年2名減になったと。正職員お一人と臨時の方お一人でしたか。けれども、事業等の縮小という形のものにはなっていないという理解を示されたわけですが、その前のご答弁で、同好会等が生まれてきておるというのは大変結構であると思うんですね。そして、私の心配した部分というのが、確認のために言わせていただきますと、今までやってきたような形ができないようではいけないかなという意味のものでございまして、これがいい形で同好会等を積極的に、3年かからないで2年でできていくとか、1年目からもうできていくというような形のものが生まれてくれば、またこれは結構なことであると思うし、本来的にはそういう形に、社会に還元するというのは大きな役割であると思うんですね。 ただ、公民館の活動という部分ですね、そのことの重要性というのは、やはりかつては独立会計であって、1つのポジションとして自治体の中にあったわけでして、そこの意義づけといいますか、意味をよく理解した場合には、これからも大変大事な公民館活動といいますか、公民館事業であると思うんですよね。そういう中で、やはりこういうところをスクラップ・アンド・ビルドという言葉を言われたんですけれども、それぞれこれをどういうふうに捉えて、これから持っていくかとか、グランドデザインとか色々あるでしょうけれども、そういう中でこういうふうにするというものが出てくればという話になるかと思いますが、公民館活動というのはもっと見直して、社会教育の面で、今、家庭の崩壊であれ、子どものいじめであれ、人権であれ、非常に厳しい社会になっています。冷たい社会になっています。昨日でしたか、NHKでも、職場でのいじめなんて、大人の世界でもあるというような話が出ておりますか、実際そういうことだと思います。 そういうことの中にいきますと、人権の教育一つにしましても、公民館の担っている役割というのは非常に大きいと思うんですね。そこら辺について、公民館活動の必要性という部分については、教育長、どのようにお考えになっているんですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  世の中の流れと同様に、先ほど申し上げましたような公民館活動、生涯学習に対するニーズというものも質的な意味、あるいは量的な面でも変わってきていると思います。したがって、よく市民の皆さんの方の声を聞いて、具体的には、例えば公民館運営審議委員会というのがございますので、そういうものやら、あるいは市民アンケート等、最近とったものもありますが、そういった声を聞いて、どうしていくことが一番市民ニーズに沿い、それから生涯学習、公民館活動発展につながるか、その辺を吟味しながら、より良いものを求めていくと。ちょっと抽象的ですが、そういう考えであります。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  市民アンケートでお聞きになって、色々リサーチをして、その中を探って事に当たっていくというのは大変に重要なことで、民主主義の中では一つの大きな、大事なことだと思うんですが、その一方で、現場にいらっしゃる皆さん方は一番、公民館活動の重要性であるとか、必要性であるとかというのは認識している立場でありますので、それを知らしめていくという立場でもあると思うんですよね。そこら辺のところと、いわゆるごく普通の生活をしていらっしゃって、普通の毎日を送っておるという中で、なかなかこういう時代ですから、自分の生活が忙しいという方々にアンケートを出して、答えをいただいて、それによってものを進めていくんだというだけの姿勢では、これはちょっと足りないんじゃないかと思うんですが、教育長、どうですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  先ほど申し上げたのは、あくまでも一つの手法であって、そのほか様々な場合、機会、場をとらえて市民ニーズ、そういうものの集約はしていくということであります。例えばの例でありました。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  例えばがちょっと聞こえなかったかもしれない、ちょっと失礼しましたですね。私の言いたいことはそういうことでございまして、やはりその立場におる者は、その考えていることを大きく声を出していってもらいたいと。それによって、生活しておる我々も色々と勉強させてもらえるということもありますし、特に地区の主館長さんとか主事さん方には、ぜひ公民館とは何たるかということをよく学んでいただいて、ほっぺた回しで来たからしようがない、受けて2年たったら終わりだというだけの感覚でもし受けている方が大勢生まれてくるようでは悲劇だなと思いますので、これからもそういう研修会等を有効に活用してもらいたいなと、こんなふうに思っています。 その公民館活動についてのお考え、市長としてはどんなふうにお捉えですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  先ほど教育長が答弁いたしましたとおり、やはり生涯学習というのはこれからの高齢者の生きがいとか、そういう部分、また高齢者の活動の場というのを含めて大変重要だと、こういう認識をしております。したがいまして、これからも生涯学習を中心とした公民館活動は積極的に進められるような、そういう指導といいますか、話し合い等は十分持っていかなければいけないというふうに認識をしております。 ○議長(長谷川正昭議員)  別府福雄議員。 ◆9番(別府福雄議員)  ぜひそういう認識のもとに、これからもまた進んでいただきたいと、こんなふうに思います。お願いを申し上げます。 最後に、南城公園のプールでございますが、私は特にウォーターボブスレーがなくなってから、子ども連れの親御さんといいますか、お客さんの場合はあれを楽しみに来ているという中で、なくなって残念だなと。それでまた、あれがないから違うほうへ行っちゃうかなという方も中にはいたかと思うんですけれども、先ほど同僚議員の質問の中で、子ども用すべり台ができていくということでありまして、多少そこら辺楽しみが残っておるのかなというふうに思います。審議会等に出していくという形でございますが、先ほど、そちらの演題での質問でもありましたが、何かお考え等あれですか、このプール等において、全体に対して3億5,000万円かかるという中で、こんな方向みたいなものがあるようでしたら、差しさわりのない範囲でお答えいただきたいと思いますが、教育長、どうですか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。
    ◎教育長(小山紀夫君)  具体的に今どうこうということございません。現有の中で、小修理等は引き続きやっていくということで、それからその新しい子ども向けのプール、そういうようなものを活用して、市民の皆さんが今ある施設で十分楽しめて、あるいは利用を盛んにしていただけるようなPRですね、天候に左右される面が非常に強いわけですが、昨年の夏はかなり多かったというようなことで、時間のことやら、活用の仕方やら、PRやら総合的に考えていきたいということであります。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で、9番、別府福雄議員の質問を終わります。--------------------------------------- △後藤邦夫議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、4番、後藤邦夫議員の質問を許します。 4番、後藤邦夫議員。     〔4番 後藤邦夫議員 登壇〕 ◆4番(後藤邦夫議員)  4番、後藤邦夫、通告順に従いまして質問させていただきます。 件名1、市民サービス。 要旨(1)、コンビニ収納について。 私は、昨年6月、定例議会一般質問の中で市税などの収納にコンビニ導入はどうかという質問をさせていただきました。現在、女性の社会進出、また多様化したライフスタイル、非常に忙しいこの現代にありまして、行政に対する要望も多岐にわたっております。県におきましても、この5月より自動車税がコンビニ納付の利用ができるようになると伺っております。ますます利用が促進される状況になっております。 小諸市におきましても、平成21年度よりコンビニ収納が開始される運びとなり、軽自動車税、固定資産税、市民税などが納められると伺っております。非常に画期的な導入を促進する運びとなり、市の積極的な姿勢を非常に評価するものでございます。20年度予算として600万円の計上がなされております。 以下、関連の質問①、採用に至るまでの経緯についてお知らせください。 ②今後の収納についてお聞かせください。 続きまして、件名2、市民の健康について。 要旨(1)、薬害C型肝炎について。 薬害C型肝炎訴訟の被害者に給付金を支給する一律救済法は、1月11日、参議院本会議で全員一致で可決成立いたしました。国と企業が約200億円を拠出して基金を設置、特定の血液製剤フェブリノゲンや第1級因子製剤の投与で感染した被害者を対象に、1,200万円から4,000万円の間でこれを支給するということが決まりました。申請期間は、法施行から原則5年以内、病状が悪化した場合は、給付後10年以内なら追加の給付を受けることができるというものであります。 当市におきましても、当然、患者の方がおられるわけでございます。非常に不安の声があります。その幾つかについて質問させていただきます。 質問①、小諸市におけるC型肝炎被害者の数と現状について。 質問②、現在、肝炎でカルテがないとか、原因が特定できない人の対応はどうするのか。 質問③、市の今後の対応についてお聞かせください。 続きまして、要旨(2)、肺炎について。 かつて死亡原因の第1位だった肺炎は、戦後、抗生物質で死亡者数が激減し、第4位になっておりましたが、1980年以降再び増加傾向にあります。昔はペニシリンというのが非常に有名でありましたけれども、抗生物質を使うようになり、耐性菌型の細菌に感染する患者が増えてきているようでございます。特に高齢の方が肺炎を非常に起こしやすく、起こすと重症化する傾向にあります。高齢者で肺炎にかかった人の半数近くは、その原因が肺炎球菌となっております。耐性菌化した予防には肺炎球菌ワクチンの予防接種が非常に有効であると見直されております。現在認められているワクチン接種保険適用は、脾臓摘出患者のみとなっております。それ以外は適用外であります。高齢者医療の抑制にもつながるこの肺炎球菌ワクチンを助成できないか、お伺いいたします。 件名3、循環型社会について。 要旨(1)、天ぷら油回収事業について。 戦後の日本は、欧米に対して追いつき、追い越せの経済中心の右肩上がりの国策により、大量生産、大量消費、そして大量廃棄の社会を形成してまいりました。その結果、社会にひずみが起き、公害をはじめ様々な問題に直面してまいりました。現在、その当時には考えもつかなかった地球規模の温暖化による、まさに我々人類の生存にも係わる重大な事象が次々と起り、人類はその危険回避の選択を迫られていると言っても過言ではありません。天然資源の抑制、マータイさんの「もったいない」を世界の言葉に、まさに循環型社会の形成が喫緊の課題となっております。 最近は、社会でもかなりの意識の高揚が高まり、無駄な電気を消す、マイバックを持参するなど様々な取り組みが注目されるようになってきております。当市におきましても浅麓汚泥処理センターのように他市に先駆けて先進的な取り組みを行っておりますが、京都議定書の批准により、さらにCO2の排出基準の厳しい目標が課せられております。 小諸市におきましても、昨年12月に脱地球温暖化まちづくり宣言がされ、具体的な取り組みが一段と要求されようとしております。各家庭におきまして、ごみは分別して出して資源とかに応用しておりますけれども、天ぷら油のようなものは非常に厄介で、凝固材で固めたり、新聞紙などにしみ込ませたり、色々大変な中でございます。その中で、この天ぷら油の回収をしたらどうかということでお答え願います。 また、関連ですけれども、これからの社会、循環型の社会を築いていかなければならないということで、当市における循環型社会への取り組みは今後どうするのか、質問をさせていただきます。 続きまして、件名4、農業についてでございます。 要旨(1)、鳥獣被害防止特措法について。 鳥獣による農産物の被害が全国的に非常に広がり、その防止のための特別措置法が成立、制定いたしました。野生鳥獣による農作物への被害を防ぐため、鳥獣による農林水産等による被害の防止のため、特別措置に関する法律が昨年、臨時国会で成立いたしました。近年、野生鳥獣の生息分布の拡大や生息数の急激な増加に伴い、農山漁村では鳥獣による被害が深刻化、広域化するとともに、人身被害も発生するなど農林漁業をはじめ、住民の暮らしが脅かされるような状況にあり、過疎化や高齢化の進展と相まって、耕作放棄や集落の崩壊等に影響を及ぼすなど深刻な問題となっております。 農林水産省では、平成20年度の予算に鳥獣被害防止総合対策事業として新規に28億円が計上されており、同法に合わせて鳥獣対策が大きく前進するような運びになっております。現在、2月21日の法律の施行を目指して農林水産省が定める基本指針を作成中で、各市町村で被害の施策による県への提出などが予定されております。小諸市におきましても、南ケ原、糠地などイノシシによる被害が多く、高年齢化するとともに対応がますます厳しくなっている状況でございます。 質問①、この法律に基づく市の策定内容についてどのようなものかお聞きいたします。 質問②、特に力を入れる施策はないか。 以上の2点をよろしくお願いいたします。 質問を終わりまして、質問席から再質問をさせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  後藤邦夫議員の質問にお答えいたします。 市民サービスについて。コンビニ収納についての採用に至るまでの経緯はどうであるかについてお答えいたします。 昨年の6月定例会におきまして、後藤議員からコンビニ収納の導入の提案をいただきました。答弁の中で、「納税者にとってメリットがあるかなど、導入市の状況を視察するなどして費用対効果をも含めて研究する」と答弁をいたしたところでございます。これを受けまして、翌月の7月20日、庁内での第1回コンビニ収納検討会議を持ちました。納税者の皆様の利便性を主眼に、導入に向けて、既に導入済みである当市の上下水道料金の状況と、平成19年度導入の飯田市の状況を視察することといたしました。その後、11月14日に飯田市の運用状況等を関係職員で視察・研究するとともに、収納システム開発業者とも打ち合わせを行ったところでございます。その結果、経費はかかりますが、市民の利便性、24時間どこでも収められるなど対応できること等、諸準備の関係から、平成21年度稼働で対応が可能であることが判明いたしましたので、今回、平成20年度予算でシステム導入費用として600万円を計上させていただいたところでございます。 続きまして、今後の税収納向上についてどのように考えているかについてお答えいたします。 飯田市の収納状況などを見ますと、コンビニ収納導入が収納率の向上に直接期待できる状況ではないようでございます。今回は市民サービスの向上を図ることが大きな目的で導入を決定したわけでございます。今後でございますが、納税する方にとって納め忘れのない安全・便利な口座振替の推進を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいというふうに思います。 続きまして、市民の健康についての薬害C型肝炎について、市内における患者の数とその現状についてはどうかについてお答えいたします。 C型肝炎は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律の医師が届け出る疾患名ではございませんので、患者の数と現状についての把握はできませんので、その点ご理解をお願いいたしたいと思います。 小諸市におきましての現状は、平成14年から平成19年の6年間に40歳から74歳の希望者を対象に市民健康診査と健康スクリーニング当時にC型肝炎ウィルス検査を実施いたしましたが、受診者の1,896人中、感染の可能性が極めて高いという方が7人おりましたので、医療機関への受診勧奨をいたしたところでございます。 続きまして、C型肝炎についてのカルテのない患者についてどういうふうに対応しているかについてお答えいたします。 カルテの保存年限は法律により5年間とされておりますが、医療機関の問題でございます。治療については、今後、厚生労働省が医療費助成制度を創設すると聞いていますが、正式な見解が示されておりませんので、判断することはできません。したがいまして、市が今見解を述べる状況ではございませんので、ご理解いただきたいと思います。 C型肝炎についての今後の市の対応はどうかについてお答えいたします。 C型肝炎感染の危険がある血液製剤フェブリノゲン製剤を使った可能性のある医療機関を厚生労働省が公表しましたので、市民からの相談、問い合わせについては、保健センターが窓口になり対応しているところでございます。 現在までのところ13人の方から電話で問い合わせをいただきましたので、内容により厚生労働省の専用フリーダイヤル、佐久保健所、小諸厚生総合病院での治療投与がなされた方におきましては、医療安全管理室を紹介いたしたところでございます。 今後も、感染の有無につきましての検査は、佐久保健所で無料対応をしておりますので、検査を必要とするにもかかわらず、今まで受けていない方は検査を勧めてまいる所存でございます。 続きまして、市民の健康の中の肺炎について。 肺炎球菌ワクチンの公費助成をしたらどうかについてお答えいたします。 現在、予防接種につきましては、予防接種法による定期の予防接種は市長が行うこととされており、予防接種対象者に接種義務が課せられているものは無料で行っております。接種義務が課せられていないものは、所得により一部助成または無料で実施をしているところでございます。 肺炎球菌感染による肺炎は死亡率が高いのですが、肺炎の3分の2は肺炎球菌以外の病原体が原因であり、肺炎球菌ワクチンを打てば肺炎にかからないということではないと理解しております。肺炎球菌ワクチンにつきましては、定期の予防接種ではございませんし、接種率は4%未満と聞いておりますので、今のところ助成は考えておりません。 続きまして、循環型社会について。 天ぷら油回収事業について。天ぷら油の回収導入はどうかについてお答えいたします。 現在、温暖化によって地球が瀕死の状態と言われています。地球を救うために、今、私たちに問われているのは、いかに地球に負担をかけない社会の仕組みを作っていくことができるかということだろうと思っております。この社会の仕組みづくりが循環型社会の形成だと私は思っておるところでございます。 折しも小諸市では、昨年12月議会で、脱地球温暖化まちづくり宣言を行っていただいたところでございます。この脱地球温暖化のまちづくりを進めながら、ひいては循環型社会づくりをも進めてまいりたいと考えております。 さて、天ぷら油の回収導入はどうかでございますが、この天ぷら油、廃食油の分別回収は、私たち市民一人一人が地球のためにできる小さな取り組みですが、大変重要なことだと理解しております。そこで、小諸市ではこれまで、家庭用の廃食油は新聞紙にしみ込ませたり、薬品で固めるなどして可燃物として焼却処分をしてまいりましたが、この4月より廃食油の分別回収を実施し、資源化する予定でおります。当面は、市役所生活環境課の窓口、文化センター、保健センター、野火附廃棄物埋立処理場の4か所で回収することとしております。 具体的には、廃食油を市民の皆さんにペットボトルや油の入っていた容器に入れて、いずれか近くの回収場所までお持ちいただくことになります。回収された油はペイントの原料として再利用される予定です。まず4月から始めてみますので、どのくらい市民の皆様のご協力が得られるのか、回収できるのか、試みてみたいと思っております。1年やってみた中で回収量もつかめますし、問題点なども把握できますので、今後は状況を見極めながら、バイオディーゼル燃料としての再利用など、次のステップにつなげられれば良いなという思いを持っておるところでございます。 この天ぷら油回収事業を市の循環型社会の取り組みの中に取り入れてはどうかということについてお答えいたします。 市の循環型社会の取り組みは、廃棄物の原料とか、再資源化の取り組みはもちろんですが、ロハス政策の推進などを中心に、市役所のISO14001の実施、あるいは公共事業の環境への配慮、学校ISO、太陽光発電の実施、市民の太陽光発電への助成や企業のISO取得の助成など、様々な分野でかけがえのない私たちの地球のために取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 続きまして、農業の中の鳥獣被害防止特措法に関しまして市の策定内容はどうかについてお答えいたします。 深刻化する有害鳥獣被害に対処するために定められました「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」、いわゆる鳥獣被害防止特措法が本年2月21日に施行されました。鳥獣被害防止特措法では、農林水産大臣が定める基本指針に基づき、それぞれの市町村が被害防止計画を作成した場合には、捕獲権限の移譲、地方交付税制度の拡充や補助事業による財政支援、人材の確保など必要な措置が講じられるものとされており、計画に基づく被害対策を積極的に支援する内容となっておると理解しております。小諸市では、浅間山麓や御牧ヶ原をはじめとした森林地帯で繁殖したイノシシ、ツキノワグマ、シカなどの有害鳥獣による農作物の被害が発生しておりますから、こうした鳥獣の個体数調整や補助金による農地への防護柵の設置などを実施してまいったところでございます。しかしながら、有害鳥獣であるイノシシやシカは繁殖率が高く、全県的にもなかなか被害が減らないという現況にございます。有害鳥獣被害のこのような状況を踏まえまして、小諸市におきましても鳥獣被害防止特措法による被害防止計画を作成し、国の支援を受けながら、より効果的な有害鳥獣被害対策を実施してまいりたいと考えております。 市が策定する被害防止計画では、被害防止に関する基本的な方針、対象鳥獣の捕獲に関する事項、防護柵の設置等、捕獲以外の被害防止施策等を記載することとなっており、計画を策定する場合には、これまで実施してきた捕獲防護柵設置などの被害防止対策に係わる課題を明らかにした上で、被害軽減に向けての捕獲機材の導入や捕獲体制の整備、防護柵や刈り払い等の里山整備による緩衝帯の設置等を盛り込む予定でおります。 また、有害鳥獣の棲息地が浅間山麓に広がっていることから、周辺の関係市町村との共同による広域捕獲の取り組みも一層進めてまいります。 続きまして、鳥獣被害防止特措法で特に力を入れられる施策は何かについてお答えいたします。 鳥獣被害防止特措法では、財政面での支援として、被害防止計画の策定によりまして地方交付税の対象となっていた防護柵の設置費や、わななどの購入費に対し交付税の算入率が引き上げられるほか、国による補助事業の支援が受けられることとなっております。 先ほども申し上げましたとおり、小諸市では浅間山麓等から出没する有害鳥獣により被害が多発している状況にあることから、小諸市が作成する被害防止計画に基づく被害防止のための施策を総合的かつ効果的に推進するため、国からの支援を活用した捕獲機材の導入による個体数調整、進入防止柵の整備などの被害防除、緩衝帯の設置などの生息環境管理の取り組み施策を重点としてまいりたいと考えております。今後とも効果的な被害対策を推進していくため、地域住民の皆様や農林団体あるいは狩猟団体等と連携をとる中で、地域共同により有害鳥獣被害を軽減させる努力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  4番、後藤邦夫議員、再質問はよろしいですか。 4番、後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  色々答弁いただきまして、まず件名1の市民サービス、コンビニ収納についてでありますけれども、本当に他市に先駆けて、余りまだ導入されているところが少ないんですけれども、先進的な取り組みで、非常に敬意を表します。 その中で、600万円計上されて、これ導入経費ということでありますけれども、通年経費というんですか、運用して1年の経費、それから手数料ですか、県では60円とかというそういう経費がかかるということをちょっとお聞きしているんですけれども、そこら辺は分かる範囲でお答えしていただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  通年経費といたしましては755万円程度かかるというふうに予想しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。 あと、手数料の件なんですけれども、それはどういうふうな、市民負担か、市の負担か。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  市の負担になります。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。市の負担ということで、非常に犠牲的なあれだということです。 それから、全国でできるということなんですけれども、コンビニも色々各社ありますけれども、そこら辺はもうどこのコンビニでも使えるということなんでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そのとおりだというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。非常に便利で、市民のサービス向上のために大変有益だということです。 続きまして、今後の税収向上についてでありますけれども、小諸市におきまして税の収納率が悪いということで、それは積もり積もってきているわけですけれども、そこら辺の今後の対応ですかね、そういうのをちょっとお聞きしたい。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  滞納繰越分が市の場合大変大きくて、過去の部分が積み重なっておりまして、その件につきましては長年の積み重ねの中で、例えばわかりやすい表現でいきますと、1万とか2万ならば分割というようなことですぐできるんですが、長年たまって10万とか20万となると、なかなか努力の割に効果が上がらないと。そういう中で、この滞納繰越分はある程度不納欠損等で考えて、むしろ現年度の収納率を上げることが長い目で見れば収納率の向上に結びつくのではないかと。現年度の収納率を上げる、これに多くの力をかけていきたい、こういう答弁をしたんではないかというふうに思っております。この考えは今も変わっておりません。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  そこら辺ですと、市民の方にちょっと不公平感というんですかね、そこら辺はどういうことで。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そういう不公平感、正直に納めた人が、まじめに納めた人が不利という部分は確かにございます。しかしながら、いつまでも滞納繰越分にこだわっていると、そちらへ力を入れ過ぎて現年度の収納率がやはり落ちてしまう。それよりも現年度収納率を上げることが、長い目で見ると、もう今後、収納率を上げる点では効果が上がるのではないか。ただ単に不納欠損で落とすわけではなくて、これまでも、私が来る前までは余り厳格にはやっていないんですが、最近は、御存じかと思いますが、競売を含めてかなり厳しく処理しておりまして、一応の効果が上がってきておると。ただ、余り古くて額の大きいものについては、現実の中で、その人がいなかったりして、もうやむを得ない部分も多々あるわけです。だから、本当の意味の公平にいつまでもこだわっていると、逆に、限られた人材の中で効果を上げるという点では効果が薄くなってくるということでご理解いただきたい。多少の不公平感、ご指摘のとおりかと思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。税の徴収員など非常に努力されているということは伺っております。 続きまして、C型肝炎のほうのことなんですけれども、これは県の保健所もありますし、そちらのほうで対応しているということなんですけれども、ですから市内における患者の数とか、そういうものは確かに報告義務がないものですから分からないということです。ちょっとこれ3つほど質問あるんですけれども、ひっくるめてお聞きしたいんですけれども、上田市ではホームページのほうに、市からC型肝炎の説明、案内というんですか出ておりまして、どんな方がどういうふうな検査をしたらいいかとか、どういうところへ行ったらいいかとか、非常に細かく説明がホームページの中で出ております。検査及び相談窓口ということで、各市役所、それから丸子・真田・武石の旧自治体のほうの、今自治センターと言っているらしいんですけれども、そちらのほうに問い合わせの窓口とか、それからあと、救済手続きのお問い合わせということで、その問い合わせ先などが親切に出ておるわけですけれども、小諸市のその対応というんですか、それをちょっとお聞かせください。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  今、細かく私ちょっと承知していませんが、ホームページで一応といいますか、上田市ほど完璧かどうか、ちょっとまだ比べてみておりませんので、分かりませんが、ホームページ一応のものは出ているというふうに思っております。 今後、今のを参考にする中で、より良いものを作っていければというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  本当に色々な面で心配されている方がおると思うんですけれども、市の先ほどの話じゃないですけれども、サービスという観点から、市民の相談を親切に色々ご案内いただけたらと思っております。そういう市民の不安を取り除くという意味で、ぜひよろしくお願いいたします。 続きまして、肺炎のことなんですけれども、一応先ほどの説明ですと、非常に患者数が少ないということで、公費の助成はちょっと難しいということなんですけれども、肺炎にかかる方は高齢者の方が多く、また肺炎になると非常に重症な症状が起きてしまうということで、長野県の中には3か所ばかり肺炎の助成をしているところがあります。下條村、波田町、山形村ですか、3か所の町村で肺炎の助成をしているということで、重篤な病状の悪化の防止には役立つ、まあ少ないんですけれども非常に大事なことだということですが、もう一度市長のほうから。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  あれもこれもというわけにはなかなかいきませので、現段階では4%という極めて低い接種率の中でございますので、当面考えてはいないというふうに答弁させていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。 続きまして、天ぷら油回収のことであります。 家庭から出る天ぷら油はそれほど多くはないと思うんですけれども、学校の天ぷら油の回収なんかはどうして、どのぐらいの量でどのぐらい回収して、どういうふうに使っているか、ちょっと教えてください。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  まだ、天ぷら油の回収は学校ではやっていないと思っていますが、近々やる方向で今検討している最中です。 ○議長(長谷川正昭議員)  市民生活部長。 ◎市民生活部長(山浦利夫君)  補足させていただきます。 学校から出る廃食油につきましては、現在、民間企業のほうで回収していただいて、それをリサイクルして再利用しているという、そんな状況でございます。 ただ、申しわけございませんが、どれぐらいの量があるかという部分については、ちょっと把握しておりませんが、ただ学校から出る廃食油につきましては再利用している、そういう状況でございます。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  一応、2番のほうの市の循環型の社会の取り組み、天ぷら油の回収なんかもそうですけれども、関連してちょっと質問させていただきたいんですけれども、国のほうでは、3R(リデュース、リユース、リサイクル)と、舌をかみそうなあれなんですけれども、リユースは再使用、ビール瓶だとか再使用ですね、リサイクルというのは再資源化ですから、雑誌類とか新聞だとか、そういうものの再資源化、それからリデュースというのは廃棄物の発生の抑制ということで、先ほどもちょっと述べさせていただいたんですけれども、国ではもう廃棄物をやめるというんですかね、もうゼロ作戦みたいなそういう状況になってきて、この間、市のほうの調査で、ごみの検査をしたら、3分の2ほど再資源化できる、プラスチック関係ですかね、それが何かあるなんて聞いたんですけれども、一般の家庭ごみの中から。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  減量できるというのは、燃えるごみの中に今集め出した雑紙といいますか、それが多く入っていることで、それを取り出すことによって燃えるごみの減量化に結びつくと、こういう意味での再資源化ということで考えていると、また進めているというところでございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  このリサイクルというんですか、今言った3Rにつきましては、行政のほうは必死になってやっておりますけれども、市民の観点、それから業者のほうの立場の違いが色々あると思うんですけれども、市民、業者ということに関しては、市のほうではどういうふうな対応をしておるんでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ご指摘のとおり、事業者につきまして、今の雑紙等の関係が余りうまくいっていないというか、それほど減っていない。市でやっている市民の皆様からのは結構そういう雑紙などの回収も進めているんですが、業者のほうではその辺の取り組みは少し遅れているというのはご指摘のとおりかと思いまして、今年からそれを業者の指導を進めておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  それから、循環型社会ということで、先ほど同僚議員のほうからも焼却炉の件で質問があったんですけれども、4日の新聞に、環境省が地球温暖化対策の一環として、ごみの焼却による発電の量を5割増やすということで何か出ておりました。小諸も焼却炉の建設に当たり、こういう循環型の社会ということで発電というような、これは05年度の現在で、ごみ焼却施設、全国で1,319あるんですけれども、286施設に発電設備があり、発電能力は1,515メガワットということで、改正案では12年度まで発電能力を高め、原子力発電1基分に相当する2,500メガワットをごみの発電目標に掲げているということで、このごみ発電の施設を設置する自治体に整備費の3分の1を補助する制度を活用しというふうに書いてありますけれども、そこら辺ちょっとお願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  ごみ発電につきましては、ごみだけで発電するというのは物すごい量がないと発電できないんですね。そういう中で、多くの場合は助燃剤という、それを補足するのを使って発電しているという状況で、今、1市2町が取り組もうとする程度のごみでは発電はできないと理解をしております。 ただ、小諸市の中でも、助燃剤を使ってもぜひごみ発電に取り組んだらどうかというような考えの方がおりますので、一度は、ごみ発電というのはどういうものか見に行くつもりはございます。ただ、現段階では難しいという理解を持っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  分かりました。 本当に、これから循環型社会にどんどん向かっていくわけですけれども、小諸市のこの先進的な取り組み、今後期待しまして、ロハスづくりということをますます進めていっていただきたいと思います。 それから最後に、鳥獣被害の特措法の件なんですけれども、南ケ原とか、糠地とか、農業をやっている方の切なる願いということで、前にもちょっと提案させていただいたんですけれども、国有地の境に柵を設けたらどうかということで、せっかくの特措法ですので、そこら辺、ちょっとどうでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  柵をどこまでつけたらいいのか、距離も問題になってきますし、その柵を設けないところへまた被害が拡大する等、いろんな部分がありますから、今後、今申し上げました計画の中でどういう取り組みができるかを議論していきたいと、そんなふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  後藤邦夫議員。 ◆4番(後藤邦夫議員)  それこそ農家の方の切実な希望だということでちょっと頭に入れておいていただいて、今後また検討していっていただきたいと思います。 以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で、4番、後藤邦夫議員の質問を終わります。 お諮りいたします。 この際、議事の都合により暫時休憩いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  ご異議なしと認めます。 よって、この際、暫時休憩いたします。 再開時刻は午後3時30分といたします。 △休憩 午後3時15分 △再開 午後3時30分 ○議長(長谷川正昭議員)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △田中寿光議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、2番、田中寿光議員の質問を許します。 2番、田中寿光議員。     〔2番 田中寿光議員 登壇〕 ◆2番(田中寿光議員)  2番、田中寿光でございます。 通告順に従いまして質問をさせていただきます。 市長の施策において、子育て、教育、環境、健康づくり、危機管理等5Kを重点施策として取り組んでいることは十分承知しているところであります。また、市長のマニフェストにも「健康と環境のまち・小諸」を目指すと。心強い限りでもあります。 さて、昨年12月に行われました市民意識調査の結果をみますと、前回16年の調査に比べて、やや満足度が減り、不満度が大幅に増えております。特に身近な生活環境である生活道路の補修・維持、公園の整備、医療体制等、本当の市民の身近な不満が多かったように感じられました。市民ニーズの多様化とはいえ、これだけ不満が多いということは、市民一人一人の体の健康はもとより、心の健康をも脅かしているような気がしてなりません。 ところで、この中の病院や診療所などの医療体制への不満ももちろん重要なことなんですが、病気の前の段階、いわゆる医療を受ける前の一次予防である健康維持といいますか、医療機関にかからない、病気にならない健康づくりが大切なのは、今さら言うまでもありません。小諸市では、平成17年から既に健康づくり計画により「元気小諸21」が策定され、保健センターを中心に各事業がそれぞれ実施され、健康に対する生活習慣の改善、指導等が行われているところです。 他市町村に比べて小諸市は、保健事業においては一歩も二歩も進んでいると私なりの評価をしております。しかし、市の国保被保険者9,200人に対する受診率21%とはいえ、若年者である45歳から59歳の受診率が7%から11%と低いのが気になるところでございます。言いかえれば、この世代のメタボ該当者といいますか、予備軍が5年後の後期高齢者支援金加算・減算の10%のかぎを握っていると思います。 自分の健康は自分で守る時代から、自分の努力と地域ぐるみで守る時代がやってきたのかなと最近感じております。地域住民の参加により、行政からも積極的に健康を支援し、健康知識、健康情報提供、指導するときが来たと。人様の体について、いわゆる小さな親切、大きなお世話かもしれませんが、これからは小さな予防、大きな健康となるでしょう。もう一度言います、これからは「小さな予防、大きな健康」がキーワードです。 さて、この4月からは医療保険者に対して生活習慣病に関する特定健診・保健指導の実施が義務づけられるところでございます。今までは国保財政の健全化、収納率の向上、医療費の抑制政策、税率の改正等、医療用語で言う対症療法かもしれませんが、高齢化はご本人自身に直接作用する根治療法かもしれません。これからの高齢者の医療の確保に関する法律による新しい制度への対応として、市民の健康づくりのために健康意識の向上と、その拠点づくりのために幾つか質問させていただきます。 健康づくりについて、要旨(1)、市民の健康意識向上について。 4月からの特定健診・特定保健指導のPR、啓蒙のために、市民に見える、市民に分かる健康意識向上を目的に質問させていただきます。 質問①、市内の公共施設に体重計、血圧計などは設置できないか。 2番目の質問としまして、生活習慣病及び該当者、その予備軍の受診率のアップのために、質問②、40歳からの特定健診のために日曜・休日健康診断は実施できないか質問させていただきます。 さらに、質問③でございますが、保健センターでは敷居が高く、なかなか気軽に相談ができない市民もいらっしゃいます。気軽に健康相談ができるように、市街地の空き店舗の利活用で出張健康相談室を開設できないか質問させていただきます。 次に、要旨(2)、健康づくりの拠点について。 特定健診・特定保健指導への前段階としての一次予防の啓蒙発信基地として、市内のスポーツ健康施設にあえて併設型の健康増進室を設置できないか質問させていただきます。 次に、将来の医療費軽減のメタボリックシンドローム予備軍の受入先として、また健康づくりへの市民協働の場の一つとして質問させていただきます。 質問②、市内の民間健康増進団体との連携、支援はできないか。 以上、質問を5つほどさせていただきましたが、壇上での質問を終わりにさせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 市長。     〔市長 芹澤 勤君 登壇〕 ◎市長(芹澤勤君)  田中寿光議員の質問にお答えいたします。 健康づくりについて、市民の健康意識向上に当たって市内の公共施設に体重計、血圧計などを設置できないかについてお答えいたします。 現在、自動血圧計は市役所の本庁舎、文化センター、糠塚園に設置し、体重計は保健センターと糠塚園にあり、市民の皆様に利用をしていただいておるところでございます。 最近は、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、内蔵脂肪の蓄積した肥満が原因であることが分かり、様々な病気を引き起こす状態であるメタボリックシンドロームとして注目されているところでございます。予防するためには、血圧と体重をはかることが大切でありますが、血圧は仮面高血圧といって、昼間、正常範囲であるのに、朝の血圧が高い状態は要注意とされております。体重は、食事の内容や身体運動などにより一日のうちでも変化があるので、時間を決め、毎日あるいは定期的にはかり、変化を見ることで生活改善をする動機づけとなるため、保健推進活動で測定を進めているところでございます。 公共施設ではかるだけではなく、一家に1台、体重計や血圧計を備え、身近なところで条件を一定にしてはかることが必要ですので、当面は設置を考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。 続きまして、市民の健康意識向上について、40歳からの特定健診のために日曜・休日健康診断を実施できないかについてお答えいたします。 特定健診につきましては、平成24年度において受診率65%を達成することとされております。また、生活習慣病は、長年継続した生活習慣に起因する疾病であるため、その予防効果が最もあらわれるのは若年層とされております。つまり働き盛りの世代へのアプローチが重要であるということでございます。 ご指摘のとおり、受診機会の確保を図る上で、休日・夜間に特定健診を実施できるよう、市といたしましても努力はしているところでございますが、実際に健診を実施する医療機関において、現在のところ休日・夜間の健診実施について了解を得られていないところでございます。 このことにつきましては、小諸市だけの問題ではなく、全国の市町村医療保険者の抱える課題でございますが、平成21年度以降、休日・夜間に健診を実施できる体制が整うよう引き続き努力してまいりたいと考えております。 また、ある程度の健診実施期間-20年度は7月から11月でございますが-を設けてございますので、健康はかけがえのないもので、自分の健康は自分で守るという意識を一人一人に持っていただき、1年に一日ぐらいはご自分の体の状況を確認する日をご都合いただくことが経費節減の面からも肝要と考えますので、受けやすい健診体制の検討と合わせ、啓発にも努めてまいりたいと考えておるところでございます。 続きまして、市民の健康意識向上に当たっての市街地の空き店舗利活用のために出張健康相談室を開催できないかについてお答えいたします。 平成17年に保健予防係を市役所から保健センターに移転し3年が経過するところでございます。健康づくりの拠点が保健センターとなり、市民にもやっと定着してきているところですので、健康相談のスタッフを充実させ、保健センターでの健康相談を進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 保健センターを利用するに当たりましては、小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」が2路線通っていますが、運行便を4月より増やしていきますので、活用していただきたいと思っております。 続きまして、健康づくりの拠点について、まず市内のスポーツ健康施設にあえて併設型の健康増進室を設置できないかについてお答えいたします。 さきのご質問にお答えさせていただきましたが、健康づくりは今まで行っている保健センターを拠点とし、ハード面での整備でなく、ソフト面において広く民間からの指導スタッフを含めた連携を行い、健康増進を進めていきたいと考えておりますので、ご理解していただきたいと思います。 続きまして、市内の民間健康増進団体との連携、支援はできないかについてお答えいたします。 平成19年度より新規健康づくり事業として、既に民間の健康増進施設と共同して運動教室を実施しているところでございます。教室終了後も身体活動量を増やし、生活の中で運動が継続できるような支援をしておるところでございます。小諸市では、介護が必要となった原因疾患では、関節疾患が全国と比較して2倍も多く見られますので、関節に負担をかけない水中運動も行っている施設での事業を継続してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  2番、田中寿光議員、再質問はよろしいですか。 2番、田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  ありがとうございました。 一通り答弁をいただいたところなんですが、まず、市長は血圧は、先ほど下がなかなか下がらないということなんですが、ほかは至ってご健康そうに見えるんですが、日ごろ健康に注意しているとか、心がけていることは何かありますか。よかったらお願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  やはり健康が第一だと。健康でなければ、いろんな活動ができないというところで、健康にはかなり気を使っております。現実の中では、なかなか運動というのができないので、私は、個人的ではございますが、ときには水中の中で歩く運動などを、あるいは犬の散歩などでできるだけ運動量を増やしながら健康維持には努めておるところでございます。 ただ、なかなか時間がないのが欠点かなということで、できるだけそういう機会を増やしていきたい、健康には心がけていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  ありがとうございました。 今、市長の答弁でも、言いかえれば、市長のマニフェストの中にも市民一人一人、市長ももちろんなんですけれども、私自身もそうなんですが、一人一人の健康と環境を理解して取り組むと書いてありましたけれども、いわゆる健康そうに見える方もいれば、そうでない方ももちろんいらっしゃいます。大体、なかなか目で訴えるとか、見えるものではないですよね。健康そうに見えても内臓疾患があるとか、弱々しいけれども、割とあの方は結構数値もよくて健康人だよとか。いわゆる言いかえれば市民に、ロハス政策でも市長はいつも訴えているわけですけれども、健康に見える健康政策ということになりますれば、先ほど設置しないということなんですけれども、それじゃ血圧計3台置いてあって、これで市民に見えるんですか。どうですか、その辺は。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  3台で足りるということでなくて、私の言いたいのは、血圧をはかるにも一定のときに、特に朝、毎日はかるのが適当だというふうに言われておりまして、時間が違ってしまうと、恒常的な一定の水準での健康をはかっても、それがなかなか値が安定していないと。ですから、あるとき、ある時間にはかっていいとしても、夕方になると血圧が上がるということがあるわけですから、やはり定期的、決められた時間に一日1回とか、そういうのをはかるのがよろしいのではないか。そういう点では、やはり一家に1台というのが適当で、公共施設に備えることだけで済むんではないと。そういう理解から、一家に1台をお勧めしているということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  各家庭がそういった健康意識があって、そういったことが浸透していれば何ら問題はないんですけれども、とかくなかなか、御存じのとおり、一番大事な世代の40歳から59歳が次の特定健診の実施によって評価されるのがあるんですけれども、5年後に評価されるという大事な世代だと、私も先ほど発言をさせていただいたところなんですがね。それは各家庭でやっていればいいんだということだとすれば、例えば商店において目に見える、各飲食店に、レストランだとかにカロリー表示をお願いするとか、例えば市役所の食堂さんに、この天ぷらうどんは何カロリーあるんかなと、これは表示してもらって、これは350ですよとか、そういったようなともかく市民に、小諸市挙げて健康を啓蒙しているなと分かることが大事だと思うんですよね。それが健診の受診率のアップにつながるんじゃないかと思います。 これは私の希望なんですが、今後、そういった必要な箇所がありましたら、ぜひ市民に見える、せめて血圧計、その一定のというのは大事なんですが、何とか市長、これから新しくできたところは設置するとか、様子を見て検討していただけるとか、もう一つ返事いただけませんか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  血圧計程度の設置は、そんなにお金かからないから、設置はしないというわけではないんですが、ただ、本当の意味で健康という面で血圧をはかったり、体重をはかるのは、やはり時間を決めて毎日というのが望ましいのではないかということで、市民の皆様の一家に1台置いて、朝はかるとか、なかなか継続するって難しいかもしれませんが、一定のときにはかって、その変化を見るのがやはり適当ではないかということで答弁させていただいたわけでございます。 これからの新しい施設等について、もし必要があれば、それは体重計でも、血圧計でも設置するのはやぶさかではございません。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  ありがとうございました。 これからの生活習慣病の該当者とか、予備軍に対しての受診率アップということをうたっておりますので、行政のほうからもぜひその辺、そういった啓蒙、PRということで、ほかの形もあるかと思います。よろしくお願いをしたいと思います。 市長のマニフェストの中に保健予防事業を推進していくということもあったわけですけれども、先ほどの質問の2番目の再質問なんですけれども、40歳からの特定健診に限定しているわけですけれども、日曜日・休日は、医療機関の協力が得られないという答弁ですが、例えば健康まつり等もあれは年1回ですね、例えば年に2回程度、そういった医療機関の健康診断の体制を振り替えてもらえるとか、例えば4月は連休絡みで、ちょっと連休明けで平日だとすれば、じゃ春1回振り替え、それから秋の休日等で平日と振り替えてもらって休日健診はできないか、その辺の程度のことでしたら医療機関のほうも協力いただけないか。その辺は、提案しないことには、そういうもんだと医療機関のほうは思っていますから、そういう体制しかとらないですよね。その辺はどうですかね、協力をするようにできるかできないか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  そういうことを含めて医療機関にはこれまでも話をしているわけでございまして、その辺はなかなか難しいという理解でございまして、現段階ではそれを実施するに至っていないということですので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  分かりました。これから、この4月以降、そういった制度が始まることによって、なかなか平日で受け付け切れないといいますか、なかなかその体制づくりも大変だと思うんですよね。今後、そういったことが現場等で話があったり、それからスタッフ等の充実と先ほど市長もおっしゃいましたけれども、できる体制になるようにお願いをしたいと思います。 次に、質問の3番目なんですが、市街地の空き店舗の利用ということで提案をさせていただいたんですが、これも先ほど話が出たように、どうしても体制づくりといいますか、場所はあってもスタッフがいないよというようなことが聞かれます。確かに受診率が上がれば、今まで厚生病院と健康スクリーニングで受診した市民が、国保では約1,900人ぐらいだったですかね、こういった方で、最終的には、5年後には受診率を30、40と上げていくと、自然にまた受診率が上がることによって、大体指導の該当者がそれなりにまた増えていくと。大体私の試算では40%ぐらいが指導対象になりそうだということになりますが、その受入先が必要だと。保健センターで市長は何とか対応できるんだという話ですが、保健センター自体でも5年間の特定健診・保健指導でのスタッフではもうちょっと無理がある、不足しているんだよという話を聞いていますけれども、例えば20年度で30%、21年度で40%に上がるということになりますと、今の保健師の体制、1人じゃますます足りないと。管理栄養士がもう1人か2人はいないと満足な指導ができないんじゃないかと、そんなふうに感じますが、保健センターへの今度の制度に当たって、体制づくりの支援等は考えられませんか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  当然考えております。したがって、保健師の採用、栄養士の採用等含めて、これから対応していきたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。 次にいきます。 健康づくりの拠点についての答弁をいただいたところなんですが、質問①の市内の健康施設に、これもどちからといえば似たような関連施設になろうかと思うんですが、先ほども、スタッフがどうしてもいるんだよということなんですが、この拠点づくりの増進室においても、市長御存じの健康運動機器、ヘルスメーターなどを使うケースもありますし、それから指導、助言する運動指導士というのも活躍している場所もあるようです。特に、せっかくスポーツ施設の出入り層というのが40歳から、ちょうど60歳ぐらいの方も大変利用率が多いと。そういう方のために利用できる増進室というのがほしいんですが、この辺の運動指導士が必要なんですが、この辺は何とかどうですか。先ほどの答弁では、やはり保健センターで対応するということなんですが、保健センターも特定健診指導後の拠点づくりにはちょっと無理もありますので、この辺のスタッフの増はいかがでしょうか。指導後です。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◆2番(田中寿光議員)  先ほど答弁いたしましたように、保健センターのところで指導スタッフを含めた人たちとの連携をとることによって拠点としての役割を十分果たしていくと。独自に指導スタッフを持つ考えは、今のところ考えておりません。民間の施設あるいは民間のところの人との連携の中で保健センターの充実を図っていくと、こういう考えでおりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員 ◆2番(田中寿光議員)  午前中の答弁の中にも、市民共同の場を作るとか、環境、道普請クリーン作戦、いわゆる市民共同という場を作っていくよということが同僚の質問の中にもあったわけですけれども、健康に対しても市民共同の場があるとするならば、保健センターがどちらかといえば、その探し出しというんですかね、いわゆるそういった市民に必要な指導が要るとか、健診後のこれからずっと長いスパンのある市民の場合に、受入先については、どうしても保健センターの許容量ですとか、スタッフは健診と指導だけで精いっぱいだと。あとのことは民間でお願いをしたいという市長の答弁ですけれども、その辺もなかなか民間のほうでも、結構お金もかかりますし、利用人数も限度があります。ぜひ市長の言うロハスな小諸の、目で見える、ロハスの小諸はこれなんだということになりますれば、健康という面ではこういった施設、増進室みたいのが本当に必要だと思うんですが、もう一回どうでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  保健センターで独自にスポーツ指導員等を雇うんではなくて、民間のところでの、文字どおり今ご指摘の共同で、民間の施設の力を借りて、保健センターと共同で新しい健診あるいはメタボリックシンドローム等を防ぐような体制をとっていくということでございますので、保健センターでは独断の、特別の人を雇うんではなくて、文字どおり民間の力を借りて共同でやるんだということでご理解いただきたいというふうに思っております。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  私もそういう形が本来、先ほどの質問のその次の、2番目の質問の説明のところでも発言したところなんですが、受入先として市民共同の場として民間の健康増進団体との連携、支援はできないかと。たまたまこの質問がうまくつながったというふうに思っていますけれども、例えば今、民間の小諸市内において、この増進団体、幾つかあります。例えば信大の先生のやっておられる熟年体育大学ですとか、健康サロンですとかね。ところが料金が大体年間2万円から2万5,000円程度と。それから定員にも限度があるというようなことで、そうは言っても、余り経済的にも負担がかけられない市民にあたってはウォーキング人口が非常に増えているとかいうこともございます。 それから、何といっても4月から特定保健指導が始まるわけなんですけれども、いわゆるその受け皿というか、拠点といいますか、市民共同のモデルづくりとしてはどうですか、考えられませんか。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。
    ◎市長(芹澤勤君)  熟年体育大学への直接補助というのは、今のところ考えておりません。ただ、民間の水中運動をやっているような施設については、これからも連携をとる中で支援というのは十分考えていくことはあり得るというふうに理解しております。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  この4月から5年間で新しい制度が始まると。それから5年後には、いわゆる後期高齢者医療制度の、若年世代からの後期高齢者支援金加算・減算というんですか、これに10%の範囲内で影響をするんだと。確か厚労省で5,000万円程度前後になるというようなことが予想されているというふうに聞いていますけれども、こういったことで、ペナルティーというんですか、評価するということもいかがなもんかとは思いますが、国ではそういった制度をもうしていくんだということになりますれば、これは一地方自治体としてもその対応の中でやっていくしかないと、そういうふうに思っていますので、今、市長の答弁の中でも、市民共同のモデルという、直接の支援はできないけれども受け皿も行く行くはちょっと考えて-指導はした、あとはどうぞということでは、これはなかなか市民の受診率も上がらないし、市長のおっしゃっておる健康政策の一つの裏づけが全くないということになりますんで、ぜひ、健康づくりの投資は医療費の軽減等にもなりますし、結果として財政の健全化にもつながりますし、市長のおっしゃるマニフェストによる、まさにロハスなまち小諸への一つの手段であると、そんなふうに思いますので、健康指導後の拠点づくりだとか、それについてもう一回お聞きします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  特定健診率を現在二十何%、24年には60%を超えるような形で実施しないとペナルティーがあるというのは、もう厳然とした事実でございます。したがいまして、今、国保係を中心に、その対応をどうするか、大変苦労しておりまして、必要があれば、スタッフ、人員の増を含めて、そしてまた、今ご指摘の中の民間の施設との連携をとる中で、ペナルティーを受けないような努力をしていかなければいけない。そして、それが文字どおり健康づくりになり、医療費の節減になり、財政的にもいいというご指摘の部分とつながると思いますので、今からその点については十分注意しながら進めて、計画を立てているところですので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  田中寿光議員。 ◆2番(田中寿光議員)  ありがとうございました。ぜひこの4月から体制づくりということで、保健師さん、栄養士さん等も不足している。ちなみに医療機関では、小諸厚生さんもそうなんですが、管理栄養士さん、ちょっと今不足しております。一般の栄養士さんは結構いるようなんですけれども、管理栄養士という、いわゆる医療機関においては病態があって栄養指導したりしなくてはいけないということで、なかなかの激務のようです。そうは言っても、これからのこの制度をうまく軌道に乗せるには、そういったスタッフの充実ということが欠かせないというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で、2番、田中寿光議員の質問を終わります。--------------------------------------- △柳沢乃ぶ子議員 ○議長(長谷川正昭議員)  次に、12番、柳沢乃ぶ子議員の質問を許します。 12番、柳沢乃ぶ子議員。     〔12番 柳沢乃ぶ子議員 登壇〕 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  12番、柳沢乃ぶ子です。通告順に従いまして質問させていただきます。 件名1、子どもたちが穏やかに育つための環境づくりについて。 子どもは未来を作る人であります。社会構造の変化から家族構成が大きく変わり、子どもも家族の一員でありながら、一人寂しく食事をしたり、留守番をしたりの孤独な生活が見えてきました。この子どもたちが穏やかな育ちのための環境づくりを進めていただきたく、教育現場を中心に質問させていただきます。 要旨(1)、食育と学校教育について。 毎日のように、親が子を、子が親を、ときには子ども同士の殺し合いといった心の重くなるような社会現象が起きております。長野県でも、子が親を刺すといった事件が起きました。青少年の犯罪は生育過程にも問題があると言われますが、食の乱れが体や心の成長に大きく係わっているとも言われるようになり、食育の大切さがこのごろ大きくクローズアップされてきました。 学校でもこの点を重視し、食育や食農教育に目を向け、特に学校給食は地元産の農産物を使い、栄養バランスのとれたおいしい給食を提供してくださっております。 食品偽装も中国の冷凍ギョーザなど命の危険にさらされるといった問題も発生し、安心・安全性がこのところ強く問われております。小諸市では冷凍ギョーザは使っていないということで、安心しております。 そこで、①として、学校給食の食材の安心・安全性についてどのように気をつけておられるのでしょうか。 ②全国的に朝御飯を食べてこない生徒が多くなっているとお聞きしております。「早ね・早おき・朝ごはん」の実態はどうでしょうか。 ③食育の必要性から、栄養教諭と給食調理員の皆さんの配慮についてどのように考えておられるのでしょうか。 ④として、昨年、全国一斉に小学校6年生と中学校3年生の国語と算数、数学のテストが行われました。テストそのものには賛否両論もありますが、世界的に見て日本の学力が低下していると懸念されている中で、全国学力テストの結果から、学力の向上について今後どのように進められていこうとされているのかお尋ねいたします。 要旨(2)として、子どもたちの安心・安全な居場所について。 各小学校区ごとに児童クラブが設置され、仕事を持っている親は安心して仕事にも打ち込めますし、心配も要りません。しかし、年々希望者が増え、待機児童もいるということで、子どもを見守る安心・安全な居場所として、①児童クラブの現状と今後の方向性についてお尋ねいたします。 件名2として、島崎藤村について。 島崎藤村は小諸にとって、懐古園と並んで大きな文化遺産であります。このたび、藤村の二男である鶏二氏の油絵が16点、信濃美術館に寄贈され、この3月12日まで展示されております。 要旨(1)、小諸で島崎藤村の二男の鶏二氏の作品展示ができないかお尋ねいたします。 以上で本席からの質問を終わりといたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。 教育長。     〔教育長 小山紀夫君 登壇〕 ◎教育長(小山紀夫君)  12番、柳沢乃ぶ子議員のご質問にお答えさせていただきます。 件名1、子どもたちが穏やかに育つための環境づくりについて。 その要旨(1)の食育と学校教育についてのうち、質問事項の①、学校給食の食材の安心・安全性についてお答えいたします。 小諸市では、以前より学校給食の目標を、望ましい食生活の形成、豊かな人間関係の育成、多様な教育効果をもたらす学習の場と位置づけ、小諸市の将来を担う子どもたちが生涯にわたり健康で、生き生きとした生活を送ることができるよう、学校給食を食育の実践の機会や場として取り組んできたところであります。そのような中で、子どもたちに安全で安心な給食を提供するため、調理の様子が子どもたちから見え、作りたての給食を子どもたちに提供できる自校給食のよさを生かし、極力、加工食品を使わず、デザートに至るまで手作りにこだわった学校給食を行っております。 主要食材につきましても、近隣に先駆け昭和63年から行っている地元、無・減農薬野菜の使用をはじめ、国産の食材利用にこだわり、どうしても国産品で賄えない食材につきましては、納入業者により品質証明を添付させるなど、安全には十分留意しておるところでございます。 なお、一連の中国産冷凍食品の問題につきましては、該当冷凍食品の学校給食での使用は認められませんでしたが、冷凍食品以外の食材につきましても国産に切り替えるなど、極力、中国製品の使用は行わないように対応しております。 今後も、子どもたちの安全で安心な学校給食を提供できるように努力してまいります。 続きまして、質問事項②の「早ね・早おき・朝ごはん」の実態はどうかにお答えいたします。 本年1月に実施しました食生活アンケートの結果によりますと、小学生の8割は10時までに寝ていますが、11時以降に寝る子どもも5.6%ほどおり、中学生では12時過ぎに寝る子ども13%を占めております。起床時間との関係では、夜10時までに就寝した子どもの半数以上が6時半までに起きるのに対して、12時過ぎに寝た子どもでは35%の子どもしか起きられていません。 また、朝食を食べていない子どもたちの割合も、朝7時までに起きている子どもでは0.6%以下なのに対して、7時過ぎに起きる子どもでは6%を超えており、起床時間と朝食の相対関係もうかがえる結果となっております。 現在、アンケートはさらに分析中でありますが、昨年度のアンケート結果と比べますと、朝食を毎日きちんと食べる子どもたちの人数は増加しておりますが、就寝時間の遅い子どもが増えている現状もうかがえております。 日ごろから「早寝・早起き・朝御飯」の規則正しい生活を送ることで、子どもたちが将来にわたり健康的に過ごし、また家族みんなで食卓を囲むことにより食への関心や人との係わり方が身につくと考えております。 このため学校では、子どもたちに対しバランスの良い健康的な食生活や規則正しい生活習慣の意識を育てるために、学校給食をはじめ、家庭科や保健体育、特別活動の強化などで様々な取り組みをしているところであります。 また、保護者に対しましても、おたよりやPTA総会時に校長先生がお話しするなど、食生活や基本的な生活習慣の大切さについて理解を求めているところであります。 しかしながら、このような学校での取り組みが必ずしも家庭生活において子どもたちの実生活に生かされていない現状も一方にはあります。食生活の多様化や外食産業の普及、女性の社会進出など社会の変化に伴い、子どもたちの食生活、生活習慣も変化していますが、小諸市の将来を担う子どもたちの健康な体と心を育てるために、家庭・地域・学校が連携した取り組みが必要と考えております。 このため教育委員会では、今年度より学校の職員や各PTAの代表に参加していただき、食育推進委員会を立ち上げ、「早寝・早起き・朝御飯」の実践に向けた食育の推進に取り組んでいるところであります。 続いて、質問事項の③、栄養教諭と給食調理員の配慮についてお答えいたします。 最初に、小諸市の学校給食調理員の配置状況ですが、平成19年度では非常勤も含め、東、坂の上、野岸、水明、各小学校が5名ずつ、千曲小学校が3名、美南ガ丘小学校は7名、中学校は、小諸東中が7名、芦原中が6名の合計43名となっております。平成18年度のデータになりますが、長野県全体の自校給食の平均と比べますと、小学校の東、坂の上、野岸、水明で3.5人、千曲小2.5人、美南ガ丘小4.9人、中学校で、小諸東中7人、芦原中5人となっており、小諸市においてはそれぞれ0.5人から2人多い配置となっておりますが、スープをだし汁からとるなど手づくりにこだわり、またアレルギー対応やバイキング給食など手はかかりますが、子どもたちが喜ぶ給食調理に心がけておるところでございます。 次に、栄養士の配置状況でありますが、県費職員が4名、それから市費職員が、臨時を含めて4名で、市内全8校に1名ずつの配置となっておりますが、市費栄養士については教育委員会事務局での業務を兼ねているために、常に学校にいるわけではありませんが、可能な限り学校へ勤務するようにしております。 栄養教諭につきましては、平成20年度に向けて現在、県教委に配置をお願いしているところでありますが、現在でも栄養士が特別活動、保健指導の時間、あるいは総合の学習の時間等に学級担任、養護教諭と連携して子どもの実態に合わせた食育を進めているところであります。 本年4月に文科省より発表されました学習指導要領案には、食育が組み込まれていたり、同じく閣議決定された学校給食法改正案においても、給食の目標が食育に重点を置くものとされています。このことを受けまして、教育委員会としても子どもたちが生きる力を育むための食育を進め、安全で安心な給食を提供するために一層の努力をしていく考えであります。 続きまして、質問事項の4の全国学力テストの結果から、学力向上についてであります。 去る4月に小学校6年生及び中学校3年生が参加した全国学力学習状況調査の結果と、それから大きく食育を通した学力向上についてのご質問でありますが、この学力調査の結果と、それから学習状況調査との関係で、食育とは明確な相関関係は認められませんでしたが、学力と同時に行われた学習状況の調査から、全国的には次のようなことが明らかになっております。 1つには、基本的な生活習慣が身についている小・中学生は、そうでない小・中学生より、調査しました国語、算数、数学の正答率が高い傾向にあること。また、自尊意識や規範意識の高い小・中学生は、そうでない小・中学生より国語、算数、数学の正答率が高い傾向にあることなどが指摘されております。 ちなみに小諸市における朝食を食べている割合は、ほぼ毎朝も含めて、学習状況調査の中でございますが、小学6年生97%、中学3年生では92%で、全国平均より6年生で2.1ポイント、中学3年生で1ポイント高くなっております。早起きについては、6時30分前の起床の6年生が73%、中学3年生が68%で、全国平均よりそれぞれ小学6年生が40ポイント、それから中学3年生で36ポイント高く、非常に早起きの傾向が見られます。早寝でありますが、10時前に寝る6年生が66%、中学3年生が13%で、全国平均よりそれぞれ24ポイント、8ポイント高く、全国に比べて早寝の傾向が見られますが、中学生で13%という低い数値から、早寝が身についているとは言い難いと思います。 学力との相関は分析してございませんが、先ほどの全国的な傾向、基本的な生活習慣の身についている児童・生徒ほど正解率が高いというような点ですが、これは小諸市においても同様だろうと推測しているところでございます。すなわち基本的生活習慣を確立させること、これがある意味では学力向上の一つの大事なポイントと考えております。 続きまして、要旨の(2)安心・安全な居場所について。そのうちの児童クラブの現状と今後の方向についてお答えいたします。 保護者の就労等により留守となる家庭の1年生から3年生の児童を対象に、小学校区ごとに児童クラブを設置して、放課後から午後6時までの児童の保育をしております。 児童クラブの現状でございますが、今年は美南ガ丘小学校のやんちゃクラブ、東小学校の東っ子クラブ、坂の上小学校の坂の上クラブの3クラブで待機児童が出る状況がありましたが、結果的には、東っ子クラブ、坂の上クラブでは待機が解消されました。 次年度、平成20年度については、利用者の増大に伴い、4年生以上の高学年の入会については、条例で定める3年生以下の対象者を優先入会者として、定員に余裕がある場合に限り入会できるように対応することにしております。しかしながら、20年度受付の結果を見ますと、一部クラブで待機となる児童が出てきております。 このような状況に対処するため、平成20年度は4年生や遠距離通学者等、特殊事情のある児童も含めた待機児童の居場所として、児童クラブ以外に学校の図書館等を利用できるように考えておるところでございます。 件名2、島崎藤村につきましては、教育次長よりお答えいたします。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育次長。     〔教育次長 小山文登君 登壇〕 ◎教育次長(小山文登君)  12番、柳沢乃ぶ子議員のご質問にお答えをいたします。 件名2、島崎藤村について。(1)島崎藤村の二男鶏二氏の作品展示につきましてお答えをいたします。 今年1月に島崎藤村の二男で画家の島崎鶏二氏の油彩画など16点が長野県信濃美術館に寄贈され、生誕100年島崎鶏二特別展示がその信濃美術館で2月から3月にかけて開催されております。これを受けまして、早速、小諸市でも藤村関連の催しとして、同様の展覧会を開催したいので、作品をお借りできないかと信濃美術館に申し出をいたしましたが、まだ寄贈されたご遺族から貸し出しの条件等を確認していないなど、貸し出せる環境が整っておらず、当面は難しいとの返事でございました。このため、今後、信濃美術館と交渉を続けまして、お借りできる状況になりましたら高原美術館の企画展として取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  12番、柳沢乃ぶ子議員、再質問はよろしいですか。 12番、柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  順を追って質問させていただきますが、関連していることがありますので前後するかと思いますが、よろしくお願いをいたします。 今、説明をしていただきましたが、特に学校給食においては、私が質問をするまでもなく、本当に小諸の学校給食は私もすばらしいなと思っております。地産地消で顔の見える安全な食材を使っていただき、そして温かなものは温かく、冷たいものは冷たくといった非常に心遣いを感じております。そして、ただいまも冷凍ギョーザをはじめ、ほかの品物も、国産以外のものであったりした場合は品質の確認もしたりしていると。そういうようなことで、本当にご苦労さまであるなということを思います。特に、すべてが手づくりであるというような中で、安心・安全、こういうことは本当にもちろんなんですけれども、そこの中で、おかあさんの味、いわゆる小諸として伝えていきたい味、そういうことも子どもたちには伝わっているのではないかと大変うれしく思っております。 そういう中で、今もちょっと触れられたんですが、調味料だとか、それから添加物、そういうものも使われていないということなんですが、特にだしなど、どんなようなことをしてとられているのかお願いをいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  おっしゃるように化学調味料等は一切使用しないということで、先ほどのお母さんの味ではございませんが、やはりだしとか、いりことか、昆布とか、そういった自然食品を一から作っていくと、そういうことでございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  本当に小諸はそういうようで、昆布だとか煮干しだとか、そういうもので味出しをしておられるということで、とても子どものためにいいことであるなと思っております。 ところが、小諸へ転校してきた子どもさんというのは、割合、小諸の給食、最初のうち味がなじめないというような話も聞くんです。何だろうと思ったんですけれども、多分に市販の調味料、そういうものを使った給食であるんじゃないかと。ですから画一的な味に今の子どもさんたちは慣れ過ぎてきてはいないのかなと思いまして、小学校ぐらいの間の子どもが一番味覚に対して覚えられる時期だということをお聞きしておりますので、ぜひ先ほどのようなお母さんの味、伝えたい味というようなものをやっていただくために、自校給食というものをぜひ今後とも続けていっていただきたいんですが、その点は、市長、いかがでしょう。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  当分の間、自校給食は続けていきたいというふうに私も思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  ぜひ、この自校給食を続けていっていただきたいと、こういうように強くお願いをいたします。 今、いわゆる小諸は食材に関しては地元産の顔の見える関係というようなことで、有機質のたっぷり入った、名前がしっかり分かる農産物を使っているんですが、作り手がちょっと高齢化してきていると、こういうような難しい問題があるんですが、その点で何か対策は考えておられるでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  地産地消で食材を生産している方の高齢化、これは数年前よりそのことは私どもも気にかかる点であります。ぜひ何とか後継者というか、それを引き継いでいただける方、これを見つけて、引き継いで地元の安心・安全な食材を提供していただくような組織づくり、これが課題であります。どうしていくことがいいのか大変難しい問題でありますが、これを継続していくという意味で、さらに地元で作っている方とも相談しながら、私ども行政としてできることは何があるのか、その辺も含めて今後の課題としていきたいというふうに思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  ちょっと高齢化をしてきているというお話なんですが、今まで学校給食へ届けてくださった農家の皆さんというのは、将来の子どもさんたちに安心・安全なものを食べてもらおうという、最初からそういう気持ちがあって届けられている方だったわけです。そういう方が高齢化をしてきたということになっているので、いわゆる一般の市民としますと、学校給食に地場産を使っているんですよということが余り知られていないんではないかと、そういうことも思うわけなんです。ですので、ぜひそういう点でもって、農家の皆さんに、一つの例とすれば農業委員会だとか、または農林課の皆さんとか、そういうようなところと提携をしてお願いをすると、もう少し進んだ農産物の提供ができてくるんではないかと、そんなことを思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  学校給食もそうですし、それから保育園の給食も含めて、あるいはもっと広く、地元の農業振興というような、そういう点にも係わる問題かと思います。そういう意味で、ご提案の農業委員さん、あるいは関係のJAとか、そういう方の意見等も入れて、どうしていくことがいいのか、そのあたりは考えていかなければいけないなと。それから、保護者にはPRはしておるんですが、その関係者の方にPRして、どういう援助がしてもらえるか。もう少し学校給食の地産地消という狭い範囲じゃなくて、大きな、市を挙げたような取り組みの中で考えていく必要がこれからあるかなと、そんなふうに思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  ぜひそのように市を挙げてということでお願いをしていきたいと、そんなことを思います。 次に、「早寝・早起き・朝御飯」ですけれども、先ほどご説明がありましたが、朝御飯を食べない子どもたち、それから夜遅くまで起きている子どもたち、そういう人たちが多くなってきていると。そういうことですが、特に朝御飯を食べない子どもというのは、夕食後から考えまして次の日の学校給食まで食べないということになりますと、一日のうちで大体十五、六時間は食べていないんではないかなというふうに思います。 そしてまた、夕御飯や何かもそうですけれども、先ほどの遅く寝るということにも関係するんですけれども、9時過ぎあたりに子どもさんを連れた親御さんが、いわゆるファミリーレストラン、そういうようなところで食べている姿を見かけるんですが、これが果たして子どものためにいいのかな。この子どもたちは起きられるのかなという、そういう心配をしながら私も食事をすることがありますが。そういうことからしまして、このごろ、これ農林課の主催だったんですけれども、農村女性の講演会がありました。「食事改善でみるみる変わる子どもたち」と題して、真田中学の校長先生、そしてまた教育長さんをなされたんですけれども、その先生のお話をお聞きすることができまして、私は大変感銘したわけなんです。ですので、そのご紹介をしながらちょっとお尋ねしたいと思います。 成長期の子どもたちが何も食べないということは、お腹がすく、すけば落ちつかない、集中しない、我慢できない、それがキレるにつながっていくんではないかと。その校長先生は、球技大会のある朝、コンビニエンスストアで立っていたそうです。そうしたら、親と子どもさんが車でやってきて、コンビニでお弁当やパンを買って帰ったそうです。そして、後で色々と調べてみたら、朝礼で倒れたり、非行を起こしている少年がこの子どもさんたちのようであったと、そういうお話をお伺いしました。 そこで、この校長先生は、この荒れる子どもたちの姿を見て、心穏やかに育つためには学校給食、これも一つ、それからあと、次からまた出てくるんですが、花を育てるということ、そして学力向上ということにもつながるわけですけれども、授業改善、そんなことが必要だということで、その3つに徹して改善をされたそうです。そうしたら、今まで荒れていた子どもたちも徐々に落ちついてきて、その学校は非行ゼロになったそうです。 今、日本食がすばらしいということも言われているわけですが、この学校では米飯給食を中心として魚だとか、大豆だとか、野菜、そういうものを中心に献立に加えられたそうです。そうしたら、1つとして、対教師暴力や対友人間暴力、それからいじめ、そういうもののキレる子どもがいなくなった。2つ目として、全校集会で貧血で倒れる子どもが極めて低くなった。3つ目として、中性脂肪過多の子どもが極めて低くなった。そういうことをおっしゃっていましたが、教育長もこのお話、多分お聞きになったと思うんですが、これを聞いてどんなことを思われましたでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  今お話しの先生の件でありますが、私もお話し聞きまして、色々感じるところがありました。全部ではございませんが、随分参考になることがあるな、そんな思いをしております。したがいまして、その米飯給食というのは、和食ですね、この良さは十分あると思いますし、そのことを教育委員会でも大事に考えて、今年から週3日の米飯給食を小学校においては週4日にしたと。だから4日で、あと1日がパンということですね。中学はまだ3日のままでございますが。やはり和食の良さというのは、どうしてもパン食になると洋食型の献立になってしまう。脂肪分等増えて、高コレステロールとか、あるいは肥満の問題、血液異常のところにつながってくるというようなことで、そんな点は一つ参考にさせていただいたところであります。 なお、世の中の生活全般にわたって、今、夜型社会になってきて、そしてご指摘がありましたように、子どもたちが夜遅くまで起きている。あるいはご家庭の都合に子どもが合わされてしまっている。そして、それをまた受け入れるコンビニだとか、あるいはスーパー等の深夜24時間営業なども進んでいるというようなことで、子どもたちだけではどうにもならない、そういった社会の大きな流れがあります。そういう中でもどうしていかなければいけないかというのは、やはり学校、PTAあたりでもう少し考えていかなければいけない。子育て全般に係わることかなというふうに思っております。 大塚先生のお話、これは大事に受けとめております。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  私も本当にこの先生のお話は参考になったわけですけれども、今教育長おっしゃいましたように、学校のほうでもPTAの皆さんがこの食育についてはだんだん浸透してきまして、いろんなアンケートなどもとっておられたりするようです。私は、そのときに、この校長先生が言われたことは、子どもが食べたいものより、食べさせたいものを食べさせる、そういうことをお話をされたんです。ああ、なるほどと思いました。特に小諸の場合はファーストフードがあり、24時間営業のコンビニあり、それからスーパーありで、どこででも簡単に食べるものが手に入るわけです。ですので、簡単に食べられるということはそれだけ栄養に関してとか、いわゆる体づくりに関してということは余り子どもたちが考えていないんじゃないかと、そういうことを思いますので、特に私は、小諸の給食は県下に誇り得る給食だなと思いますので、子どもたちに豊富な、たくさんの種類の色々な珍しいものを食べさせるとか、そういうことももちろんですけれども、もっと子どもの実態に合わせた、小諸ならば本当に飽食になり過ぎている、そういうような中ならば、もっと粗食で食べさせるということも一つの方法であろうかなと思いますし、それから粗食で食べさせることによっての食のありがたさといいますか、そういうことも大事であるかなと思いますし、今はまた、やわらかいもの、そんなようなものを食べたりしていますので、やはりしっかり固いものも食べさせてやるとか、それから、先ほどのように、キレるような子どもさんたち、そういう中ではカルシウムが足りないとか、そんなようなこともあったりしますので、メリハリのある学校給食献立を考えていただけないかなと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  長い歴史を持った小諸の大変先進的というか、そういう学校給食をずっと続けてきているわけでありますが、常に学校においても、教育委員会においても、現状の課題をタイムリーに、アンケート等や子どもの実態から資料を収集して、今までもパンフレットを作ったり、あるいはそれぞれの委員会で、どうしていったらいいかというようなことを常に見返して改善を図ってきております。給食推進委員会、先ほどお答えしましたけれども、こういうところをさらに充実させたり、それからもう少し範囲を広げて資料を収集したりして、そのあり方について考えていきたいというふうに思っております。--------------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(長谷川正昭議員)  会議の途中でありますが、議事の都合により、本日の会議時間はあらかじめこれを延長したいと思います。 これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  ご異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決しました。--------------------------------------- ○議長(長谷川正昭議員)  会議を続けます。 柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  ぜひ、そのめり張りのある献立内容なども今後考えていただきたいなと、そんなことも思います。 次ですが、この小諸で一生懸命、先生方が食育をしてくださっているわけですが、そういう中で、食が乱れてきていますよ、食育基本法ができましたよ、それに基づいてきちんとやってくださいよと。そういう中で栄養教諭の先生とか、給食の先生方とか、そういう先生方が大変ご苦労してくださっているわけですが、特に子どもたちに食の大切さ、それから食の文化、そういうものを教えていただくということになりますと、やはり栄養士の先生方を、先ほど事務としても仕事があるので教育委員会のほうへ置いておくということなんですが、もう少しそれを現場のほうの学校のほうへ出してあげられないか。そんなことはいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  食育を推進するために、それに係わっている栄養士の先生方は、もちろん学校の担任、養護教諭、給食調理員の皆さん、みんなが協力していかなければいけないわけですが、特に本市における栄養士さん方は非常に積極的にこの食育の大切さを認識して、大変勉強してくださっているなと、そのように思っております。 それで、市の職員の栄養士でありますが、これが4名いるわけですが、その少しでも現場へ行ってということでありますが、現在2日ないし3日、学校のほうへ出ております。そのほかに全体の市でやらなければいけない、例えば地産地消の関係ですね、こういう点にも非常に手数がかかることでありまして、そういった事務関係のこともございますので、どうしてもこちらへ残って事務局のほうで仕事をするというようなことがありますが、先ほど申し上げましたように、非常に意欲的に取り組んでいる栄養士でございますので、それ以外で時間があれば、時間を超えて、実際は一日行っていなくても、時間を限って行くというようなことを私も見ておって、非常にありがたく思っているところです。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  本当にご苦労してくださっているなと思いますので、いわゆる地産地消で集められたりするそういう人のコーディネーター、そのような方の増員ということはできないでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  これは市全体に係わることでありまして、現状の中で当面は、さらに工夫をして頑張っていくということであります。どうしてもお手上げというときになりましたら、それなりにまた市当局とも相談しながらやっていくと。現状では大丈夫だということであります。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  市長も一言お願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  今、教育長が答弁したとおりでございまして、当面は増員の計画がございませんので、そういう状況になった場合には、また考えていきたいと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  あと、昼食を実際に作ってくださっている調理員さんなんですけれども、先ほどのお話ですと、よそよりも多いと、そういうことなんですが、本当に先ほどのように、もう最初から全部作り上げてくださっているそういう食品を見ますと、ご苦労なことだなということをすごく思います。その中では、動線というんですか、そんなものも工夫されたりして、本当にご苦労してくださっているなということは思います。 そうした中で、パートさんなんですけれども、パートさんが5年ということで交代ということになるわけですが、その5年で交代となると、少し覚えたなと思うともう終わりになってしまうと。それからまた、5年たつと職替えをしなければならないということで、どうも給食の調理員にはなれない。そういうような形もあるものですので、ぜひ現業で勤められる方のパートの5年というのは、もう少し考慮できないのかなということを思うわけなんですが、それは市長のほうでお願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  多くの人に機会を与えるというようなことを含めて、また長期で雇用した場合は正規化という問題も出てまいります。そういう中で、やはり専門的な知識を必要とするものを除きましては、原則5年という形で進めてまいりましたので、今後もそれは当面崩す予定はございません。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  今、厳しいお答えをいただいたんですが、何とか。皆さんにしてみますと、また一から教えなければならないという、そういう大変さがあるようです。覚えるまでには時間がかかる、その間には怪我でもされれば困る。そういう心配も持ったりしておられますので、もう一度考えて検討の中に入れていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いいたします。 次は、学力についてですが、先ほど今回の学力テストの中で、基本的な生活習慣と、それから学力というものがどうであるかと、そういうことを見てみたら、おおむね、やはりきちんと基礎的な、基本的な生活ができていればしっかりした答えもできていたと、そういうようなお話も今伺ったわけですが、東京都の大田区の教育委員会でやはりこれをまとめておられまして、それについてちょっとお話をしようと思いますが、「朝食について毎日食べてきていますか」、それから「学校に持っていくものの準備についても、毎日確かめていますか」、それから「身の回りのことは自分でできますか」、こんなことをお聞きしたようです。そして、「毎日している」、「時々している」、「余りしない」、「全然していない」、この4段階に分けた質問だったようですが、まとめた結果は、やはり先ほどの教育長さんのお話でもありましたように、「毎日やっている」という子どもさんというのはテストの正答率もとても高かったようです。そして次に、「時々している」、「全然していない」子どもというのが、やはり学力的には低かったと。こういうことのようですので、やはり生活習慣を身につけさせる、これは先ほども家庭の問題であるということも言われているわけなんですが、先ほどのように、食育で、学校給食で思う存分食べさせたら非行がゼロであったと、そんなようなことのお話もありますので、ぜひ梅花の香り高い小諸のプランでありますので、もう一度、「梅花の香りプラン」を見直していただいて、そして、そこの中から、子どもたちは一体本当にこれを実践しているのかどうかというようなことを見ていただきたいなと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育長。 ◎教育長(小山紀夫君)  今の教育というのは、学校も課題は抱えておりますが、学校だけでは本当に子どもの健やかな成長は望めないと。学校教育、そして家庭の教育、地域の教育、この3つがそろって初めて子どもの健全な育成はできるということであります。そして、家庭や地域の教育においては、やはり家庭・地域で大事にするモラルとか規律だとか、こういったものをしっかりと子どもに、幼いうちから身につけさせる、このことが大事かなというふうに思います。そういう意味で、小諸市の小諸教育連絡協議会並びに小諸市教育委員会が提唱している「梅花の香りプラン」、これは非常に意味のあることだなというふうに思っております。中身についても、「早寝・早起き・朝御飯」もすべてそうでありますが、あのことを本当に何とかもう少し盛り立てていきたい。 それから、中身においても再検討する時期に来ておりまして、近く、もう会合も通知してございますが、見直しを図って、同時にその浸透・励行等についてもどうしていくか、その辺は考える予定でおります。 以上でございます。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  ぜひお願いをしたいと思います。 ちょっと時間が厳しくなってきたんですけれども、今の食育についてということなんですけれども、特に学力の問題の中で、それぞれの学校では授業改善をしっかりやっていると、そういうような話も聞きました。公開授業などをたくさんやっているようで、一クラスで年2回ぐらい研究授業というんですか、そういうのをやってもいるようですし、それから生徒による授業評価、それから保護者による学校評価、そんなことも積極的にやっていたようです。それが学力が上がったということにようですし、それからあと、そのほかの学校、大田区のほうでもチーム校長会などを設置したりして学力の向上をやったり、中学では授業改善推進プランなどを作ったりして学校のほうがやっていると。そういうお話を聞いたりして、やはりもう少し小諸もきめ細かなものが必要なんではないかなということを思いました。 それで、特に今回この教育問題の質問をしたというのは、その中で、あと環境づくりの中ですけれども、色々の事件を起こした子どもたちの学校へ行かれたんだそうですけれども、その中の一つなんですけれども、エリート小学校と言われる池田小学校、あれは宅間という青年が事件を起こしたわけですけれども、あの学校は整然とし過ぎて、心を静める一輪の花もなかったというようなことを、この校長先生は言っているわけなんです。そういうのを見ていると、学校環境づくりというものは大事だなということを思いました。 私は、今回この講演を聞いた中で、ある一人の方が、真田中学はすばらしい学校の運営の仕方をされたというので、もっとそれをあちこちでそういうお話をしてほしいということをその方はおっしゃったんです。私は、小諸もちゃんとやっているんじゃないかと、そう思ったんですが、その方は小諸の方なのか、よその方なのかちょっと分からなかったんですけれども、やっているんじゃないかと。そういう中で、小諸はいわゆる梅花教育、それの浸透が、ちょっとここへ来て弱くなってきているんではないかなという気がしたわけです。梅花教育というのは、小諸藩の明倫堂が始まったころからこの梅花ということで始まったわけで、各学校の中学にはこの額もありますし、それから通学路に植えられた梅、あれももうすごく太くなって、大きくなっていて、本当に梅林道路と言われるように、梅花教育の象徴であるんではないかなと思っております。 かつて先生方は、小諸の学校で教鞭をとるということが夢であったと、そういうことをおっしゃる先生も前にいらっしゃいました。ですので、もう一度、その梅花教育の精神ですか、それをさらに勉強していただいて、高めていただきたいなということを、この食育と教育についてはお願いをしたいと思います。 あと、子どもの居場所についてですけれども、先ほどのように、多かったりした場合は図書館でというようなお話しもありましたし、色々するんですが、児童クラブは小学校3年生までということですけれども、3年生ひとつとっても12か月の差があるのかなと、3月に生まれた子どもと4月に生まれた子では。そういうこともあったりしますので、もう少し高学年まで面倒見ていただきたいとか、それからあと母親の勤めなども、6時ではちょっときついなと、6時半ごろまで延ばしていただけないかと。 それからあと、長期休業も親御さんにしてみれば非常に悩みなものですので、6年生までの居場所なども考えていただきたい。そんなような意見が出ておりますので、この児童クラブについて、これは市長が、子どもの環境づくりには非常に力を入れていきたいと。それで5Kのひとつにもなっておりますので、ぜひこの辺を考えていただきたいと思いますが、お願いします。 ○議長(長谷川正昭議員)  市長。 ◎市長(芹澤勤君)  今の児童クラブ、そしてまた高学年の児童館等につきましては、そろそろ小諸も取り組む時期に来ているなという認識を持っております。特に児童クラブ等の中で、やんちゃクラブですか、これが極めて今回、希望が多いということを切実に捉えておりまして、この辺で識者の意見を聞く中で、できるだけ早く児童クラブと、そしてまた児童館等の併設によって有機的な人件費の節約もできますので、この辺には積極的な取り組みをしてまいりたいと、このように思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  これは緊急な課題かなというふうに思いますので、今のご答弁のように積極的によろしくお願いをしたいと思います。 続きましては、島崎藤村の息子さんであります鶏二氏の絵の展示ということですけれども、私も、信濃美術館に寄贈されたというお話聞いて、ええっ、ちょっと残念だなと、そういうふうに思いました。小諸に寄贈してくださればよかったのにな、なんて思ったわけですけれども、今のお話しで、前向きに考えていただけるということですけれども、8月には藤村忌があるんですが、そのあたりでは考えられないでしょうか。 ○議長(長谷川正昭議員)  教育次長。 ◎教育次長(小山文登君)  お答えいたします。 答弁にもございましたけれども、信濃美術館との関係、相手がございますので、その状況を見て対応したいと思っています。 ただ、信濃美術館のご返事によりますと、当面は無理だと。ですので一、二年は難しいというようなニュアンスのご返事をいただいたということでございます。 以上です。 ○議長(長谷川正昭議員)  柳沢乃ぶ子議員。 ◆12番(柳沢乃ぶ子議員)  よろしくお願いいたします。 最後ですけれども、芹澤市長におかれましては、4年間、積極的な市政運営で本当にご苦労さまでした。バブル崩壊後の厳しい財政運営の中で、スクラップ・アンド・ビルドと称されまして積極的に改革を進められました。その中でも、特に行政は最大のサービス業であると言われまして、自ら進んで行動し、土日も休みなく市民のためにご尽力されました。職員もまたそれに応え、市民への接遇の丁寧さに、「市役所が変わった」「小諸の明るさが見えてきた」というのが市民の声であります。さらなるロハスな小諸に成長されることを期待申し上げまして、私の質問を終わりにさせていただきます。 ○議長(長谷川正昭議員)  以上で、12番、柳沢乃ぶ子議員の質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(長谷川正昭議員)  お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。     〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(長谷川正昭議員)  ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。 ご苦労さまでした。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時09分...